犬をベランダに出す際に注意すべきこと
「散歩は毎日行っているけれど、愛犬は外の空気を吸うことが好きみたいだから、時々ベランダに一緒に出ることがある」という話を度々聞きます。中には飼い主さんがベランダで洗濯物を取り込んだり、あるいは干したりする時に一緒に付いてきてしまうという子もいるでしょう。
しかし、ベランダは犬にとって安全な場所とは言えません。もしもベランダに出すのであれば、必要な限り注意して見張っている必要があるのです。では、具体的にどのようなことに注意すべきなのでしょう。
1.ベランダに危ないものは落ちていませんか?
まずは愛犬をベランダに出す前に、ベランダに何か危険なものは落ちていないかどうかを確認しておきましょう。例えば、前日が強風であれば、いろいろな物が飛んできている可能性もありますので、注意が必要です。
ベランダの上を確認せずに犬を出してしまうと、小さな物であってもそれが愛犬の肉球を傷つけてしまう恐れがあります。
特に飛んできた小さなガラス片だったり、おもちゃなどのプラスチック片などは要注意です。肉球は繊細ですので、傷ついてしまい、そのまま放置してしまうと化膿してしまう可能性があります。
2.高さがある場合は落下しないようにする
多くの場合、ベランダは2階などの高層部分に付いていることが多いです。そのため、犬を出している時にはベランダから外へと落ちてしまわないように見張っておく必要があります。
「まさか落ちたりしないでしょう」と思うかもしれませんが、ベランダがどのような位置にあるかということを理解していない犬の場合、脚力があれば簡単に飛び越えてしまう可能性も否めません。
「ちょっと目を離した隙に…」というような悲しい結末にならないよう、ベランダに出す際は飼い主さんが終始見張っていてあげましょう。
3.ベランダに隙間がある場合は塞いでおく
ベランダの種類にもよりますが、ところどころ隙間があるようなデザインのベランダの場合、犬はそこから顔を出し、外を見ようとすることがあります。大きな犬であれば問題ではありませんが、小犬の場合、何かの拍子にそこから落ちてしまうということも考えられます。
その隙間の大きさにもよりますが、なるべく愛犬を危険から回避したいのであれば、先に危険要素は塞いでしまいましょう。
4.観葉植物は片付けておく
ベランダに飾りとして観葉植物を置いているという人も少なくありません。しかし、これも実は犬にとって危険です。犬の中には観葉植物に好奇心を示し、「なんだろう?」と近付いていった結果、観葉植物の葉を食べてしまうという子もいます。
観葉植物の種類によっても違いますが、中には犬にとって有害となる観葉植物もありますので、犬をベランダに出す前に観葉植物は片付けておくべきでしょう。
もしも観葉植物が大きく、片付けることが難しいというのであれば、観葉植物へと通じるベランダの部分を柵で封鎖してしまうというのも1つの手段です。
5.【1階のベランダ】脱走しないように注意
ベランダは家庭によって付いているところが異なります。中には2階ではなく、1階部分にベランダが付いているというお家もあるでしょう。「1階だから高さもないし安全」と思っている方もいるかもしれませんが、1階でも油断は禁物です。
2階よりも1階の方が高さはありませんが、その分、犬が脱走してしまう確率は高くなります。少し歩けばそこが道路になっているということも位置関係上考えられますので、脱走しないように見張ってあげる事も大切です。
長いリードを使って愛犬が自由にベランダを行き来できるようにしながら、脱走を防ぐという方法もあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬にとってベランダは少々危険なポイントが多い場所でもあります。しかし、どうしても付いてきてしまったり、少し空気を吸わせたいと思って場合には、今回紹介したような点に注意し、対策した上で出してあげましょう。