犬をGPSで追跡!「もしも」の備えに

犬をGPSで追跡!「もしも」の備えに

犬を飼っている方で一度は「犬が脱走してしまったらどうやって見つけよう?!」と考えたことがあると思います。最近ではGPSという便利な機能を使って犬を見つけ出すことが可能になりました。GPSは自然界の生態調査などにも使われているシステムで、発信器を付けた動物は例え地球の裏側にいても分かってしまいます。今回は犬とGPSについてお話してみたいと思います。

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犬がどこにいても見つけられるGPSシステムとは

逃げる犬

GPSは別名「全地球測位システム」のことで、人工衛星を利用して現在位置を表示します。私たちの身近では、カーナビ(カーナビゲーションシステム)に使われていたり、多くの方は携帯電話で位置情報を確認されたこともあるのではないでしょうか。

また、お子様に持たせて親御さんが安心できるGPSの商品があったり、無くしたものを探す際、人探し、迷子の犬・猫を探すことにも用いられている私たちの生活に馴染み深いものといえます。

犬の脱走(迷子)とGPSの備え

チップの確認中の犬

自宅から犬が脱走して迷子になってしまうきっかけを作ってしまわないよう、飼い主さんは普段から注意が必要です。犬がいつ脱走するのか誰にも予想することはできません。飼い主さんが気を付けているつもりでも、愛犬がひょんなことから脱走してしまうパターンはいくつもあります。

  • 首輪がゆるく、外れてしまった
  • 外飼いで鎖が劣化していた
  • つなぎ方が甘かった
  • 犬の盗難
  • 大きな音に驚いた
  • 扉やドアの隙間から
  • リードをうっかり離してしまった

以上の原因を見てみると、飼い主さんの不注意が多く見受けられます。筆者の自宅にもワンちゃんがおりますが、扉の開閉で二度の脱走経験があります。

また、近年では犬の盗難も増えていて、買い物中に外につないでいた犬を連れ去られてしまったり、庭に侵入して犬を連れ去られてしまうこともあるそうです。対策方法としては「迷子札(鑑札)の装着」「犬用マイクロチップの装着」「GPS首輪の装着」などが挙げられます。

迷子札(鑑札)の装着

迷子札である鑑札は装着の義務があります。この札は畜犬登録の際にもらうものですが、面倒で愛犬を登録していない飼い主さんはすぐにでも登録してください。

犬用マイクロチップの装着

最近ではペットショップでも装着済みの子がいますね。大きさは直径2㎜、長さ8~12㎜の円筒形の電子標識器具で、専用の埋め込み器により犬の首の後ろ辺りの皮下に埋め込みます。世界で唯一の15桁の番号を専用のリーダーで読み取ることができます。

GPS首輪の装着

位置情報で犬の位置が把握でき、狩猟犬にも装着されているものから、家庭用で使用できるペット用のGPS首輪などの商品があります。

犬にとってのGPSの利点と短所

探し中の犬

Bluetoothを使用した商品は一定の範囲内にいないと分からないのが欠点ですが、GPSは発信器さえ装着していれば、どこにいても見つけてくれます。この技術を使用すれば「世界中どこにいても見つけられる」のですが、利点と短所を知っておく必要があります。

利点

  • 自分や他人のいる位置情報を簡単に収得できる

短所

  • 機器の価格が高額通
  • 通信費がかかる
  • バッテリーの消費が激しい

短所の方が多いですが、やはりこれだけの便利なシステムを使用するとなると、機器やバッテリー消耗は仕方のないことなのかも知れません。ですが、まだマイクロチップを愛犬に入れることに抵抗がある方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。そんな飼い主さんに向いているのがGPSシステムだと思います。

迷子犬を守るGPSサービス

寂しそうに座る犬

機器を購入することなど、GPSの敷居が高いと思われる方におすすめなのが、GPSを使用したサービスや商品ではないでしょうか。筆者は畜犬登録と、愛犬の名前と筆者の携帯番号を書いた札を装着させているのもあり、これらのサービスや商品があることを実際に調べるまで知りませんでした。

犬に関連したサービスや商品

  • ココセコム
  • あんしんGPS
  • アストロGPSドッグトラッキングシステム

ココセコム

GPS機能で、犬の位置確認ができる、セコムの位置情報提供サービスです。

あんしんGPS

京セラが提供する商品です。アプリをダウンロードして使用します(auスマートフォン限定)。

アストロGPSドッグトラッキングシステム

犬にGPS首輪を装着し、飼い主さんが犬の位置や距離をモニターで見れる、猟犬も使うという商品。発信器により位置情報を飛ばせる範囲が異なります。

また、リーズナブルな商品ですと「犬用GPS首輪」がありますが、携帯用の電波を使用するものとオリジナルの電波を使用するものがあります。電波の問題で日本では使用できないものもあるので、購入の際は注意書きなどをよく読むことをおすすめします。

まとめ

抱きしめられる犬

犬と暮らしている飼い主さんは、愛犬が万が一脱走してしまった場合、一体どうしますか?ワンちゃんが自宅からいなくなってしまった時のことを想像してみてください。

事故に遭っていないか、どこかで怪我をして動けないのではないか、連れ去られたのではないかなどと、とても不安で居ても立ってもいられないと思います。

犬が帰巣本能があるとはいえ、他者に連れ去られた場合、犬が帰りたくても帰れない状況である場合、その時に愛犬の位置情報がわかることは飼い主にとってどんなに救いになるでしょうか。

これらのサービスや商品はもちろん、GPSを使わないでいられればそれが一番だと思う筆者ですが、ここ日本では災害や震災も懸念されますし、物騒な世の中もあいまって「犬が帰って来ない」と嘆くご家族はこの世にたくさんいらっしゃいます。その時に生涯後悔するのは飼い主さん自身なのです。

とても便利になった世の中ですが、生き物が相手の場合はGPSなどを備えておくことをおすすめします。これを機に、愛犬が脱走・迷子になってしまった時のことを考えてみてはいかがでしょうか。

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