まずは、ペット可の物件を探してみましょう!
多くの方が、通勤・通学時間、駅からの距離、賃貸なら毎月の家賃、家族構成に見合った間取りを考慮しながら物件を探しますよね。
そして、それらの条件の中に、『ペット可』の条件を加えると、ピックアップされる物件はかなり少なくなってしまいます。
なぜなら、ペットのニオイが部屋に染みついたり、鳴き声やフンなどが住民同士のトラブルになるので、物件のオーナーが賃貸物件でのペットの飼育を嫌がるからです。
もし、『ペット可』の条件ではなかなか思うような物件が見つからない…という時は、『ペット相談』という表示にも目を向けてみましょう。
『ペット可』物件と「ペット相談」物件の違い
『ペット相談』は、『ペットを飼っていない人の方が望ましいけれど、条件次第ではペットを飼ってもいい』という物件です。
ペットの大きさ、種類、ペットの飼い主の人柄などを考慮して、物件のオーナーさんが『この人なら、部屋を貸してもいい』と判断してもらえたら、部屋を貸してくれることもあるそうです。
ペット可物件を探す時の極意。『ペット可』の物件について、不動産屋さんに相談する
ペット可物件を多く扱う不動産屋さんを探してみる
一番手っ取り早いのは、不動産屋さんに相談してみることです。
特に、ペット可物件を多く取り扱っている不動産屋さんなら、より安心です。
賃貸物件でペットを飼うことの苦労やトラブルについても詳しいはずです。
ペット可物件に不慣れな不動産屋さんに相談するよりもずっと安心できるので、実際に物件の目星をつける前に、まず、ご自分の住んでいる地域に、ペット可物件に詳しい不動産屋さんがあるかどうかをリサーチするのも、賢い方法のひとつかもしれません。
毎日、散歩に行ける?安心できる病院はある?ペットとの生活に便利なことを最優先!
相談できそうな不動産屋さんが決まったら、次は、まずは、ペットと暮らす上での利便性を最優先に考えて、条件をピックアップしてみましょう。
日々の散歩がしやすい公園があるか、信頼できる動物病院、ペットサロンはあるか、などは特に重要です。
例えば、毎日、安全に散歩ができて、病気になっても安心して診てもらえる病院があり、ペットが気持ちよく過ごせそうなサロンやペットホテルもある場所で、間取り、家賃の予算などをリストアップしてから、不動産屋さんに直接相談しに行きましょう!
内見でのチェックポイント
ペットにとって、寒さよりも暑さの方が体に負担がかかるもの。
最上階は、屋上からの暑さを吸収するので、避けた方がいいかもしれません。
暑さを和らげるだけでなく、ペットを飼っていたらどうしてもニオイがこもりがちになるので、窓を全部開け放ってみて、風通しがいいかどうかは、必ずチェックしましょう。
また、床のフローリングも掃除はしやすいけれど、ペットの足腰には負担になることもあります。カーペットやマットが必要になってくる場合もあることを頭に入れておきましょう。
ペットの飼育規約を確認
「ペットはバルコニーには出さないでください」
「廊下に糞を放置しないでください」
「予防接種について」
「飼育可能頭数について」
など、細かい決まりがある物件は、『わずらわしい』『めんどくさい』と思われるかも知れませんが、細かい『規約』がある物件の方が、後々、なにかトラブルになったときにその『規約』を守っている方が有利になります。
ペットに関する規約や特約があるなら、必ず目を通しておきましょう。
ペット可物件にまつわる友人の失敗談
これは私の友人が体験したペット可物件の失敗談です。
私の友人は、結婚前から自分だけの小型犬を飼っていたので、新築のペット可の物件を新居に決めて、新しい生活をスタートさせました。
そこは4軒しかないハイツタイプの新築物件で、ご近所もそれぞれ犬や猫を飼っているご家族だったので、「なにかあっても、お互い様ですから」というような空気だったようです。
ところがある時、彼女のお隣のおうちはご夫婦とも共働きで、たまにお二人ともが夜に不在の時があるらしい、ということに気がつきました。
それは、何日かに一回、そのおうちの犬が一晩中ずっと鳴いている声が聞こえてくるからわかったそうで、そうするとその声に反応して、そのハイツ中の犬も一緒に鳴き出してしまう…ということがしょっちゅうだったそうです。
それでも、『仕事なんだから、仕方ない…』と諦めていたのですが、今度はその夜中に鳴いている犬がいるおうちの旦那さんから、
「夜、働いている時もあるので、昼に眠りたい。おたくの犬がうるさくて眠れないので静かにさせてくれ」と文句を言われたそうです。
さすがに、「おたくの犬も夜、うるさいですよ!」と言い返したかったそうですが、トラブルになるので、我慢していると聞きました。
どんなにキレイで便利な物件を選んでも、近隣の方が非常識な人だと、ペットがいるいないに関わらず、苦労するかどうかは運次第なのかな…と思った一件でした。
まとめ
犬と一緒に暮らす以上、犬に関するトラブルの原因を作っているのは人間です。
ペット可の物件で暮らすには、人間しか住んでいない場所での生活よりもっと、近隣の人に気を配らなくてはいけないのかも知れません。
でも、どんな気配りでも、ペットを飼っている者同士、お互い様ですし、大事なペットのためと思えば苦になりませんよね。
素敵なご主人一家と愛犬が、幸せに心地よく暮らせるお家を見つけられたらいいですね。