犬の日光過敏症とは?原因や症状、対策まで

【獣医師監修】犬の日光過敏症とは?原因や症状、対策まで

飼い主のみなさんは、「犬の日光過敏症」をご存じですか?犬の病気としてはほとんど聞くことのない病気ですが、稀に発症する犬がいます。日本人の発症率わずか4%と、飼い主でさえ稀な病気です。早期発見のため、愛犬の皮膚のチェックをこまめに行いましょう。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

日光過敏症とは?

光を浴びる白い犬

「日光過敏症」は、日光に含まれる紫外線が原因で、皮膚に炎症が起きてしまう病気です。犬よりも猫に発症することが多い病気なのですが、犬にも稀に発症することがあり、ダルメシアンとホワイトブルテリアなどの犬種が発症しやすいとされています。

強い日差しを慢性的に浴びてしまう事が原因で発症する病気であるため、放置していれば病状は悪化するばかりです。

日光過敏症の症状

日光過敏症は、ほとんどの場合顔面の背側面に発生します。主な症状は、皮膚炎で、発症した箇所は脱毛・皮膚の赤みなどの症状がみられます。

皮膚と鼻鏡の接合部といった、色素の薄い部分に発生する事が多く、他にも鼻鏡・外鼻孔・眼瞼・口唇などの色素が沈着していない部分に発症する事が多い病気です。

発症しやすい犬種

ダルメシアンとホワイトブルテリアが好発犬種であるとされています。とくにマズルの長い犬種へ発症する傾向にあり、鼻に発症した場合をコリーノーズと呼ぶことがあります。

また、カラダに発症する場合は、側腹部および腹側腹部などの、体毛が薄く色素が沈着していない箇所に発症することが多いようです。

日光過敏症の検査と診断

診察中のダックスフンド

まずは日光を浴びないように対策してみて、すぐに症状が改善された場合は、日光過敏症である可能性が高いでしょう。

また、日光過敏症であるかどうか確定したい場合には、「組織病理検査」を行うことで確定することができます。

また、私たち飼い主では、日光過敏症と他の皮膚病との区別はとても難しく、他の皮膚病を検査しておく事も重要です。

皮膚病の他に、自己免疫性の疾患はないかどうか、真菌症や寄生虫の可能性はないかどうかなど、いろんな視点から獣医さんに診断してもらう必要があるでしょう。

日光過敏症の治療と対策

エリザベスカラーをつけたジャックラッセル

基本は投薬治療

軽度である場合には副腎皮質ホルモン剤を投与して治療を行います。膿皮症を併発している場合には抗生物質や薬浴などによる治療が行われることもあります。

直射日光対策が重要

基本的には、日光を浴びない、紫外線を浴びない、というのが最も効果的で確実な対策です。

また、UVカット成分を配合したサンスクリーンを塗るなど、薬剤を使用した対策もありますが、その場合は必ず獣医の指示に従って使用しましょう。

日向ぼっこが大好きな犬にとっては、とてもつらい治療ですよね。日光を避ければお散歩にも行くことができますし、太陽が昇る前・沈んだ後にお出かけするようにしましょう。

日光過敏症を放っておくとガンになる!?

脱毛した犬

被毛に覆われているため、なかなか症状に気づくことができず、日光過敏症を放っておいてしまうことがあるかもしれません。

放っておいた場合、「扁平上皮癌」を発症する可能性があります。

扁平上皮癌とは?

「扁平上皮癌」は悪性の腫瘍です。発展する前の症状として、皮膚のただれが慢性化していたり、角化症を発症していたり、扁平上皮癌へ移行する前に、皮膚の異常に気づくことができる場合が多いそうです。

扁平上皮癌を発症した場合、患部や周辺部を外科手術によって切除しますが、切除することができない場合には放射線治療や化学療法が用いられることもあります。

まとめ

空と雲とラブラドールレトリーバー

聞き慣れない言葉や堅苦しい文章が多くなってしまいましたが、犬の場合とても稀な病気ではありますが、ガンへ変化する危険や、病気が発見されにくいということもあり、詳しくご紹介しました。

稀な病気ではありますが、愛犬が患う可能性のある病気は、ひとつでも多く知っておきたいですよね。

被毛で被われた犬の体では、日光過敏症に気づけないことも多く、悪化してから発見されることがあります。普段から愛犬の体をこまめにチェックしてあげて下さいね。

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