わんちゃんは本当に可愛いです。
日々の私たちの生活に、たくさんの癒しと笑顔をくれる存在です。
外出時に出会うお散歩中のわんちゃん、そしてふと立ち寄ったペットショップで目に入ったわんちゃん。
そんなわんちゃんの愛らしい姿についつい心を惹かれ、笑顔になってしまう、そんなことも少なくないのではないでしょうか?
そして、自分も犬を飼いたい!と多くの人が思うでしょう。
しかし、ただ「可愛い!」だけでは犬を飼うことは出来ません。
そこで以下では、私が思う、わんちゃんを迎え入れる前に必ず心得ておいてほしい、確認しておいてほしい事項をいくつか書きたいと思います。
一つの「命」を責任持って最後まで預かることが出来ますか?
言うまでもなくわんちゃんは、一つの大切な命です。
通常、大型犬であれば10〜15年、小型犬であれば15〜20年、その寿命を全うします。犬を飼うということは、そうしたわんちゃんの一生を一緒に過ごすということです。
最初は「可愛いから飼いたい!欲しい!」という一心で迎え入れたとしても、いざ迎え入れた後に、「やっぱりお世話が面倒くさい」といってお世話を放棄することは出来ません。きちんと食事を与え、適切なケアを施すことを怠れば、わんちゃんの健康は間違いなく害されます。
自分自身の現在と、そして未来のライフスタイルも考慮した上で、本当にわんちゃんの一生を適切にお世話出来るかどうか、もう一度考えてみてください。
辛抱強くしつけが出来ますか?
わんちゃんはもちろん、はじめから何でも言うことを聞くわけではありません。
きちんと飼い主さんの指示を聞けるようになり、色々なことを理解出来るようになるには、そのための適切なしつけやトレーニングが欠かせません。
私は、わんちゃんのしつけにおいて、「反復」が大事であると考えています。
例えば「おすわり」という指示一つにしても、何度も何度も「おすわり」という指示を出し、出来る度に褒める、を繰り返すことで、わんちゃんは「おすわり」という指示と自分の行動を結び付けて記憶することが出来ます。
それはいけない行動をした時にも同じことが言えます。
例えば噛んではいけないものを噛んだ時、「ダメ!」とひとこと言うとします。
そのことも、何度も同じことを繰り返す必要があります。噛んだら「ダメ!」、また噛んだら「ダメ!」と、同じことを繰り返すことで、わんちゃんはそれがいけないことだといずれ認識するようになります。
このように、きちんと色々なことを認識し、いわゆる「言うことを聞く」ようになるには、それなりの時間と、何よりも飼い主さんの辛抱強い繰り返しのしつけが重要です。
もちろんはじめのうちは、きちんと指示を聞けなかったり、ダメだと言ってもいけないことをしてしまったりもします。
しかしそこで「言うことを聞かないから」と、簡単にわんちゃんを手放すことは出来ません。
わんちゃんは物ではなく、一つの命だからです。
きちんとしつけをすれば、わんちゃんは必ず飼い主さんの言うことを聞いてくれるようになります。
だからこそ、一度で言うことを聞かないからといって投げ出さず、辛抱強くしつけを行っていく覚悟が必要なのです。
わんちゃんと暮らす上で最低限の時間は確保出来ますか?
わんちゃんにとって、飼い主さんとのコミュニケーションはとても重要です。
わんちゃんにとって一番嬉しいのは、飼い主さんに構ってもらうことなのです。
特に多くの場合迎え入れの時期にあたる子犬期は、わんちゃんが多くのことを吸収する時期であり、その時期のコミュニケーションはとても大事になってきます。
わんちゃんとの触れ合いなしには、適切な信頼関係を築くことは出来ません。
ですから一日のうちの一定時間は、わんちゃんと遊んであげる時間を作りましょう。
またわんちゃんの心身の健康にとって、お散歩に行くことも重要です。
わんちゃんを迎え入れる際には、そうしたわんちゃんと遊ぶ時間、お散歩へ行く時間など、毎日わんちゃんに費やせる時間がきちんと確保出来るかどうかも考えてください。
一緒に暮らす家族の理解は得られていますか?
