わんこにもある「冷え症」!あなたの愛犬は大丈夫?
今年の冬は、日本列島各地で寒波が猛威を振るっていますね。先日は東京でも記録的な積雪が見られ、雪の中を走り回って大喜びだったというわんこも多いのではないでしょうか?
「わたしは手足が冷えて仕方ないのに、こんな雪の中を裸足で走り回っても平気だなんて、うらやましい……」と思っているそこのあなた、ちょっと待ってください。実は、わんこにも冷え症があるんです。
どうして肉球が冷たくなるの?わんこの冷え症とは
肉球が冷たいのは血流が悪いから
わんこの肉球が冷たくなるのは、人間と同様、血流不足が原因です。筋肉量や運動量が少ないと、末端である肉球部分にまで血液が行き届かず、冷たくなってしまいます。
また、このような理由から、筋肉量が低下しているシニア犬では肉球が冷たくなりやすい傾向があります。
身体全体が冷たいときには別の病気の可能性も
肉球だけが冷たい場合には大きな心配はいりませんが、肉球以外に身体全体が冷たくなっている場合には、少し注意が必要です。
特に寒さに弱くなっているシニア犬の場合には、冷えが原因となった別の病気を誘発してしまう場合や、病気による体力低下が原因で身体が冷えている可能性があります。
身体を温めてあげてもすぐに温かくならならない場合や、震えや唇の色の悪化等を伴い、あまりに寒がっている様子があれば、動物病院を受診しましょう。
1箇所の肉球だけが冷たい場合にも要注意
四肢すべての肉球が同じように冷たい場合には大きな問題がないことがほとんどですが、右前脚の肉球だけ等といった具合に、1箇所の肉球だけが不自然に冷たい場合には、その近くの血管に血栓ができ、血流が悪くなっている可能性があります。この場合にも、動物病院で獣医師に相談することをおすすめします。
ポイントは内側から!わんこの冷え症改善策
人間の手足が冷たい場合には、手袋や靴下を着けたり、カイロを当てたりといった方法で外部から温める方法もあります。
もちろん、わんこが嫌がらないのであれば、犬用の靴下を履かせるのも可能ですが、やはり冷え症の改善には身体の内側からアプローチしてあげることが効果的といえるでしょう。
快適な室内環境をつくる
室内飼いで暖房を使用する場合、わんこが快適な設定温度は、18〜22度と人間が少し肌寒く感じる温度です。また、わんこ用のベッドや毛布を用意し、わんこが自分で体温を調節できるような環境を整えておいてあげましょう。
マッサージで血流を改善する
肉球や身体の冷え具合を確認する意味もかねて、お散歩から帰った後等にはマッサージをしてあげると血流改善に効果的です。マッサージによるスキンシップには、愛犬との絆を深める効果もあって一石二鳥ですよ。
適度な運動を行う
寒いからといってベッドの中やクレートの中に引きこもっているのではなく、適度な運動で身体を動かすことが血流改善につながります。また、ヒートショックを和らげるために、お散歩に出かける前にはまず部屋の中を少し歩いてから出かけてもいいでしょう。老犬や病気のわんこの場合には無理をせず、マッサージで手脚を屈伸させてあげるだけでも違います。
身体を温める食材を与える
食事に少し工夫して、身体の中から温めてあげることも効果的です。じゃがいも、にんじん等の根菜類や、かぼちゃ、生姜、ラム肉等に身体を温める効果があるとされています。ただし、与える際には適量を守ってくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?まだまだ寒い日々が続きそうな今年の冬、冷え症を改善して、飼い主さんもわんこもぬくぬく暖かく過ごしましょう。