①トイレを我慢している時の仕草
トイレシートが汚れていて排泄したくなかったり、散歩に行ってから屋外で排泄をしたかったりといった理由で、わんこもトイレを我慢することがあります。ただし、あまりトイレを我慢させすぎてしまうと、膀胱炎や尿路結石を引き起こす危険性があります。トイレシートはこまめに交換して清潔な状態を保つ、室内外問わず排泄できるようにしつけをするなど、注意が必要です。
お尻を気にする
自分のお尻をしきりと気にしたり、ペロぺロ舐めたりします。これは、うんちを我慢している仕草です。
地面の匂いを嗅ぐ
地面の匂いを嗅ぎ回っているのは、トイレをする場所を探しているサイン。過去に自分がした「おしっこの匂い」や、「他の犬がしたおしっこの匂い」などを確認しているのです。
そわそわと歩き回る
そわそわと歩き回るのは、人間がトイレを我慢しているときと同じ行動です。くるくると同じ場所を回るのは、特に最終段階の仕草です。
②痛みを我慢している時の仕草
わんこは一般的に、痛みに強い動物といわれます。これは野生で暮らしていたころの名残りで、自分が弱っていることを敵に悟られないよう、限界まで痛みを我慢するからです。そのため、以下のような仕草が現れた場合には、痛みがある程度強くなっていることが予想されますから、速やかに動物病院を受診しましょう。
クンクンと鼻を鳴らす
悲しそうにクンクンと鼻を鳴らしたり、キュンキュンとか細い甘えた声で鳴くようになります。これは痛みを訴えている仕草です。
身体を丸めて小さくなる
これは特にお腹や手足が痛いときの仕草ですが、痛い部分を隠そうとするためにくるんと丸くなって眠るようになります。
呼吸が速くなる
運動した後でもなく、暑いわけでもないのに、ハアハアと荒い呼吸をくり返しているときには、痛みを我慢していることを疑ってみていいでしょう。
全身が震える
気温や恐怖等に関係なく、全身に震えの症状が現れた場合には、痛みが極限のレベルまで達しています。すぐに動物病院を受診しましょう。
③ストレスを我慢している時の仕草
わんこはストレスや不安、恐怖を感じたときに、自分や相手を落ち着かせようとする行動をとります。これを「カーミングシグナル」といいます。つまり、以下のようなカーミングシグナルを発しているときは、わんこがストレスを我慢して落ち着こうとしているときということです。
ストレスが人間にいろいろな悪影響をもたらすように、わんこもストレスに長くさらされると、心身の異常をきたしてしまいます。わんこのストレスサインに気づいたら、ストレスの原因はなるべく取り除いてあげましょう。
あくびをする
犬が生あくびをくり返すのは、代表的なカーミングシグナルです。一見、リラックスして眠くなったのかと思いがちですが、初めての環境などでストレスを感じていると現れやすい仕草です。
身体を掻く
後ろ足で身体をしきりに掻くのも、わかりやすいカーミングシグナルに当たります。ノミダニ等に咬まれているわけでもないのに、ひたすら身体を掻いている場合には、ストレスを疑いましょう。
手足をしつこく舐める
こちらも患部を確かめてみて、皮膚炎を起こしていたりするわけでもないのに、ペロペロと手足をしつこく舐めている場合には、ストレスが原因の可能性が高いです。分離不安症などの常同障害の典型的な身体症状でもあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?可愛い愛犬には、なるべく我慢をさせずにのびのび暮らしてほしいですよね。ですが、わんこと人間が同じ社会で暮らしていくためには、わんこに多少の我慢を強いなければならない場面もあると思います。我慢してもらった後には、わんこを目一杯誉めてあげましょう。