片付いていない家でのリスク
今回は不潔な家のパターンを大きく2つに分け、それぞれにどのようなリスクが生じてしまうのかをご紹介します。まずは家の中が片付いていないというケースです。
小さなお子さんがいる家の場合は、おもちゃが少し散乱している…ということも多いと思いますが、世の中には、あらゆる物が床に散らばり、中にはゴミも散らかしっぱなしというケースが存在します。そのような家で犬を飼ってしまった場合、どのようなリスクがあるのでしょうか。
1.怪我をしやすい
まず最も考えられるリスクとして、犬が怪我をしてしまうというリスクが考えられます。あらゆる物が床に落ちている場合、ティッシュや布といった物だけではなく、先が尖った物やゴツゴツした物まで落ちている恐れがあります。
それらを何も考えずに犬が踏んでしまった場合、肉球が傷ついてしまったり、足を上手くコントロールできずに転倒してしまうなど、大きな怪我に繋がりかねない自体が懸念されます。
肉球が傷ついてしまった場合には、その部分が化膿してしまったり炎症を起こしてしまうこともありますし、転倒の場合には、骨折に至る可能性さえあります。
2.小さな物を誤飲してしまう
そして2つ目のリスクとして、小さな物が様々な場所に転がっている場合に、犬が口に含んでしまい、誤って飲み込んでしまうというケースもあります。これは非常に危険です。窒息してしまいますし、最悪の場合死に至ることさえあります。
多くの場合、すぐに飼い主さんが口の中をのぞき込み、取れる位置にあることが多いため、その場で応急処置として手を入れ取り除くという方法が一般的です。しかし、中には飼い主さんではどうしようもできないことがあるため、その場合にはすぐに病院へ連絡しましょう。
そもそもある程度片付けていれば、愛犬に注意も行き届きやすいですし、今回取り上げた2つのリスクも回避しやすいのです。ぜひ定期的に床の上を片付けるようにしましょう。
掃除がされていない家でのリスク
不潔な家は、家の中が片付いていないというケースだけではありません。掃除がされていない家も不潔な家に当てはまります。もちろん、仕事や育児に追われて毎日掃除ができないという家は多いでしょう。しかし、1ヶ月近く、まったく家を掃除していないとなると、非常に不衛生です。
3.ゴミを漁ってしまう
家の中が掃除されていない家に多い例として、ゴミがゴミの日に捨てられていないということがあります。ゴミを出さなければ、家の中に溜まっていく一方ですから、これは不潔と言っても過言ではないでしょう。
この場合、嗅覚の優れている犬が生ゴミなどの匂いを嗅ぎつけ、ゴミ袋やゴミ箱の中を漁ってしまう恐れがあります。これを行ってしまうと、部屋中にゴミが散らばってしまうだけでなく、犬が本来、口にしてはいけない物まで飲み込んでしまう恐れがあり、大変危険です。
食べ物や飲み物、タバコといった犬に有害性のあるゴミは、なるべく早く処分をするように心がけましょう。ゴミ出し日までは、なるべく高い位置に入れておいたり、ゴミ専用のボックスなどを用意し、その中に隠しておくと良いでしょう。
4.アレルギーになってしまう
人間も例外ではありませんが、あまりにも掃除をしていないと、家の中に埃などのハウスダストが溜まってしまいます。これらを吸い続けていると、体に悪影響を及ぼしかねません。その1つがハウスダストアレルギーです。
犬にもアレルギーは存在するため、掃除をしない家に住んでいると、あらゆるアレルギー反応を引き起こしてしまう可能性が考えられます。
アレルギーの主な症状として、痒みが止まらなくなってしまい、同じ部分を掻き続けたり、舐め続けるという行為が見られます。これを放置すると怪我に繋がってしまうため、早めに獣医さんに診てもらい、飼い主さんは家の中をきれいにしましょう。
5.ダニやノミが付いてしまう
犬の天敵とも言えるダニやノミも、家を掃除していないことによって大量発生してしまいます。大量に発生してしまえば、もちろん犬に付着してしまう確率も高くなるため、犬にとっては大きなリスクになります。
ダニやノミが付着することによって、痒みが生じることもありますし、最悪の場合、命にかかわることもあるため、非常に危険です。
家の中をきれいに掃除することはもちろんですが、定期的にノミやダニが付着していないか検査に連れて行くことも重要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬にリスクが生じる不潔さは、人間から見て非常に汚いと言える家が多いため、通常犬を飼っているお家は大丈夫でしょう。しかし、少しでも気になる箇所があるならば、自分のためにも、犬のためにも清潔を保ってあげると良いでしょう。