飼い主に依存しすぎている犬の特徴5選

飼い主に依存しすぎている犬の特徴5選

寂しがりやで甘えん坊な犬はいつも飼い主さんの存在を気にしています。甘えて寄り添ってくる姿は愛しいものですが、依存しすぎていては犬自身も辛い思いをしてしまいます。この記事では飼い主に依存しすぎている犬の特徴をご紹介いたします。

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飼い主さんに依存しすぎる犬は病気になってしまう?

抱かれる犬

犬は本来群れで生活する生き物なので、ひとりで過ごす時間はあまり得意ではありません。犬の希望としてはいつも飼い主さんと一緒に過ごしたいと願っていることでしょう。それでも家庭犬として人に飼われている犬は、飼い主さんが少しずつ留守番に慣れる工夫をしてあげる事で、徐々にひとりで過ごす時間を苦に感じることがなくなってきます。

しかし飼い主さんに依存してしまい、どうしてもひとりの時間をストレスに感じてしまう個体もいます。ストレスが強すぎると「分離不安症」という病気を引き起こしてしまう可能性があります。

分離不安症とは

飼い主さんに依存するあまり、離れて過ごす時間の不安感が強く、大きなストレスを感じてしまう病気。そのストレスが原因で様々な問題行動や体調不良を起してしまいます。

飼い主に依存しすぎている犬の特徴5選

窓から外を覗く犬

飼い主さんに依存しすぎている犬は分離不安症を発症してしまうケースが少なくありません。
原因は飼い主さんへの強い依存心から。では、飼い主さんに依存しすぎている犬の特徴とはどういったものでしょうか。

1.社会性が身についていない

犬は成犬になる前に社会性を身につけるため、様々な経験をし飼い主さん以外の人や初対面の犬、また物や物音、環境や景色など多くの物に慣れる必要があります。特に大切な時期が生後2~12週齢頃までの社会化期。この時期に社会性を身につけられなかった犬は、成犬になってからも恐怖を感じる対象が多く飼い主さんに対して依存しやすくなりま。

2.甘やかしによるもの

飼い主さん自身も犬に依存してしまっている場合、必然的に愛犬も飼い主さんを依存することが多いです。愛犬がひとりで過ごす時間が少なく、常にそばにいて話しかけたり、犬からの要求に応えすぎていると互いの依存心が高くなってしまいます。

3.恐怖体験

恐怖体験は、ひとりでお留守番中に大きな地震を経験したり、雷の音などで怖い思いをした時に「ひとりで過ごすと怖いことがある」と記憶してしまい、飼い主さんと離れることに恐怖心を持ってしまいます。

4.体調不良や老化

何らかの病気で身体に痛みがある時や、老化によって体調に変化が出てしまった時も不安感が強くなるので、飼い主さんに依存しやすくなる傾向があります。

5.親犬からの遺伝

犬の性格は飼い主さんと過ごす時間で形成される部分も多いですが、親犬からの遺伝ももちろん残ります。怖がりな性格の犬は親犬からの遺伝の可能性も。怖がりな犬は様々なものに対して恐怖心が強いため、飼い主さんを頼り依存することがあります。

飼い主さんへの依存心が強い犬への対処法は?

パグのアップ

実際に分離不安症になってしまった犬はお留守番中に部屋中を荒らしてしまったり、長時間吠え続けてしまうなどの問題行動が多くなってしまう上に、体調を崩しやすく、動物病院への入院時などでも、飼い主さんと離れることにストレスを感じてしまいます。

分離不安症は愛犬にとっても飼い主さんにとっても辛い病気です。依存心が強くならない様な接し方、また依存心が強めな犬にも改善方を試してみましょう。

子犬の場合は社会性を身につける

上記に書いたように、社会性を身につけることが出来なかった犬は経験不足から様々なものに対して恐怖心が強くなってしまい、飼い主さんに依存するケースが多くなります。子犬の頃に社会性を身につけるのは、その後の性格を形成していく上でも大切なことのひとつでもあり、精神面も鍛えられます。お散歩コース以外の色々な場所に連れ出し、多くの人や犬とも触れ合いましょう。生後5ヶ月くらいまでの子犬を対象に行っているイベントのパピーパティーに参加するのもお勧めです。

要求に応えすぎない

愛犬がお散歩に行きたい時やオヤツが欲しい時、また遊んでほしい時など可愛らしく要求してくることもあると思います。要求に応えすぎていると、わがままを助長させるだけでなく、犬の自立心まで奪ってしまいかねません。吠えたり前脚でチョンチョンと要求されたときは無視をして、落ち着いてから遊んであげるなど、愛犬の喜ぶことをしてあげると自立心が鍛えられます。

留守番は短い時間から慣れてもらう

飼い主さんがお出かけの準備をしている時、邪魔したり吠えたりするのは「行かないで」という気持ちの表れ。やや飼い主さんに対して依存心が強い傾向があると思います。ひとりで過ごすお留守番は、まずは数十秒から数分と短い時間から慣れていってもらいましょう。

愛犬を部屋へ残しドアを閉め、数十秒から数分後に戻ってきます。これを何度か繰り返し、徐々に時間を長くしていき、ひとりで過ごす時間に少しずつ慣れていってもらいます。そして飼い主さんが不在になるのは当然のことと理解してもらうため、お留守番が出来たことは褒めないようにしましょう。

飼い主さんの在宅時でもあえて無視をする

犬と一緒に過ごす時間が長く、常に構っている状態が続くと、飼い主さんに対する依存心は強くなってしまいます。愛犬と共に在宅している時でも、あえて愛犬を無視する時間を作り、ひとりで過ごす時間に慣れてもらいましょう。何かを要求してきても吠えても、無視を続けて落ち着くのを待ってください。

まとめ

散歩中のブルドッグ

擦り寄ってきて甘えたり、家の中のどこに行くにも後ろを着いてきたりと、依存心のある犬の行動は飼い主から見ると可愛いものでもありますよね。しかし、病気になってしまっては愛犬自身の幸せと直結しないのも事実です。愛犬とは程よい距離感を保ち、強い心と自立した精神を持ってもらえる様な接し方をしたいですね。

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