犬が出てくることわざや慣用句11選
長い歴史を人間と共に歩んできた犬。昔からあることわざや慣用句に登場することもしばしばあります。例えば「犬猿の仲」「犬も歩けば棒にあたる」などは誰しもが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
数多く犬が出てくる日本語のことわざや慣用句ですが、英語にも同じように「犬」や犬を連想させる言葉が登場することわざや慣用句があります。今回はそんな「犬が出てくる英語のことわざや慣用句」をご紹介します。
①Two dogs fight for a bone and a third runs away with it.
和訳:二匹の犬が一本の骨をめぐって戦うと、第三の犬がそれを持ち逃げする
二匹の犬が一つのものをめぐって争っている間に、もう一匹がそれを持っていってしまう。つまり「二者が争っている間に第三者が利益を持ち去ってしまうこと」を表します。日本語でいうと「漁夫の利」や「犬兎の争い」などが同じ意味を持ちます。
②Bite the hands that feeds one.
和訳:餌を与えている犬(飼い犬)に手を噛まれる
飼い犬に手を噛まれる、つまり「信頼していた者に裏切られる」「恩をあだで返される」ことを表します。日本語の場合「飼い犬に手を噛まれる」「恩をあだで返す」などが同じ意味を持ちます。
③Great barkers are no biters.
和訳:よく吠える犬は噛みつかない
弱い犬ほどよく吠える、しかし攻撃はしない。「強がるものほど臆病である様」を表します。
④Barking dogs seldom bite.
和訳:よく吠える犬はめったに噛みつかない
こちらも1つ前の「Great barkers are no biters.」と同じように「口だけで実力はない」「強がるものほど臆病」といった意味を表します。日本語でも「弱い犬ほどよく吠える」なんていいますよね。
⑤It is better to let sleeping dogs lie.
和訳:横になっている犬は寝かせておくほうがいい
寝ている犬は起こさないほうがいい、つまり「そっとしておく方がいい」という時に使います。似た言葉で「Let sleeping dogs lie.(寝ている犬を起こさないでおこう)」というものがあります。こちらは「過去の出来事をぶり返すのは賢明ではない」という意味を持ちます。
⑥Better to be the head of a dog than the tail of a lion.
和訳:ライオンの尻尾になるよりは犬の頭になるほうがいい
「一生下積みで終わるよりは、小さくとも重要なポジションになるほうが生きがいを感じることができる」という意味を表します。
⑦Love me, love my dog.
「私を愛して、私の犬を愛して」つまり「私を愛しているのなら(欠点も含めて)全てを愛してほしい」という意味を表します。
⑧Dog eat dog world
「犬が犬を食う世界」つまり「食うか食われるかの世界」「弱肉強食の世界」を表します。
⑨rain cats and dogs
「猫と犬の雨」で「土砂降りの雨」を意味します。「It began raining cats and dogs.(土砂降りの雨が降り出した)」という風に使います。
⑩Top dog
「リーダーの犬」つまり「グループのリーダーにあたる人」を指すときに使用します。
⑪Puppy love
「子犬の愛」つまり「初恋」を表します。
まとめ
犬や犬を表す単語が出てくる英語のことわざや慣用句をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。「Puppy love」で初恋だなんて、なんだかかわいらしいですよね。他にも犬が登場することわざや慣用句は英語でもたくさんあります。気になった方はぜひ調べてみてくださいね!