愛犬の尻尾が下がっている…そこには沢山の原因があります

【獣医師監修】愛犬の尻尾が下がっている…そこには沢山の原因があります

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犬の尻尾は感情や健康状態を特に表すものです。いつもはピンと立っているのにダランと下がっている、触ると痛がるそぶりをするなど普段と違う様子だと心配ですよね。原因は何か、考えられる病気は何か、自宅で様子見でいいのかなど飼い主さんの不安を一緒に解決していきましょう。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

あれ…!?いつもの尻尾と何か違う

不義幻想な犬の顔

愛犬と毎日一緒に過ごしていれば尻尾の変化にすぐ気付く…と思いますが意外と見逃していることもあります。「あれ、いつから尻尾が下がってたの?」と私自身もいきなりのことでびっくりした経験があります。私の愛犬(柴犬)の場合、寝起きで立った時に尻尾が肛門を隠すような位置に下がっていました。

  • 寝起きは尻尾が立ち上がるのに時間がかかる

これは柴犬あるあるだと思います。初めは少し時間が経ったら治るかなと思いましたが一向に上がる気配がないので心配に。
その時の愛犬の様子は

  • 丸まって寝ている
  • 尻尾を触ると「キャン」と鳴く
  • 尻尾を触ると少し震える
  • あまり歩かない

と、明らかに普段とは違いました。
前日に散歩で段差の高い階段を登ったのが原因かと思いました。

調べて分かった沢山の尻尾の病気

PCで調べ物をする犬

ここで、尻尾の異変から考えられる病気をご紹介します。

肛門嚢炎

肛門腺が過度に溜まってしまい炎症を起こすものです。小型犬は大型犬より自分で肛門腺を排出することができないためこまめに絞ることが大切です。
また、お尻で地面を歩くような仕草をするときも肛門腺が溜まっていることがあります。(肛門下をギュッと奥までつまみ、力は入れず上に押すと綺麗に肛門腺が出ます。)

脱臼や骨折

犬の尻尾は「尾骨」という小さな骨が連なってできています。そのため、ちょっとした衝撃でも簡単に折れてしまったりずれて神経に当たっていることも。
愛犬と一緒に寝ている人も多いかと思いますが、その時に踏んでしまい骨折に…なんてことも少なくないようです。

馬尾症候群

脊椎の下段から尻尾に向かって伸びている「馬尾」という部分の神経に異常が起きるものです。
主な症状は

  • 尻尾が上がらない
  • 触ると痛がる
  • 排泄がうまくできない
  • 後脚の動きがおかしい

などで、先天性の奇形と後天性の原因に分けられます。

先天性の場合

  • 3〜8歳によく発症する
  • ボーダーコリーやボクサーなどがなりやすい

というデータがあります。治療法は外科手術となります。

後天性の場合

  • 骨折
  • 脱臼
  • ヘルニア
  • 尾の付け根辺りを強打した

などがきっかけとなり発症することがあります。治療法は安静療法と炎症剤投薬が主で、改善が見られない場合は外科手術という形がとられます。

椎間板ヘルニア

背骨の間にある「椎間板」と呼ばれるクッションのようなものがつぶれ神経を圧迫し、痛みを伴います。

  • 激しい運動
  • 肥満
  • 老化

などが主な原因です。
絶対安静が回復につながりますが、散歩に行かないだけの安静ではなくほとんどの時間ケージに入れるという積極的な安静が必要になります。

精神的なもの

犬の尻尾は感情を表すバロメーターのようなものです。ストレスを感じるようなことがあったらそれが原因かもしれません。
犬は繊細な生き物です。

  • ちょっとした環境の変化
  • 車の音
  • 飼い主の怒った声

このようなものは犬にとって大変怖いものです。身の回りで愛犬のストレスにつながるようなものは取り除いてあげ、安心できる空間を作ってあげましょう。

私の愛犬の診断結果は…

カルテを見せている医者

愛犬の異変に気付いた次の日、病院に行きました。

  • 抗生物質(飲み薬)
  • 抗生物質(注射)

の処置をその日はして、様子見になりました。
症状の改善がみられない時は「椎間板ヘルニア」が一番怪しいとのことでした。
幸い数時間後にはだんだん尻尾が元の位置まで上がり、触っても痛がらないように。
それからは一度も尻尾が下がることなく元気に過ごしています。
原因はわかりませんでしたが、階段は避けたり遊び方を一から見直すなどいい機会になったかなと思いました。

まとめ

犬のしっぽ

この出来事がきっかけで尻尾に関する病気がたくさんあることに気づきました。
また、犬の尻尾はふとしたことでダメージを受けてしまうことも初めて知りました。
日々の過ごし方から尻尾の病気につながることもあるため、私たち飼い主がきちんとケアしてあげることが大切ですね。

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