犬が発熱している時に見せる5つのサイン

犬が発熱している時に見せる5つのサイン【獣医師監修】

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犬の知能は人間で言うと、3歳から4歳児くらいと言われています。このくらいの年齢の子どもだと、熱が出ていたり、お腹が痛かったり、自分の体に異常が出ていると、言葉で親に体の不調を訴えることが出来ます。けれども、犬は言葉で体の不調を私たち飼い主に伝えることが出来ません。だから、私たち飼い主は、発熱している時に出す犬のサインに気が付かなければなりません。元気な時とどう違うのか、私たち飼い主は、愛犬のどんなサインを見て、発熱していることを察知するべきなのでしょうか?

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

何度が犬の平熱?

氷嚢をのせているキャバリア

私たち人間同様、犬は外気温に関係なくほぼ一定の体温を維持できる「恒温動物」です。恒温動物の体温は、体が小さければ小さいほど高く、大きければ大きいほど低くなります。

例えば、鳥の中でも特に小さいスズメの平熱は43度。人間ならインフルエンザにかかって、全く動けないような温度が平熱です。逆にゾウ、ウマなどの大型哺乳類の平熱は37度前後です。

「体が小さい恒温動物の体温は高く、体が大きな恒温動物の体温は低い」という仕組みは、体が大きな動物の方がエネルギーの効率がよいので体内が冷えにくく、そのため低い体温でもその温度を維持できるためと考えられています。

では、犬の体温は?と言うと、

  • 小型犬の平均体温「38.0~39.0度」
  • 大型犬の平均体温「37.5~38.6度」

とされています。

愛犬の平熱を知っておこう

ː獣医さんと犬

人間でも平熱が高い人もいれば低い人もいます。
例えば、平熱が37度の人は、体温が37度の状態は発熱しているとは言いませんが、平熱が36度を下回るほど低い人なら、体温が37度を超えると発熱している、ということになります。

犬の場合も、当然個体差があります。体格による差もありますが、同じ犬種で同じくらいの体格でも平熱に差がある場合があります。ですので、まずはご自分の愛犬の平熱を知っておきましょう。

体温が高いかどうかをチェックする体の部位

体温計で計測する前に、愛犬の体に触れて体温を感じてみましょう。

  • 耳の付け根
  • 足先

この部位は普段冷たいので、ここが熱く感じたら発熱している可能性があります。また、普段からこの部位に触れておき愛犬の平熱の状態を把握しておきましょう。

おうちで出来る体温の測り方

人間でも朝の起床時は体温が低く、活発に活動した後では体温が高くなります。体温を計測する時は、常に同じ状態の時に測るようにしましょう。犬がゆったりと落ち着いている時に、動物用の体温計を使って計測します。

しっぽを持ち上げ、肛門から体温計を挿入して、直腸の温度を測ります。

普段からしっかりとスキンシップしておかないとかなり難しいと思います。いきなり計測に挑戦するのでなく、しっぽを上げて、肛門付近に触れても嫌がらないように関係を築いておきましょう。

また、最近は家庭用に一秒で計測できる動物用の体温も販売されています。こう言ったタイプの体温計なら計測も素早くできます。

犬が発熱している時に見せるサイン5つ

ブルドックの検温

1.食欲がない、嘔吐する

普段は元気よくごはんやおやつを食べるのに欲しがらない。あるいは、食べたもの吐く。

2.体が熱い

足先、耳の付け根などに触れると、ふだんよりも熱く感じる。

3.呼吸が荒い

激しい運動をした後でもないのに、呼吸が乱れている。

4.動きたがらない

散歩に行きたがらない。散歩に出てもすぐに帰りたがる。お家の中でもすぐに横になりたがったりしている

5.目に生気がない

普段、元気な子なら飼い主さんに呼ばれたり、おやつをもらえる時には目を輝かせているはずですが、熱が出ていたり、体に異常があると、目に生気がなく表情も鈍くなっています。

発熱の兆候がある時にやるべきこと

シーツを被っている犬

「熱があるかも知れない」と思ったら、かかりつけの動物病院に出来るだけ早く見て貰うのが大原則です。

動物は、人間よりも病気が重症化するスピードが早く、たった一日の油断が取り返しのつかないことになりかねません。「発熱の兆候がある時にやるべきこと」とは、動物病院を受診する際、発熱以外にどんな症状が出ているかを獣医さんに伝えるために犬の体の状態を把握することです。

体温を測る

まず、どのくらい熱が出ているのかを計測します。平熱を把握しておくと、どのくらいの高熱が出ているかが分かります。

痛がるところはないかをチェックする

口の中、胴体、足の付け根、足先などを見て、痛がる様子があるかどうかを探ります。

貧血、黄疸など、発熱以外の症状が出ていないかをチェックする

発熱する時は、病気あるいは怪我が原因になっているはずです。発熱している最中に貧血や、黄疸が出ている場合もありますので、犬の口の中の色が白くないか、白目が黄色がかっていないかをチェックしておきましょう。

まとめ

「前に熱が出た時にもらった薬があるから、とりあえず、それを飲ませておこう」と考える飼い主さんもいるかも知れません。

けれども、熱が出る原因が解消されるワケではないので、素人判断で薬を飲ませるようなことはせず、愛犬が発熱し体調が悪いと感じる時は出来るだけ早く動物病院を受診しましょう。解熱剤を飲ませることでかえって病状が悪化してしまうこともあります。

大切なのは、「熱が出ていること」にいち早く気が付くことです。そのために元気な時から平熱を測っておくこと、口の中、耳の付け根や足先の温度、食事の量などを把握しておくように心がけましょう。

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