良い動物病院の見分け方!ダメな動物病院を避けるにはどこを見る?

良い動物病院の見分け方!ダメな動物病院を避けるにはどこを見る?

良い動物病院を見つけるのは難しいですよね。特にはじめてペットを飼う方や、はじめて動物病院に行く方は不安も多いと思います。この記事では、そんな不安をお持ちの方に、良い動物病院の見分け方や、ダメな動物病院を避けるために注意すべきことを紹介します。

良い動物病院をかかりつけにもつ大切さとは?

獣医と親子と診察台の犬

愛犬・愛猫が急なケガや病気にかかったらどうしますか?ほとんどの飼い主さんは、すぐに動物病院を受診すると答えるでしょう。

しかし、かかりつけがない場合は、ペットが体調を崩してから動物病院を探すことになります。「ここは遠すぎる…」「ここの病院は口コミが良くない…」と悩んでいる間にも症状が深刻になる恐れもあります。

かかりつけ医がいれば慌てることはありませんし、定期的な健康診断を受けていれば、体調を崩す前に異変に気づけたかもしれません。

このように、かかりつけをもつのは、飼い主とペットの両方にメリットがあります。何でも気軽に相談できるプロフェッショナルが近くにいれば、飼い主さんも心に余裕ができますよね。

注意したいのが、ペットの体調が悪い時だけ動物病院を受診することです。「動物病院=辛い場所」と認識し、動物病院に連れて行くだけで強いストレスを感じるようになります。

動物病院は辛くイヤな場所ではなく、当たり前の場所にしたいですね。

ペットと自分に合った良い動物病院の選び方

PCを見る女性と犬

獣医師としての腕が良く、親切丁寧で、待ち時間が短くて、診察料金も安い…そんな動物病院があれば一番いいですよね。

現在日本には12000を超える動物病院がありますが、理想的な動物病院に出会える機会は多くありません。では、数ある動物病院の中からどうやって良い動物病院を選べば良いのでしょうか。

ここでは、ペットと自分に合った良い動物病院の選び方を紹介します。

自宅から通いやすい立地にあるところから選ぶ

動物病院を選ぶ際に重要なのが、自宅から通いやすい立地にあるかどうかです。車で何時間もかかったり、駅からすごく遠かったりする場所は避けた方が良いでしょう。長距離の移動は思っている以上にペットのストレスになります。

かかりつけの動物病院が近ければ、緊急時でもすぐに診てもらうことができ、尊い命を救えるかもしれません。また、交通費の負担が少ないなど、飼い主にとってもメリットがあります。車で20分以内の距離を目安にするとよいでしょう。

動物病院の評判は飼い主仲間の口コミも参考にする

動物病院の多くはホームページを持っていて、建物の外観や診察風景、料金、口コミなどさまざまな情報を知ることができます。

しかし、ホームページだけで良し悪しを判断するのは難しく、実際に診察を受けたことがある人の意見を聞くのが一番です。

犬の場合は、散歩中の人やドッグランを利用する飼い主さんに聞いてみるとリアルな声を聞くことができます。評判の良くない動物病院の情報を共有できる場合もあり、おすすめの方法です。

また、ブリーダーから購入した場合は、ブリーダーに聞いてみるのも良いでしょう。ブリーダーは健康管理のプロでもあるので、動物病院についても詳しいことがあります。

飼い主が求めるサービス内容と合致するか調べる

動物病院に求めるサービスは、人によってさまざまです。

例えば

  • 犬猫の他に小動物やエキゾチックアニマルも診てほしい
  • ペットの急変にも対応できるよう24時間診療の病院がいい
  • トリミングサロンやペットホテルが併設されているといい
  • 飼い主のために犬のしつけ教室を開催してほしい
  • 老犬老猫向けの介護サービスはあるか

など、診療内容をはじめ、診療以外の内容を求める飼い主さんも多いです。こういった内容は、ほとんどがホームページで確認できるため、受診前に確認しておくと良いでしょう。

ペット保険の窓口対応をしているか確認する

ペット保険は、いざという時に家計を助けてくれるありがたい存在で、ペット保険のおかげで安心して動物病院を受診できる、という人も多いのではないでしょうか。

動物病院を選ぶ際はペット保険が使えるかどうかも重要なポイントになります。

例えば、保険金の請求方法についてです。保険金の請求方法は、診療後に保険会社に郵送で請求するタイプと、保険料が診療費から差し引かれ、差額だけを窓口で支払うタイプの2種類があります。