犬を飼おうと考えていて、その家に自分以外にも共に暮らす家族がいる場合、その家族全員の理解が得られていることも重要です。
家族の中に、犬が苦手な人はいませんか?
犬を飼うことに反対する人はいませんか?
そのような人がいるのにも関わらず犬を飼うことは、せっかく癒しと笑顔をくれる存在であるわんちゃんが、家族関係の悪化を招く原因となってしまうかもしれません。
そしてそのことは、わんちゃんにとっても良くないと考えられます。なぜならわんちゃんは、言葉を話せない分、場の空気や飼い主さんの気持ちなどを敏感に感じ取るとされています。
つまり、犬が原因で家族関係が悪化すれば、そのことを感じ取ったわんちゃん自身も元気がなくなってしまうかもしれません。
また、信じられないかもしれませんが、わんちゃんは常に自分がどこでどうしていればその場が和むかということも考えているそうです。
ですから家族の中に犬を嫌う人がいれば、わんちゃんはその場に自分がいたらダメなのだとさえ思ってしまうかもしれません。
そうした意味でも、家族全員の理解が得られている、という環境であることも大切なのです。
自分自身、そして一緒に暮らす家族に犬アレルギーの人はいませんか?
これは、一見見落としがちなことかもしれませんが、大切なことです。
もしもわんちゃんを迎え入れた後、自分や家族に何らかのアレルギー症状が出てしまった場合、それが仮に喘息発作や皮膚の湿疹など、生活に支障をきたすような重篤な症状であった場合、わんちゃんを手放さざるを得ない状況になってしまうかもしれません。
そうなることのないよう、事前に自分や家族のアレルギーの有無に関しても確認しておくことが大切です。
わんちゃんを育てる経済的な余裕はありますか?
最後に、少し現実的なことにはなってしまいますが、肝心なことなので経済的な話に触れておきたいと思います。
もちろんのことですが、わんちゃんと暮らすにはそれなりのお金がかかります。
後ほど紹介しますが、迎え入れ時に必要なペット用品の購入、そしてその後も常に必要になってくる負担としては、ペットフードやペットシートの購入、トリミング代、予防接種などの費用、またわんちゃんが病気になれば治療費も必要になります。
旅行に行けば、その間ペットホテルに預けるにせよ一緒に連れていくにせよ、どちらにせよ料金が発生することになります。
また、必ず必要というわけではありませんが
、わんちゃんのおもちゃやベッド、洋服なども購入しようと思えば料金がかかります。
そのようなことも考慮した上で、わんちゃんを飼う経済的余裕があるかどうかも確認してください。
長くなりましたが、以上が私が思うわんちゃんを迎え入れる前に最低限心得ておいてほしい、確認しておいてほしい事項です。
実際に自分で犬を飼うということは、単に人の犬を可愛がったり、ペットショップの犬を可愛がったりするのとは違います。
一つの「命」と共に暮らすということなのです。
このようなことを書いたのは、決して犬を飼うのは大変だからやめた方がいい、ということではないということをわかっていただけたら嬉しいです。
むしろ私自身は、犬を飼っていて本当に毎日たくさんの癒しと笑顔、幸せをもらっているので、犬を飼うことは心からお勧めしたいです。
ただ、残念ながら、安易に犬を飼うことを決め、その後やっぱりお世話が面倒、言うことを聞かない、アレルギーが出た、お金がかかかる、などの人間の勝手な理由で、犬を手放す人が少なくないというのが現状です。
そのようにして手放された犬たちに、未来はないのです。
そのような犬たちを少しでも減らすためにも、犬を飼うことを検討している方々には、最低限上記のようなことを心得ておいてほしい、との思いでこの記事を書きました。
さて、以上のようにわんちゃんを迎え入れる前の心構えが出来たら、いよいよ迎え入れの準備をしましょう!
