犬がいる家庭で注意したい「ひなまつり」
女の子の健康を祈って行われる行事の1つ「ひなまつり」は毎年3月3日にやってきます。各地でひなまつりに関連するイベントなども行われており、古くからの風習を伝統として受け継いでいるという事もあり、日本国民のほとんどがご存知でしょう。
さて、ひなまつりでは家にひな人形を飾ったり、一緒にひなあられなどの食べ物を備える方法が一般的です。しかし、このひなまつりは、犬を飼っているご家庭にとっては注意しなければいけないポイントがいくつかあります。
1.ひな人形を崩されないよう注意
ひなまつりと言えば、女の子がいるご家庭ではひな人形を飾るのが一般的です。非常に繊細に作られたひな人形は、大切に扱ってあげなければ小物が取れてしまったり、美しい姿を保つ事ができなくなってしまいます。
年に1度しか出てこないひな人形は、犬にとって非常に興味深い物です。好奇心旺盛な子の中には「新しいおもちゃかも」と思ってしまい、飼い主さんが見ていないうちに手を伸ばしてしまい、ひな人形をひな壇から落としてしまうという事も考えられます。
ひな人形を壊してしまうだけでなく、大きさのあるひな人形であれば愛犬も怪我をしてしまう可能性がありますので、ひな人形を飾る場所には十分注意が必要です。
2.ひな人形の小道具誤飲
ひな人形やひな壇には、様々な小物が置かれます。おひな様やお内裏様を始めとしたお人形たちは手に小物を持っている事が多いですし、持っていなくても様々な小物が周りに飾られる事は珍しくありません。
大きな装飾品であれば問題ありませんが、小さな装飾品の場合、犬は好奇心から手を伸ばし落とし、自分の口に含んで何かを確かめようとする事があります。
口に入れてしまうと誤って飲み込んでしまい、窒息に繋がる恐れもあるため、取り扱いには十分気を付けなければいけません。
3.備えてある食べ物に注意
ひな人形を飾る多くのご家庭では、砂糖で作られたひなあられや緑や白、ピンクを用いた色とりどりの菱餅が用意されるのではないでしょうか。これらの食べ物はひなまつりの日に、ひな壇に供えるというご家庭もあるでしょう。
しかし、これこそ注意をしなければいけないポイントです。人形や小物に興味を示さない子であっても、美味しそうな食べ物の匂いとなれば、つい手を伸ばし、食べたくなってしまうものです。
もちろん、ひなあられや菱餅は犬が食べる事は出来ないため、あまり長い期間ひな壇にお供えしたり、飼い主さんが見ていないところで放置したりしないように注意しましょう。
ひなまつりを無事に過ごすために
ひなまつりを無事に行うに当たって、ひな人形を崩されないように注意する事やひな壇や人形が持つ小物の誤飲に注意する事、またひなまつりに作られる、あるいは用意される食べ物を食べられないように注意する事が挙げられました。
さて、そんな3つの注意するべき事があるひなまつりを無事に過ごすためには、どのような対策を施すべきなのでしょうか。
ひな壇は高さを考えて設置
まずひな壇は高さを考えて設置するようにしてください。ひな壇は通常、部屋の地面に設置する物ですが、好奇心旺盛な犬の場合、通常通り設置してしまえば、上記で紹介したように認容を崩されてしまったり、小物を誤飲してしまうという恐れがあります。
そのため、愛犬の手が届かない場所に設置をするよう心がけましょう。高さがあるということは、落ちてしまうことも考えられるため、ひな壇の下に土台として置く物は、ひな壇の大きさに合った机など、安定感のある物を選ぶようにしましょう。
供える食べ物は必ず落ちないよう工夫をして
また食べ物の匂いにつられて愛犬がひなあられなどに手を伸ばしてしまうことは十分に考えられます。そのため、基本的には食べ物をひな壇に長期間置いておく事はあまり好ましくありません。
ひなまつり当日や前日辺りからひな壇に供えるようにする事で、少しでもひなまつりの食べ物を食べられてしまうという事態を防ぐ事が出来ます。また供える際は、なるべく落ちないよう食べ物を小物と小物の間に挟んで固定するなど、様々な工夫を施す事が大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。とても華やかで素敵な行事の「ひなまつり」ですが、犬を飼っているご家庭の場合、様々な注意事項が存在します。なるべく愛犬の手の届かない場所に置いたり、興味を引き付けないようにすることが重要でしょう。