犬がコタツに入るのはなぜ?
シングルコートの犬は寒さに弱い
シングルコートとダブルコートの犬とでは寒がり方が違うと言われています。毛が一重のものをシングルコート、二重になっているものがダブルコートです。
犬の毛には二種類あり、オーバーコートという皮膚を保護する毛と、アンダーコートという体温を維持するための毛があります。
ダブルコートの犬はアンダーコートが抜け替わります。抜け替わる期間は換毛期と呼ばれ、春と秋に大量の毛が抜け替わります。一方、シングルコートはオーバーコートがほとんどない状態なので毛はあまり抜けません。
ダブルコートの犬は寒さに強く、シングルコートの犬は寒さに弱い傾向があります。
シングルコートの犬には、プードル、ボクサー、パピヨン、マルチーズなどがいます。ダブルコートは、ダックスフント、チワワ、ポメラニアン、ゴールデンレトリバー、柴犬などです。
子犬、シニア犬は寒がり
子犬やシニア犬は人間の赤ちゃんやお年寄りと同じように、体温調節機能が未発達だったり、老化していたりして上手く体温を調節することができません。
体温を上げるためにエネルギーを多く使うため、体力がない犬は寒くなっても体温を上げることができません。
人間が寒く感じる温度であれば、こういった犬たちにも対策をしてあげてください。その他にも病気で体力がない犬も子犬やシニア犬と動揺に体温調節機能が低下している可能性があるので、なにかしらの対策を行ってください。
犬がコタツに入る理由
1.飼い主さんの真似
犬が飼い主さんの真似をするのはわりとよくあることで、驚く必要はありません。
ある実験でスライド式のドアを飼い主さんが手や頭を使って開ける様子を何度も見せました。そして今度は犬たちに開けさせると、飼い主さんが開けた同じ方法で開ける傾向があるということがわかっています。
いつもコタツに入っている飼い主さんを見て、犬も同じようにコタツに入ってみたり潜ってみたりしているのでしょう。同じようなポーズでコタツに入っている場合は真似していると思っても良いかもしれませんね。
2.飼い主さんのにおいがする
コタツに飼い主さんやその家族のにおいがついていることがあります。そのにおいにつられてついついコタツにもぐってしまうこともあります。またそのにおいに安心して、そのまま寝てしまう犬も多いようです。
しかしコタツに入ったまま寝てしまうと脱水症状などを起こすことがあるので気をつけてください。
3.野生の本能
犬は元も穴を掘ってその中で暮らしていました。人間と暮らすようになった今でも薄暗く狭い穴の中が落ち着きます。
コタツの布団を掘ったりしていませんか?コタツも穴の一種だと思っている犬も多いようで、コタツにもぐることで安心したり楽しんだりしているようです。
大好きなおやつを隠したり、おもちゃを持っていったりコタツを楽しむ犬の多いです。穴の中に隠している気持ちになっているのかもしれませんね。
コタツで注意すること
コードを噛んでしまう
噛み癖のある犬はコードを噛んでしまうことがあります。コードの内部導線が見えてしまうほどになると、感電してしまう可能性があります。
また感電だけではなく漏電や発火などが起こる危険性もあります。噛み癖のない犬でも万が一ということがあるので、コードはコードカバーをつけたりしてください。
またはビターアップルなど噛み癖対策グッズを使ったりすると良いでしょう。
温度設定に注意!
体温調節ができる犬でも暑すぎると熱中症になってしまいます。温度設定はしっかりとチェックしましょう。熱中症対策に水を用意しておくことも忘れないようにしてください。
温度設定よりも暖かくなることがあるので、実際にコタツに入ってみてチェックしたほうが良いかと思います。コタツが大好きな犬は一日中出たり入ったりを繰り返すこともあるので、飼い主さんが気を配ってあげてください。
清潔にする
こたつの布団はこまめに洗ったりするのは難しかったり、面倒だったりしますよね。
しかし犬の毛は日々抜けるもので、コタツについたりします。皮脂や汚れもついてきます。皮膚に炎症を起こしたり、呼吸器に炎症を起こす原因になる可能性があります。
日頃からコロコロを使って毛をとったり、サテン記事のように毛が絡まりにくい布団を使うことをオススメします。
また、犬の毛が抜けやすい時期も確認しておいてください。コタツなどで暖かく過ごすと毛の抜け替わる時期が狂ってしまったりします。
犬の毛が抜けるのは必要なことなので、もし抜ける時期が狂ってしまったらコタツを片付けてしまっても良いかもしれません。
まとめ
コタツは暖かくて、犬も人間もついつい長く入ってしまいますね。コタツに入ること自体は全く悪いことではないのですが、脱水症状には気をつけましょう。
また毛が抜けて布団についたり、皮脂がついたりした場合そこから雑菌やダニなどが発生することがあるのでコロコロなどを使って清潔に保つようにしてください。