最低限準備すべきもの
そこで最後に簡単な参考までですが、迎え入れ前に最低限用意しておくべき物を挙げたいと思います。
ペットフード
一番大切な、わんちゃんの食事です。
わんちゃんによっては、はじめ慣れない場所では食欲不振になってしまう子もいます。
ですから出来るだけ環境を変えずに、わんちゃんの食欲を削がない為にも、わんちゃんを引き取ったペットショップやブリーダーさんに、これまで与えていたフードの種類を必ず尋ねておきましょう。
はじめのうちは、それまでと同じフードを与えることが望ましいです。
もちろん、新しい環境での生活に慣れてくれば、好みの物にフードを変えて構いません。
フードボウル
フードを入れる為の食器です。
給水器
フードを食べるのと同じように、わんちゃんにとって水分補給も欠かせません。
ですからフードボウルと併せて、給水器も用意しましょう。
給水器は、フードボウルと同じような器型のウォーターボウルでも良いのですが、特に子犬期のわんちゃんは、運動が活発で動きが激しく、水の入ったボウルをひっくり返してしまうこともあります。
ですから給水器は、ケージなどにペットボトルを取り付け、ノズルから水が出るタイプのものがお勧めです。
トイレトレー
わんちゃんのおトイレです。
子犬期のわんちゃんは、歯の生え変わり時期で歯痒く、色々なものを噛んでしまうことも多く、ペットシートもかじってしまう可能性があります。
ですからトイレトレーは、シートの上にメッシュのカバーを被せるタイプのものがお勧めです。
ペットシート
わんちゃんのおトイレシートです。
基本的には、上記のトイレトレーに挟んで使用します。
わんちゃんがおトイレをしたら、適切に交換します。
飼い主さんのライフスタイルやわんちゃんのおしっこの量などに合わせて、たくさん吸収してくれる物や消臭機能に優れた物など色々な種類が売られており、価格も様々あるので、自分やわんちゃんに合った物を購入しましょう。
ケージ
いずれは放し飼いにするにせよ外飼いにせよケージ飼いのままにするにせよ、ケージはある方が良いでしょう。
特に迎え入れ初日や新たな場所に慣れるまでは、わんちゃんは新しい広すぎる環境に戸惑ってしまうかもしれません。
ですから慣れるまでは、ケージの中で落ち着いて眠らせてあげましょう。
またケージは、災害時などにわんちゃんを守るためにも重要なので、一つは準備しておくことが望ましいです。
ケージも大きさや種類も、わんちゃんの体の大きさや、ずっとケージに入れたままか、それとも寝る時だけケージの中か、などのわんちゃんの生活スタイル等に合わせて、適切な物を選びましょう。
おもちゃやベッド
これは、迎え入れ前に必ず用意しておかなければいけないという物ではありませんが、わんちゃんが楽しく遊ぶおもちゃや、わんちゃんが休むベッドなどもあると良いでしょう。
おもちゃは、わんちゃんが楽しく遊べるというだけでなく、おもちゃを使って飼い主さんがわんちゃんと遊んであげることで、適切なコミュニケーションをとることにも繋がります。
まとめ
以上、簡単ではありますが、わんちゃんを迎え入れる前に最低限用意しておくべき物をいくつか挙げました。
これはあくまで迎え入れ前の最低限の用品なので、実際にわんちゃんを迎え入れた後も、状況に合わせて色々な用品を買い足していきましょう。
ということで、今回の記事では、わんちゃんを迎え入れるにあたっての事前の心構えや確認しておくべき事項、そして用意しておくべき物について書かせていただきました。今、わんちゃんの迎え入れを検討されている方々にとって、ほんの少しでも役立つ記事となれれば幸いです。
事前準備や心構えをしっかりし、みんなで楽しいわんちゃんライフを送りましょう!!
ユーザーのコメント
20代 女性 くらら