毎日使っているグッズに潜む意外な危険
毎日のお散歩に使うリードや食事のためのボウルなど、犬のために日常的に使うグッズはたくさんの種類があります。毎日使っているうちに目が馴染んでしまって、ずいぶん長く使い続けているもの、取り替え時が分からなくて何となく使い続けているものなどはないでしょうか。
古くなったり痛んだりすることで、犬の健康や安全を脅かす危険のあるものも少なくありません。具体的にどのようなグッズにどんな危険やリスクが潜んでいるのかをご紹介して行きます。
プラスチック製のボウル
犬がフードを食べたり水を飲むボウルでプラスチック製のものは、たとえ新しくても取り替えることをお勧めします。プラスチックは軽くて扱いやすく値段もお手頃ですが、表面に簡単に傷がつきます。傷がつくと洗い残しが増えて細菌が繁殖しやすくなります。
犬の水ボウルの材質で、プラスチック、陶器、ステンレススチールの3種類で比較すると細菌の数が最も多かったのがプラスチックだったという研究結果もあります。
中でも長期間使用したプラスチックのボウルからは最も高い量の細菌が検出されたとのことです。ボウルの材質で安全度が高いものは、ステンレススチールやシリコンだと言われています。
古くなったり傷んだおもちゃ
愛犬が特にお気に入りだったり思い出があったりして、古いおもちゃを捨てられないという例は少なくないかもしれません。けれど古いおもちゃやダメージのあるおもちゃにも危険が潜んでいます。
ビニールやプラスチック製のおもちゃに傷がつくと、ボウル同様に細菌が繁殖するおそれがあります。ぬいぐるみやロープおもちゃも細菌が繁殖しやすいので、犬のおもちゃは洗濯機が使用できる、電子レンジで殺菌できるなども選択の基準にしましょう。
古くなって、割れる、欠ける、破れる、糸がほつけるなどのダメージがあるものは飲み込んで消化器に詰まったり傷つけたりするリスクがあります。新しいおもちゃで遊ぶことは犬の脳や精神への刺激にもなります。古くて危険なものは捨てて新しいお気に入りを見つけるのもまた楽しみなことですね。
リードやネームタグなどのお散歩グッズ
リードも長年使っていると、小さな裂けやほころび、材質によっては結び目ができてしまったりします。これらは皆リードの耐久性を低くする原因になります。
犬が何かに驚いたり気になるものを見つけて急に引っ張った時などに千切れてしまうことにつながり、事故や迷子につながりたいへん危険ですので傷んだリードは新しいものに取り替えましょう。ネームタグも古くなって来ると文字が見えにくくなったり、場合によっては古い情報がそのままになっていることもあります。
これではいざという時に役に立たないので、ネームタグも定期的に新しくして読みやすい状態をキープしておきましょう。
古くなったグルーミンググッズ
特別なグルーミングが必要な犬種でなくても、ブラシまたはコーム、歯ブラシ、爪切りなどは揃えているという方が多いかと思います。歯ブラシは人間のものと同様に、古くなって毛先が開いて来ると機能も落ちます。定期的に新しいものに取り替えて効果的に歯磨きができるようにしておきましょう。
爪切りの切れ味が悪くなって来ると、爪を切る時に押しつぶすような傾向になりがちです。爪切りはただでさえストレスになりやすいので、押しつぶすような道具で痛みの原因を作ってしまっては大問題です。新しい爪切りでスッキリ素早くグルーミングできるようにしてください。
期限切れの薬
病気の時に動物病院から処方された薬が余ってしまい、また次の時のために保管しておくという方は少なくありません。しかし有効期限の切れた薬は効果がなくなるだけでなく、悪影響になる場合もあります。
また素人目には以前と同じ症状に見えても違う対応が必要な場合もあります。基本的に処方薬は必要なだけ処方されているはずなので余すことなく全部投与することが大切で、仮に残った場合にも保管せずに、次に薬が必要な時には病院で診察を受けるようにしてください。
外傷用などに常備している市販の薬も期限が切れた場合にはすみやかに処分して、新しいものを常備しておきましょう。
まとめ
犬のために揃えている身の回りのもので、新調した方が良い場合の目安をご紹介しました。新しいグッズに投資することは、病気や怪我を回避することにもつながり大きな出費を防ぐことにもなります。そして何より、愛犬のための新しいグッズをあれこれと選ぶのはとても楽しいものですよね。
《参考URL》
https://dogtime.com/how-to/home-cleaning/48361-spring-cleaning-dog-owners-throw-out