郵送するタイプは、一旦は全額負担する必要があり、急な病気やケガの時は困るかもしれません。一方、窓口で差し引かれるタイプは、ペットの保険証を提示して自己負担分を窓口で払うだけなのでとても簡単です。

どちらの保険が使えるかは保険会社や契約内容によって違います。窓口で少ない金額を払いたいという場合には、窓口精算が可能な保険契約をしてください。

ただ、動物病院が窓口精算に対応していない場合もあるので、契約する際は、動物病院にも必ず確認するようにしましょう。

ダメな動物病院を避けるための観察ポイント

マルバツを持った女性と犬

「診察料金が安くて待ち時間が短いのが良い病院」という人もいれば、「安くて患者さんが少ないならダメな病院」と考える人もいます。このように、動物病院の良し悪しは飼い主の基準によって変わります。

ただ、はっきり言えることは、動物と飼い主さんのことを真剣に考えてくれるのは良い病院で、自身のことしか考えられない獣医師がいる病院はダメな病院、ということです。具体的には、ダメな動物病院を避けるにはどこを見れば良いのでしょうか。

飼い主の話をしっかり最後まで聞いてくれる

ペットのことを一番良くわかっているのは、獣医師ではなく飼い主です。ペットの病状だけでなく、普段の様子まで細かく聞いてくれる獣医師がいる病院は良い病院と言えるでしょう。

何気ない会話の中から、意外な病気が見つかって治療方針が決まることも珍しくありません。

治療法を無理に押し付けない

「どんな治療をしてでも元気にしてほしい」「愛犬・愛猫に苦しい思いはさせたくない」など、飼い主によって考え方はさまざまです。獣医師が勝手に治療方針を決めるような病院は、ダメな動物病院です。

飼い主は、愛犬・愛猫の専門家ですが、医療の専門家ではありません。飼い主が知らない治療方法もたくさんあるでしょう。

「こんな方法もありますよ?この治療のメリットとデメリットはこんなところです。」など、選択肢を提示して一緒に選んでくれる獣医師は、信頼できる獣医師と言えます。

動物をよく触って診察してくれる

悪い部分だけを診るのではなく、全身をくまなく触って診察してくれるのは良い病院です。

例えば、飼い主さんはペットが足を引きずっていたら、足が悪いと思って病院を受診しますよね。しかし、実際に悪いのは腰だった、ということもあります。

このように、機械を使った検査だけでは分からないこともあるので、しっかり触ってくれる獣医師がいる病院は良い病院と言えます。

ほとんど動物に触らずに、毎回検査ばかりすすめてくる動物病院はダメな病院です。

セカンドオピニオンを提案してくれる

動物病院を受診すると、獣医師の診断や治療方針に疑問を感じたり、他の獣医師の意見が聞きたいと感じることがあるかもしれません。

そんなときに、別の動物病院を紹介してくれるのは、とても良い獣医師だと考えられます。

セカンドオピニオンと聞くと、かかりつけの獣医師の診断が間違っていると考えがちですが、実はそんなことはありません。いろいろな専門家の意見を聞くことで、ペットにとって最善の方法を見つけ出せるとても良い方法です。

また、専門的な検査や治療が必要なペットに対して、専門分野に特化した獣医師がいる動物病院をすすめる場合もあります。これを「二次診療」といって、かかりつけ医と連携することで、よりよい治療が受けられるようになります。

すべての病気が一次診療だけで治ることはありません。かかりつけ医では対処できない時に、他の医療機関をすすめてくれる獣医師がいる病院はとても信頼できる病院と言えるでしょう。

ニオイや汚れが最小限に抑えられ院内が清潔に保たれている

ニオイや汚れに注意を払うのは最も基本的なことです。動物がいる空間はどうしてもニオイが発生しがちです。多くの動物病院では、消臭剤や除菌剤を使ったり、空気清浄機・脱臭装置などを使用して衛生的に管理をしています。

