犬の寝床は場所にも配慮が必要
愛犬の健康を維持していく上で、良質な睡眠はとても大切です。良質な睡眠が取れると心身の疲れが取れることは、飼い主さん自身が経験上よくお分かりかと思います。犬も同じで、ぐっすり眠れると心身の疲労が回復し、体調が整います。また良質な睡眠は免疫力を向上させて、病気になりにくい体にもしてくれます。
ならば、愛犬がぐっすり眠れる環境を提供してあげたいですよね。その場合、寝心地のいい寝床を用意してあげることも大切ですが、その寝床を置く場所にも気をつけてあげなくてはいけません。せっかく快適な寝床を用意してあげても、NGな場所に置いてしまっては台無しなのです。愛犬が落ち着いて眠れないかもしれません。
では、犬の寝床にNGなのは、どのような場所なのでしょうか?今回は、犬の寝床にしてはいけないNGな場所をご紹介したいと思います。
犬の寝床にしてはいけないNGな場所①トイレの近く
犬には、寝床やそのそばを汚したくないという習性があります。そのため寝床とトイレが近いと、犬はストレスを感じてしまいます。また、寝床のそばを汚したくないという心理が働いて、散歩の時間まで排泄を我慢するようになってしまったり、トイレではない場所で排泄するようになってしまったりすることもあります。
愛犬にストレスを与えないためにも、困りごとにつながらないようにするためにも、寝床はトイレから十分離れた場所に置くようにしましょう。サークルやケージでお留守番させる場合も、トイレと寝床はある程度距離を置いて配置を。
犬の寝床にしてはいけないNGな場所②窓のそば
窓のそばは、外の物音を感じやすい場所です。そこに寝床を置いてしまうと、犬は音に敏感であるため、外から聞こえてくる様々な物音が気になってしまい落ち着きません。物音を警戒して、吠えてしまうこともあります。
また窓のそばは温度が上がりやすく、熱中症になる恐れもあります。夏場は特に危険度が高まるので、寝床を窓のそばに置くのはやめましょう。
犬の寝床にしてはいけないNGな場所③冷暖房の風が直接当たる場所
愛犬の良質な睡眠のためには、エアコンなどを使って夏場は25℃前後、冬場は20℃前後を目安に、適温を保ってあげることも大切です。でも、冷暖房の冷風や温風が直接当たる場所に、愛犬の寝床を置くのはNGです。体温調節がうまくできず、体調不良の原因になります。
犬の寝床にしてはいけないNGな場所④うるさい場所
人の通りが激しい出入口のそばやテレビのそばに寝床を置くのもNGです。このようなうるさい場所では落ち着かず、ゆっくり眠ることはできません。
犬も、静かな方がよく眠れます。とはいえ、全く人の気配がないと不安や寂しさを感じてしまうでしょう。犬は本来群れを作って暮らす動物であるため、隔離された場所よりも飼い主さんや家族の気配を感じられる場所の方が安心できるのです。
ですから、人の通りの少ないリビングの隅など、人の気配を感じられながらも落ち着いて過ごせる場所を寝床にしてあげるといいでしょう。
まとめ
愛犬にはぐっすりと良質な睡眠を取ってもらって、いつまでも健康でいてほしい。そう思い立って愛犬好みの快適な寝床を用意したら、次は寝床を置く場所を決める必要があります。
その際は、ご紹介したようなNGな場所は選ばないように注意しましょう。NGな場所に寝床を置いてしまうと、愛犬が落ち着いて眠れなかったり、かえって健康を害してしまったりするかもしれません。犬の寝床の場所は、飼い主さんや家族の気配を感じられながらもうるさすぎず、落ち着いて過ごせる場所がおすすめです。
犬も人と同じように睡眠、食事、運動が健康の3本柱になります。良質な睡眠だけではなく、栄養バランスの取れた食事と適度な運動にも気を配り、愛犬の健康を維持していきましょう。