室内犬の8割が足腰に問題を抱えている?
今や室内で飼われている犬は全体の70~80%だと言われていますが、その室内犬の8割が足腰に問題を抱えているそうです。
どうやらその原因は住宅の床材にあると、一級建築士であり家庭動物住環境研究家でもある金巻とも子さんは語っています。
性格や躾の仕方,暮らし方などの要因で足や腰を痛める場合もありますが、床が滑る事によって大多数の犬が足腰を痛めるのだそうです。
若い頃の犬は元気に走り回ったり飛び跳ねたりして気がつかない場合が多い様ですが、加齢によって肉球から湿度が失われカサカサになると、床を滑り易くなって足腰への負担が大きくなって来ます。
そして老化と共に、更に足腰の痛みが悪化すると言う悪循環に陥ります。
正に今、室内犬の足腰が危ないと言えるのではないでしょうか。
出来れば犬の身体にやさしい床材の条件に適ったものに変更する
犬と生活する事を前提に家を建てるという例はそれほど多くはありません。
ですから、どうしても滑り易いフローリングを床材として使用してしまいます。
ペットOKの賃貸マンションやアパートでも、犬にやさしい物件は少ないですし、あったとしても賃料は高いです。
もし滑り易い床の家にお住まいでしたら、愛犬にフローリングの上を走らせたりジャンプさせないように躾けなければなりません。
どうしても躾が上手く行かない場合は床のメンテナンスを検討しましょう。
出来れば愛犬のために、犬の身体にやさしい床材の条件に適ったものに変更しましょう。
犬の身体にやさいい床材の条件とは
- 足腰への負担と転倒防止を目的とした衝撃を吸収できる床材
- 自宅で簡単にクリーニングできる床材
- 犬の爪の引っ掛かりによるキズが付き難い耐久性のある床材
以上の条件に合った床材を使用すれば、急激な足腰の悪化は防げるでしょう。
愛犬の足腰を守る床材
愛犬の足腰を守るには、犬の身体にやさしい床材を選ぶ事です。
どんな床材を選んだら良いのか幾つかリストアップしてみます。
- <タイルカーペット>
タイルカーペットの表面は、ナイロンやポリプロピレンの起毛で覆われており、そのため衝撃を吸収して犬の足腰を守る事が出来ます。
そして耐久性の高い素材が使われていますので、長期間安心して使用する事が出来ます。
- <クッションフロア>
『クッションのように柔らかい』という意味でクッションフロアーと言います。
クッションフロアーが敷いてあれば、犬が走り回っても足腰への負担がかなり軽減されます。
しかも滑り難いうえに衝撃吸収能力が非常に高いのが特徴です。
そして水に濡れたり汚れた場合でも、水拭きすれば簡単に汚れを取る事が可能ですのでメンテナンスが非常に楽です。
また、身体への負担が少ない素材であるため、医療施設で使用されている事が多い様です。
ふわふわした感触が、犬だけでなく幼児やお年寄りにとっても非常に優しい床材だと言えるでしょう。
- <フロアタイル>
フロアタイルはタイルで作られた床材で、ペット先進国である欧米などで使用されています。
タイルは粘土を使って作るため耐久性に富んでいます。
とても固くなりますがザラザラの表面になる事で滑り難くなっています。
ですので犬が走り回っても腰痛や関節症の可能性を減少させる事が出来ます。
- <ジョイントフロアマット>
キズや衝撃に強いEVA素材(熱可塑性合成樹脂)を使用しているため、弾力性,防音性,保湿性,耐久性に優れ、しかも環境にやさしい素材です。
このマットはジョイント式になっており、繋ぎ目に合わせてジョイントしながら床に敷いて行けば良いので、接着剤も必要ないし簡単に敷く事が出来ます。
まとめ
近年、犬を室内で飼うご家庭が昔に比べると数段多くなってきており、それに伴い、床材が原因で足腰を悪くしている犬が増えて来ています。
特に日本の住宅では頻繁に滑り易いフローリングが使われていますので、犬が足腰を悪くする大きな原因を作っています。
室内すべてのプローリング改修工事をするとなると結構な費用が掛かります。
ですので大掛かりな工事ではなく、クッションフロアなどを購入して敷けば低コストで愛犬の足腰を守る事が出来ます。
出来れば、犬と室内で生活しようと思った時から準備される事をお勧めします。
実は私の愛犬も9歳になってから少し歩きが遅くなっています。
時おり後ろ足を引き摺る事もあります。
ですので足腰の調子が悪い時は、獣医師から処方して戴いた痛み止めの薬を飲ましています。
当時、私の無知さから、愛犬を自宅のフローリング上で自由に走らせたりしていましたので、それが原因で足腰が弱って来たのではないかと考えています。
もちろん加齢も加わっての事だと思います。
現在、我が家ではジョイントフロアマットを使用しています。
恥ずかしながら、愛犬の足腰の衰えが見え始めて慌てて購入した次第で、『先に犬と生活していた弟の意見を参考にしていれば』、と後悔しています。
弟の愛犬は12歳になりますが、まだ足腰の衰えはないそうです
ジョイントフロアマットを使用してからは、当初三日に一度の割合で飲ませていた薬も、足を引き摺る頻度が少なくなった現在では月に一度になりました。
たぶんフロアマットと薬の効果が表れたのだと思います。
『愛犬に痛い思いをさせるに忍びない』とお考えなら、迅速な対策の実行が必要です。
愛犬の事を心配する飼い主の顔は、愛犬に不安感を抱かせます。
飼い主の笑顔は愛犬にとって、何と言っても最高のご馳走です。
笑顔絶やさず毎日愛犬をやさしく見守ってあげられるのは貴方次第です。
ユーザーのコメント
40代 女性 ふて猫
出来れば、犬に優しいコーティングをしたいのですが全ての部屋となると費用がと考えてしまいます。来年になりますが、犬のために戸建てを購入したいと考えて凄くよい物件に出会いました
引っ越しが決まったらフローリングを犬用にコーティングするつもりです。
女性 匿名
50代以上 女性 がんちゃん
柔らかいので、走り回っています。内は外と室内を自由に出入り出来るようにしているのですが、
母犬は13歳過ぎてちょっと足腰が弱くなったのか、段差を助走をつけて上がるようになってきたので、ウッドデッキの昇り口には、スロープを付けてあげました。
今では、スムーズに上がり降りしてます。
歳と共に対応して工夫して行かなければいけないと思います。
日頃から、運動を出来る環境作りが大切と感じています。
40代 女性 匿名
すでに亡くなりましたが、ブルドックが一番めだったため、フローリングの上にジュータンをひいたのですが、仔犬を迎える度に、そそうをし、臭くなったので、リホームしました。
色々調べて、金額などからクッションフロアより固いのですが、表面がザラザラして、傷が付きにくく、滑りにくいというのを見つけました。キッチンは色々面倒だったためフローリングのままになっていますが、リビングからキッチンに入って来ると滑る事が分かっているので歩き方が変わります。ワンコってちゃんと学びますよねー。
40代 女性 あらしば
床もそうですが、足裏のケアもまめにしないといけませんよね。爪切ったりや足毛を刈り込んだり、肉球クリームを塗ってぷにゅぷにゅにしたりして、滑らないように気を付けています。
単にコケないようにと思ってやっていたのですが、老いたときのことを考えると、より気を付けようと思いました。
40代 女性 まろ
40代 女性 マコまま
40代 女性 匿名