「伏せ」って教える意味があるの?
「伏せ」はしつけの中でとても大切なものです。「伏せは必要ないんじゃないのか?」そう思われている方もいらっしゃるでしょうし、「うちの愛犬には伏せは教えていないからできない」という方もいらっしゃるでしょう。
飼い主さんに「伏せ!」と言われたらすぐに伏せをする、それが芸のひとつだというワンちゃんも多いかもしれません。ごはんをもらう前やおやつをもらう前など、「伏せ」をオスワリやオテと同じように考えているということです。
長時間「待て」ができるようになる!
みなさんの愛犬は長時間の「待て」ができるでしょうか。私が、なぜ「伏せ」を教える必要があるのかというと、「犬が長時間待っても疲れににくい姿勢を覚えてもらうため」です。
犬同伴可のカフェなどでは、飼い主さんの足元でジッと伏せをして待っているワンちゃんの姿を見かける事がある方もいるかと思います。
伏せができないワンちゃんは長時間ジッと待つことができず、飼い主さんが食べているものを欲しがったり、周りの人や犬が気になって吠えたり、落ち着かずにウロウロと歩き回ったりします。そうすると周りに迷惑がかかってしまいますよね。
しかし、「伏せ」が本格的に習得できていれば、長時間待っていて欲しいときでも、ジッと大人しく待つことができます。もしかしたら、とてもお行儀のよい犬として周りからも褒めてもらえるかもしれません。
犬にとって「伏せ」はとても楽な姿勢なんです
「伏せ」は犬にとってとても楽な姿勢であり、長時間ジッと待っていることができるだけではなく、立ち上がりにくい姿勢でもあることから、より長く待ちやすい姿勢なんです。「伏せ+待て」をセットにして教えてあげるのがおすすめです。
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犬が「伏せ」をする意味とは?
そもそも、犬はなぜ「伏せ」をするのでしょうか?
犬の行動は、人間で言えば「言葉」のような物で、些細な行動でも何かしらの意味を持っています。もちろん、今回の「伏せ」にもちゃんと意味があります。野生時代の習性だったり、カーミングシグナルだったり、その状況を見てあげることで、様々な事を読み解く事ができます。
また、「伏せ」の意味や習性を知ってあげることで、私たち飼い主もしつけがしやすくなるでしょう。
うちの愛犬は伏せを教えても覚えることができなかった、という飼い主さんも多いようなのですが、成犬になってからでも伏せをしつけることは可能です。ぜひ、挑戦してみてください。飼い主さんにとってもワンちゃんにとっても暮らしが楽になると思います。
犬が伏せをする理由その①「気持ちを落ち着かせようとしている」
嬉しくてはしゃぎたい時や、不安で落ち着かない時、また緊張でソワソワしている時など、気持ちが不安定な時に、犬自身が気持ちをコントロールするために、伏せをすることがあります。
カフェ等で、飼い主さんの足元でジッと待っていなければならないときや、慣れない人混みの中、大きな声や音が鳴っていても、ジッと待っていなければならないときなど、伏せをする事で、気持ちを落ち着かせながら、待つ事が出来ます。つまり、愛犬の気持ちを落ち着かせてあげるためにも「伏せ」ができると良いんです。
しかし、実際はなかなか自ら「伏せ」をして、ジッと待ってくれる犬はいません。そのため、習慣をつける意味でも、まず飼い主さんが伏せのしつけておいてあげる事で、愛犬にとっても良い習慣が生まれると思います。
犬が伏せをする理由その②「敵意がないことを示している」
犬が伏せをしているとき、カラダを低くすることで相手に対して敵意がなにということを示しています。よく、服従と意味として捉える方も多いのですが、相手に対する親しみをあらわしていることもあるのです。
周りに他の犬がいる場合、犬同士がケンカになってしまったり、相手の犬が襲いかかってきたりなど、怖い思いをした飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
愛犬が伏せをしてジッと待つことができれば、それが相手の犬に対して敵意がないことを示すことができ、犬同士のケンカを防ぐことにも繋がるのではないでしょうか。犬同士が仲良くなるきっかけにもなるかもしれません。
まとめ
うちの犬も伏せはなかなか習得することが難しかったです。オテやオスワリは5分ほどの短時間で簡単に覚えることができたのに、伏せは数日もかかってしまったほどです。
でも、伏せを教えておいて良かったなと感じる場面はたくさんあります。犬にとっても安全な姿勢なのでしつけておいて決して損はないでしょう。
ユーザーのコメント
女性 nene
読み、後悔しています。当時は伏せに対してそこまで重要視していませんでした。し
かし、よく考えてみると伏せは日常生活でも意外に必要かもしれません!