犬を外飼するデメリットは?
昔は家の外で犬を飼うことがほとんどでしたが、最近では室内で犬を飼う人が増えてきました。家庭環境や飼育スペースなど、様々な要因があると思います。
その中でも屋外で飼うと寿命が縮む可能性があるという理由から、室内飼いを選択している飼い主さんはどの程度いるのでしょうか?今回は、屋外で犬を飼うと寿命が縮むといわれている理由を調べてみました。
1.飼い主が体調を把握しにくくなり病気にかかりやすい
庭先などの屋外で犬を飼う場合、室内で飼うよりも病気にかかりやすくなる傾向があります。例えば、雨水が溜まりそこから菌が繁殖するといったことが考えられますよね。
特に犬の免疫力が低下している場合や、怪我をしていて傷口がある場合などは病気にかかりやすくなるでしょう。また、飼い主さんの目がすぐ近くにないことから、ノミやダニなどの寄生虫や、体調の変化にすぐ気づくことができない可能性が高いといえます。
2.犬が事故などに巻き込まれる可能性がある
外飼いの場合、きちんとリードで繫いでいても犬自身が脱走して、そのまま事故に遭うという悲しいケースも報告されています。リード自体、素材にもよりますが長年の使用や雨風などで劣化していることに気づかず、使い続けてしまうこともあります。
また脱走した場合は、飼い主さんがすぐ気づかず発見するまで時間が要することから、事故に遭ってしまったりそのまま見つからなかったりすることがほとんどです。
3.天候や騒音による負担や寂しさなどから心理的なストレスが溜まる
外で飼育されている犬の場合、予期せぬところから大きな音が聞こえてきたりすると騒音によるストレスや、寂しさからストレスが蓄積されることがあります。ストレスが溜まるとイライラしたり様々な体調面での症状が現れたりします。
以下の様子が見られる場合は、ストレスが溜まっているサインです。
- 震える
- 体が固くなる
- 尻尾を下げる
- 尻尾をお尻の中に巻き込む
- あくびを頻繁にする
- 手足を執拗に舐める、噛む
- 体をかく
- 舌を出してハァハァする
- 同じ場所を行き来する
犬を外飼するときの注意点
外で犬を飼うと寿命が縮むといわれている理由をいくつか挙げました。外で飼うことが悪いという訳ではありませんが、そう決断したからには何点かの注意点を理解して対策することが大切です。
ただエサだけ与えておけば良いという考え方は絶対にやめましょう。
快適な空間を作る
愛犬が快適に休める小屋を作ることはもちろん大切ですが、近年の猛暑など気温の変化にも対応できるようにしておきたいものす。
夏場の対処法
- 直射日光を避ける
- 日陰を作る
- 小屋の床を高くして熱を逃がす
- 常に新鮮な飲み水を用意する
- 風通しを良くする
冬場の対処法
- 入り口にビニール素材ののれんなどで冷気が入らないようにする
- 隙間風が入ってこないようにする
- 毛布など保温性の高いものを敷く
防虫対策
ノミやダニ、フィラリアなど感染病から愛犬を守るためにも予防接種を受け対策を行いましょう。もちろん室内飼いの場合でも、予防接種は飼い主さんの義務ですから怠らないように注意してくださいね。
トイレは室内に
外飼いをしていると小屋の周りのいたる所へ排泄してしまうことはNGです。理由としては不衛生ということと、臭いが残ってしまうため。臭いに関しては近隣から苦情が発生するなど、トラブルに発展することもあります。
まとめ
今回は犬を外で飼うと寿命が縮む理由を3つご紹介しました。お伝えした理由により、必ず縮むという訳ではありませんが、屋外と室内で飼われている犬それぞれの平均寿命を計算してみると、屋外の場合、室内よりも2〜3年ほど短いという結果が出ています。
可能な限り室内で家族とともに生活させてあげたいものですが、どうしても屋外でないとという場合は愛犬が快適に過ごせるように工夫してあげましょう。