子犬が急にごはんを食べなくなってしまった!
元気いっぱいに部屋中を走り回って、時にはイタズラをして飼い主さんを困らせるイメージの強い『子犬』ですが、そんな子犬でも突如としてご飯を食べなくなってしまう事があるんです。
それは一体なにが原因なのでしょうか?
ホームシック
まず子犬がご飯を食べてくれない時にまず一番初めに考えられるのは、新しい家族に迎えられて間もないので母犬や兄弟や元の家族が恋しいというホームシックです。
人間の大人ですら実家を出て1人暮らしをして寂しくなって食欲不振になるのですから、何も知らないまま親元を引き離されてしまった子犬なら、尚更寂しさは強いですよね。
もし食事をしないのに加えて、夜になると寂しそうにキューンと鳴き出したり元気がなかったりしているようなら、ホームシックを疑ってみて下さい。
体調不良
子犬の食欲がない理由として次に考えられるのが体調不良です。
なぜなら免疫力の弱く、特にワクチンを投与していない子は成犬と比べて非常に病気にかかりやすいからなんです。
では、子犬が掛かりやすいと言われている、食欲不振が症状の1つとして出てくる病気を挙げていきたいと思います。
低血糖症
これは生後3ヶ月までの子犬全般に、かかりやすいとされる病気で、性格的に神経質な犬がかかりやすいとも言われています。
体内にある糖分が少なくなって低血糖症状に陥り、酷くなると痙攣などを引き起こす事もあります。主な症状としては、食欲不振の他に嘔吐そして痙攣です。
下痢
子犬の場合ですと、引っ越しや新しい家族と暮らし始める事への戸惑いなどの環境の変化がもたらすストレスによって起こります。
こちらは精神的に落ち着いてくれば次第に治ってきますが、怖いのはウイルス感染や細菌感染による下痢で、その中でも犬パルボウイルス感染症、犬ジステンパーウイルス感染症になります。
反抗期
ホームシックでもなく、また体調不良も見当たらない場合ですと反抗期の可能性があります。
意外かもしれませんが、ワンコにも反抗期があるんです。
子犬の反抗期は生後4~7ヶ月くらいに起こり、ようやく覚え始めてくれるようになった筈の「オスワリ」や「オテ」の号令を無視するようになったり、完璧だったトイレも失敗…というよりも、ワザと違う場所にオシッコやウンチをしたりします。
実は我が家の愛犬プシュケも、生後6ヶ月のころに急に言うことをきかなくなったり、散歩中に私の手を振り離して脱走を試みた事もありました。
このような流れで「ご飯を食べなさい」と言っても食べてくれないのです。
子犬がごはんを食べなくなってしまった時の対処方法
ホームシックの場合の対策は
とにかく飼い主さんは沢山愛情を与えて寂しさを癒やしてあげて下さい。気持ちが落ちつけばきっと食欲も出てくるはずです。
ただし、ここで注意が必要なのは“愛情は与えても甘やかしてはいけない”事です。
例えば夜中に寂しくて鳴いているのが可哀想だからと、ケージから出して添い寝してしまうとか、鳴くたびに遊んだり抱っこしてしまうと、飼い主さんが下に見られてしまう恐れがあるので、あくまでも“ほどほどに”して下さいね!
また多くの飼い主さんのお宅ではケージの中にトイレを設置されているかと思いますが、ワンコの性質によってはトイレの設置されているケージの中で食事をとるのを嫌がる子もいますので、試しに食事だけケージの外で与えてみて下さい。
体調不良の対策は
低血糖の場合
低血糖は体の冷えに空腹、嘔吐・下痢による栄養吸収の悪化などが原因として考えられます。
まずは自分で判断するのではなく、必ず動物病院へ連れて行ってから獣医師さんに診てもらう事が大切です。
下痢の場合
ストレス性の下痢であれば、様子を見ながら飼い主さん家族が話し合って、愛犬からストレスを取り除いてあげるように協力してあげましょう。
そして感染病にかかるのは非常に厄介なので、感染と発症の恐れがでる前に混合ワクチンを接種させておき、またそれまでは決して外へは出さないようにしておきましょう。
反抗期の場合の対策方は
この場合は、反抗期だからと言って何もしないのはいけません。
もしここで何もアクションを起こさなかったら、子犬は自分が飼い主さんよりも偉いと勘違いをして更にワガママが加速しています。
なので、ご飯を食べてくれなかったらといってオヤツをトッピングしたり味付をしたりなどしてしまうのは決してせず。
(お恥ずかしながら当時何も知らなかった私はコレをやってしまって、結果として暫くの間はフードに関してもオヤツに関しても大変ワガママな性格になってしまいました)
拒否したら有無を言わさずに食器を下げて、子犬が後からおねだりしても次の食事の時間まで無視して下さい。
まとめ
子犬は無邪気に見えますがホームシックになってしまう非常にデリケートな一面もあり、また免疫力が弱くて感染性にもかかりやすく、更には人間と同じように単純に反抗期から等という様々な理由で急にご飯を食べてくれなくなってしまう時があります。
まずは飼い主さんは焦らずに愛犬の様子を見てから正しい判断をするようにしましょう。