犬に与えてはいけないおもちゃの特徴5つ

犬に与えてはいけないおもちゃの特徴5つ

犬を飼っている家ならば、いくつか愛犬のためのおもちゃが用意されている事でしょう。しかし、おもちゃの中には犬に与えてしまうと危険にさらしてしまう可能性のある物もあります。今回は与えてはいけないおもちゃの特徴をご紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

犬に与えてはいけないおもちゃの特徴とは?

縄のオモチャで遊ぶ子犬

犬を飼っているご家庭ならば、愛犬のためにおもちゃを購入し与えているでしょう。犬のおもちゃにはボールやぬいぐるみ、引っ張る用の縄など様々な種類のおもちゃがありますが、おもちゃならば何でも与えて良いというわけではありません。では、どのようなおもちゃを与えてはいけないのでしょうか。

1.口にすっぽり収まってしまう物

小さいボールを咥える犬

愛犬の口にすっぽりと簡単に治まってしまうサイズのおもちゃは良いとは言えません。例えばボールにもサイズの種類は多くありますが、愛犬が口にくわえた際、全体が口の中に入ってしまうボールは誤飲の原因となってしまう可能性が高いため非常に危険です。

「口にすっぽり収まるサイズならば誤飲してしまう事はないのでは?」と思われるかもしれませんが、おもちゃで遊んでいるときは、通常より犬が興奮している状態である事が多いです。そのため、「起こらないだろう」と思っているような事態が起きてしまう可能性があります。

完全に飲み込んでしまう事はありませんが、飲み込みそうになり喉につっかえてしまい、窒息してしまう恐れはありますので、あまり与えないようにしましょう。

2.犬用ではないぬいぐるみ

犬のヌイグルミを抱えて眠る犬

犬用のおもちゃとして作られているぬいぐるみは、比較的強度が強く、噛んでもすぐには壊れないように作られている事が多いです。しかし、犬用ではなく、赤ちゃんが使うようなおもちゃや普通のぬいぐるみは、あまり強度が高くありません。

犬用ではないぬいぐるみを与えてしまうと、犬が噛んでしまった際、すぐにちぎれてしまい、中の綿が飛び出してしまう事があります。

すると、その綿が必然的に犬の口の中に入ってしまい、飲み込んでしまう事態が非常に高い確率で起こります。その綿の量によっては喉や腸管に詰まってしまったり、大量に飲み込んでしまうと便秘の原因など体に不調をきたしてしまいます。

3.プラスチック製の物は要注意

玩具を噛む犬

おもちゃの中にはプラスチック製の物もありますが、プラスチック製の物はあまり良いおもちゃとは言えません。プラスチックの厚みにもよりますが、薄いプラスチック製のおもちゃは、犬が噛んだ際に割れてしまう恐れがあります。

おもちゃが壊れてしまうという事態だけでは済まず、割れて欠けてしまったプラスチックの破片が犬の口内に入ってしまうと非常に危険です。

口内を傷つけてしまう可能性もありますし、誤って飲み込んでしまった場合、身体の中に傷が付いてしまう恐れもあります。綿も危険ですが、プラスチックの破片は尖っているため、より危険度が増しますので注意が必要です。

4.硬すぎる物

おもちゃを加えている犬のアップ

犬が噛む用のおもちゃの代表格と言えば、引っ張り合いをして遊べる縄などですが、犬が噛んだ際にあまりにも硬いおもちゃは歯に悪いため、推奨できません。

基本的に犬用のおもちゃとして販売されている物は、犬の体を考えて作られているものが多いため、犬にとって硬すぎるおもちゃはあまりありません。しかし、人間の赤ちゃんが使うおもちゃなどは噛む事を想定されていない事が多いため、硬い作りになっている事があります。

犬の噛む力はとても強いですが、あまりにも硬いと犬の歯が負けてしまい、歯を折ってしまったり欠けてしまう恐れがあります。飼い主さんが硬さを確かめ、あまりにも硬いと感じるのであれば購入を止めましょう。

5.空気穴が1つのボールなど

ボールを噛む犬

ボールにはたいてい空気穴が付いています。中には空気穴のないボールもありますが、この空気穴の数に注意が必要です。

実は、海外で空気穴が1つあるボールを使用したところ、犬の舌がその空気穴に挟まってしまい抜けなくなり、結果的に病院で舌を切断してもらわなくてはいけない事態が起こってしまったのです。犬にとって非常に可哀想な出来事です。

このような事態にならないためにも、簡易的な穴のないボールを使うか、あるいは空気穴が2つあるボールを選ぶと悲劇を避ける事が出来ます。

まとめ

ボールを加えてこちらに向かってくる犬

いかがでしたでしょうか。このようにおもちゃと言えど、物によっては愛犬を危険にさらしてしまう可能性のあるおもちゃもあります。選ぶのは飼い主さんですので、ぜひ愛犬にとって安全に楽しく遊べるおもちゃを選んであげましょう。

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