もし、動物病院に入った時に強いニオイがする、壁や床が汚れているなどが見られたら、良い病院とは言えないでしょう。

良い動物病院を選ぶための注意点

待合室で話す女性と獣医

ここまでは、良い動物病院の選び方と、ダメな動物病院の観察ポイントを紹介しました。

では実際に動物病院を選ぶには、どこに注意して選べば良いのでしょうか。動物病院選びを失敗しないために、以下の注意点を意識して選択してみてください。

本当の相性の良し悪しは行ってみないとわからない

動物病院との本当の相性は「実際に行ってみないとわからない」が正解です。インターネットでは動物病院のランキングや口コミが載っているサイトが多くありますが、検索結果がすべて真実とは限りません。

ある人は「最高」、ある人は「最低」と書いてあったら、どちらを信じますか?はじめから口コミを信じて、1つの動物病院にしぼるのではなく、いくつか候補を決めて、実際に行ってみると良いです。

獣医師と飼い主との相性や、獣医師とスタッフとの関係、受付の対応など、広い視点で見ることが大切です。1度で判断できなければ、2度、3度と足を運んでも良いでしょう。

また、動物病院選びはペットが病気になる前に行うのがポイントです。ワクチン接種や健康診断を利用して、かかりつけを見つけてみてください。

動物病院の有名度や設備にとらわれすぎないようにする

動物病院によってはテレビに出演したり、広告を出したりと、さまざまな活動をしている場合があります。ただ、有名だからといって良い動物病院と断言するのは危険です。

確かにその病院には腕のいい「名医」がいるかもしれません。しかし実際に行ってみたら、すごく混雑していて長時間待たされた、いろいろ聞きたかったのに診察がすぐに終わってしまった、というような状況も十分考えられます。

良い動物病院を選ぶには、目に見える情報だけにとらわれないことが大切です。

診察料金が高いほど良い動物病院とは限らない

診察料金は動物病院が独自に設定できるので料金に違いがあります。

医療設備が立派でスタッフも多い動物病院は、医療費が高い傾向にあります。他の動物病院と比べてあまりにも高額な場合は、口コミや周囲の声を参考に検討した方が良いでしょう。

また、獣医師が院長先生ひとりと、看護師数名で経営している小さな動物病院もあります。飼い主さんにとって、アットホームで何でも質問できる良い病院かもしれません。「診察料金が高い=良い病院」ではないことを覚えておきましょう。

飼い主からも積極的に獣医師とコミュニケーションする

動物病院に行くと、獣医師の説明がよく理解できていないのに、聞き返すことなくそのままにしてしまう場合が多くあります。

忙しそうだから、嫌な顔をされるから、などと考えてしまい不安を残したままでは、ペットの健康は守れませんよね。わからない時は「分かりません!」とはっきり言い、気になる時は積極的に質問してください。

「納得いかないまま治療がすすめられ高額請求された」など、訴訟問題に発展している事例も増えています。もし、詳しい説明を求めた時に嫌な顔をされたり、面倒臭そうな顔をされるような病院は、すぐに代えてください。

ペットの健康は飼い主と獣医師・スタッフで協力して守るべきです。獣医師に任せっきりではいけません。愛犬・愛猫について伝えたいことはすべて伝え、動物病院に求めることも正直に話すことで、意思疎通ができ信頼関係が生まれるのです。

まとめ

獣医と子犬

この記事では、良い動物病院の見分け方を紹介しました。

< 動物病院の選び方 >
  • 自宅から通いやすい立地の病院を選ぶ
  • 口コミサイト以外にもリアルな声を聞き参考にする
  • 飼い主のニーズに対応しているか調べる
  • ペット保険適用か事前に調べる
< ダメな病院を避けるポイント >
  • 飼い主の話を最後まで聞いてくれる獣医師を選ぶ
  • 勝手に治療方針を決めるような病院は避ける
  • 動物を良く触って診察してくれるのは良い獣医師
  • セカンドオピニオンをすすめてくれるのは良い病院
< 動物病院を選ぶための注意点 >
  • 実際に2〜3回足を運んで、雰囲気や相性を確かめる
  • 診療は獣医師だけが行うものではない。飼い主も率先して獣医師とコミュニケーションをとる

動物病院を選ぶ基準は人によってさまざまです。一度では理想の動物病院には出会えないかもしれません。時間をかけて選ぶことで、飼い主さんにもペットにも優しい理想の動物病院がきっと見つかるでしょう。

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