犬が好きな音とその理由
犬が好きな音
「どうして音のなるおもちゃが好きなのか?」という疑問を解く前に、犬はどんな音が好きなのかを考えてみました。とはいえ、言葉で「どんな音が好き?」と会話することができないので、愛犬の表情から推測してみます。目がキラキラし、耳が動き、口角が上がって、さらに尻尾を振っていれば、間違いなく「好きな音を聞いている」と判断できると思います。
- ビニール袋を開ける音
- フードをお皿に入れる音
- 自分が外出する準備をしている音
- 音の出るおもちゃの音
なぜ、犬はそれらの音が好きなのでしょうか?
ビニール袋を開ける音「ガサガサ…」
あまり食に興味のない犬でも、飼い主さんが自分にご褒美をくれることに喜びを感じます。食いしん坊の犬であれば、特に理由はなくてもおやつが貰えると、それだけで嬉しくてワクワクすることでしょう。ビニール袋を開ける「ガサガサ…」という音は、犬にとって嬉しいこと、ワクワクすることが起きると予感させる素敵な音なのです。
フードをお皿に入れる音「カラカラカラ…」
愛犬にとって、飼い主さんとの散歩と同じくらい楽しみなのが食事です。愛犬の食事をフードボールに入れる「カラカラカラ…」と言う音を聞くと、胸が高鳴るのは当然です。
自分が外出するために準備をしている音
飼い主さんがリードを手に持っている様子や、外出するために上着を着たり、部屋着から着替えたり、あるいは車のキーを持っていたりといった、何気ない生活の風景の中に、映像として捉えるだけでなく、音だけでも犬が「自分も一緒に外出できる」と犬が期待することがあります。
音の出るおもちゃの音
音のなるおもちゃで遊ぶのは、犬にとっての一人遊びです。お気に入りのおもちゃで夢中になっているときの様子は、無邪気で無心で本当に愛らしく思えます。ところが、うっかりおもちゃを取り上げようとすると、相手によっては、本気で怒る場合もあります。おそらく、この音のなるおもちゃの音が好きな理由は、上記の3つとは異なるため、犬の喜怒哀楽に大きな影響を及ぼしているのではないでしょうか。
経験と記憶から好きになる「音」
ビニール袋の音、ご飯をフードボールに入れる音、外へ連れて行って貰えるかもしれない音などは、犬が「楽しいこと」を経験したことを記憶しているためだと考えられます。では、「音のなるおもちゃの音が好きな理由」について、詳しく考えてみましょう。
音のなるおもちゃが好きな理由
本能的な欲求が満たされるため
音のなるおもちゃで遊んでいるとき、自分だけの世界に入っているように感じることはありませんか?犬は、もともと肉食で、ウサギや野ネズミ、鹿などを狩り、捕食していました。自分が噛むことで音が鳴る、という仕組みのおもちゃで遊んでいるとき、犬に残っている本能から来る欲求が満たされているのかも知れません。つまり、本能的な欲求が満たされるために、音のなるおもちゃから出る「ピープー」という音が好きなのではないか?という説です。
嬉しい記憶と関連づいているから
さらに、犬にそのおもちゃを与えてくれたのは、その犬が大好きな飼い主さんです。おもちゃで遊んでいると、飼い主さんと一緒にいられたり、一緒に遊んでくれたりといった犬にとっての楽しい記憶と関連づいたため、音の出るおもちゃで遊ぶのが好きになるのかも知れません。
音がなるおもちゃの仕組み
音の出るおもちゃの中身の名前は?
いろいろなタイプがありますが、おもちゃの中に入っていて音が出るのは、一般的に「鳴き笛」あるいは「押し笛」と呼ばれているパーツです。大きな手芸屋さんで取り扱っていることもあるようです。
まとめ
おもちゃで遊んでいるときの様子を見ていると、狩りをしている妄想をしているようには見えません。無邪気に自分が噛むことで「ぴーぷー」と自由自在に音が出ることを喜んでいる…そんなふうに見えます。
犬によっては、ただ噛むだけでなくおもちゃを分解して鳴き笛をほじくり出してしまう場合もありますので、誤飲にはくれぐれも気を付けて遊ばせるようにしましょう。