二匹目の犬を迎えたい!でも大丈夫?
1匹で犬を飼っている飼い主さんの中には、「もう1匹、犬がいたらもっと楽しいだろうな」や「私が外出しているときも、もう1匹いればこの子が寂しい思いをしなくてすむかも」と考える人は多いです。
しかし、当たり前ですが、2匹目の犬を衝動的に迎えることは危険です。なぜならば、新たな命の責任を持つことになりますし、何よりも先住犬にとって、それが本当に良いことであるとは限らないからです。また、飼い主側に問題や不安要素がある場合、今の生活を維持することが難しくなってしまったり、2匹目を迎えることでトラブルが起こったりする可能性もあります。
そのため、「いいな」と思っても、衝動的に家族として迎え入れるのではなく、まず自分は本当に2匹目を迎えて大丈夫か否かを熟考する必要があります。
二匹目の犬を飼ってはいけない人の特徴
では、どのような人は2匹目の犬を飼ってはいけないのでしょう。下記に4つのチェックポイントを挙げていますので、自分が当てはまりそうだと感じたら、考え直してみてください。
1.経済的な余裕がない
まずは経済的に余裕があるか否かが重要なポイントです。「可愛いから迎えたい」という気持ちはよくわかりますが、実際、責任を伴う行為ですので、金銭面に余裕がない場合は飼ってはいけません。
現在も経済的にギリギリなのにも関わらず、新しく2匹目を迎えてしまうと、2匹目はもちろん、今の生活に満足している愛犬(先住犬)にも苦しい思いをさせることになります。
また、飼い主さんの生活レベルを落とすことにもなりますので、飼い主さんのストレスも大きくなる恐れがあります。すると、愛犬たちとの関係性にも異変が生じることがあるため、非常に危険です。
2.住んでいる家が狭い
現在、どのくらいの広さのお家にお住まいですか?今現在は、1匹の愛犬と自分だけでゆとりのある間取りかもしれません。しかし、もう1匹犬が増えることを想像してみてください。家の広さに余裕はありますか?
住んでいる家が狭いと、犬たちにもストレスがかかります。「ずっとケージの中にいるし…」と考える人もいると思いますが、そのケージを余裕で置くスペースがあるかどうかも考慮する必要があるのです。
また、家にいる間、ずっとケージの中に入っててもらうというのも少しかわいそうです。時間を決めてケージから出し、自由に動き回れる広さがあるかどうかも考える必要があります。
もしも「2匹目を迎えるにはちょっと部屋の広さが足りないかも…」と感じるようであれば、2匹目を迎えるために部屋を変えるか、2匹目を迎えることを諦めるのが賢明でしょう。
3.1匹目の犬のしつけができていない
2匹目を迎える上で、意外とできていないチェックポイントが必要です。今いる愛犬は、しっかりしつけが完了していますか?無駄吠えや噛み癖、トイレトレーニング、「待て」など、様々なしつけがあります。
もしも現在の愛犬がまだしつけが終わっておらず、その状態で2匹目を迎えてしまうと大混乱となる恐れがあります。なぜならば、2匹目の犬は先住犬の行動を観察し、学習していく傾向があるからです。
例えば、先住犬の無駄吠えがひどい場合は、2匹目もその様子を見て「僕も吠えていいんだ」と勘違いしてしまう可能性があります。すると、四六時中2匹で吠えたり鳴き合ったりする可能性もあり、近所迷惑になってしまいます。そのため、1匹目のしつけがきちんとできていないと感じるようであれば、2匹目は迎え入れるべきではないでしょう。
4.先住犬と後輩犬の関係性を正しく把握できない
2匹目を飼う場合、すでに居る先住犬に対して、2匹目は後輩犬という関係性になります。今まで1匹でのびのびと暮らしていた先住犬にとって、新しい犬が入ってくるということは、「知らない犬が自分のテリトリーを侵しに来た」と言っても過言ではありません。つまり、後輩犬が来ただけでストレスとなる犬も多いのです。
もちろん、個体差はあるので、すぐに受け入れ、仲良くできる犬も多いです。しかし、心のどこかでは「飼い主さんを独り占めできない」と少し寂しい思いをしているぬが多いです。そのため、飼い主側が先住犬と後輩犬の接し方をしっかり考える必要があります。後輩犬が可愛いからと後輩犬ばかり構ってしまうと、先住犬が強いストレスを感じてしまいます。なるべく先住犬を優先することが大切です。
2匹の犬に対して間違った接し方をしてしまいそう、と少しでも不安に感じる場合は、2匹目の犬を迎え入れず、まずは今の愛犬だけを最期まで愛し抜くという考えもあるのではないでしょうか。
まとめ
2匹目の犬を迎えるにあたり、様々なことを考慮しなければいけません。家の間取りや金銭面、先住犬の状況、さらには自分が2匹を上手にまとめていけるかどうかも熟考する必要があります。これらをクリアできるのであれば、ぜひ2匹目を迎え、より楽しい犬ライフを送ってくださいね!