1.グレイハウンド
数多く存在する世界中の全ての犬種の中で、1番早く走ることができるのがグレイハウンド。最高時速となると、70キロものスピードで走ることができるそうです。とてもスタイルの良い美しい体型をした大型犬で、平均体重はオスで大きめな子だと34キロほど。非常に身体が大きい犬種ではありますが、性格は温厚で愛情豊か、また賢い犬種なのでしつけもしやすいという一面があります。
2.サルーキ
現在飼育されている犬種の中で、もっとも古い歴史を持つと言われているサルーキは「実際にはグレイハウンドより足が速いのでは?」とも言われる犬種。犬の足の速さはドッグレースで測定されますが、サルーキの場合、ドッグレースに使用する電動ネズミに反応しないため、正確な最高速度を測定できないそうです。
サルーキは走る速さを追求して改良された犬種でもあり、70キロ以上で走るガゼルの猟でも活躍していたことから、グレイハンドと同等、またはそれ以上に早く走れてもおかしくないですね。
3.スルーギ
モロッコ原産のスルーギは、ルーツはハッキリとしていないものの、どうやら上記のサルーキと兄弟種ではないかと言われています。容姿は飾り毛が無くなったサルーキのよう。やや体型が細く、あばら骨が少し浮き出ているくらいが理想的で健康な体型になります。サルーキ同様にガゼルを追っていた猟犬なので、俊足なのも納得できます。
4.ボルゾイ
ロシア原産のボルゾイも、とても足の速い犬種のひとつ。ロシア語でボルゾイとは「俊敏」という意味を持ち、名前の通り走る速さは時速50キロ以上と言われています。とても優雅な容姿を持つボルゾイは、14世紀から15世紀頃、ロシアの王侯貴族のみが飼育を許されていたという歴史がある高貴な犬種です。
5.ウィペット
ウィペットは最も足の速い犬種であるグレイハウンドを祖先犬に持つ中型犬。その速さは短距離走だとグレイハウンドにも負けない速さと言われています。イギリスが原産国のウィペットは19世紀前半頃に、農作物を荒らす小動物を追うためにグレイハウンドと小型犬を交配させて誕生した犬種と考えられています。
容姿はグレイハウンドを一回り小さくした感じで、無駄な脂肪がなくスラリと細見な体型をしています。穏やかで賢く、飼い主さんに対してとても愛情深い性格なので家庭犬としてもピッタリです。
6.ジャックラッセルテリア
とにかく活発で楽しいことやイタズラが大好きなジャックラッセルテリアも、小型犬ながら走るのが速い犬種です。キツネやウサギなどの小動物を捕まえるための猟犬として活躍していました。非常に好奇心旺盛で、体力のある犬種。小型犬ではありますが、運動量は大型犬に負けないくらい必要になってきます。愛らしい容姿とはウラハラに頑固で負けず嫌いな一面も持ち合わせています。
7.アフガン・ハウンド
とても豊かな長い被毛を持つアフガン・ハウンド。正確な最高速度は不明ながらも、時速65キロほどで走れるのではないかと言われています。アフガニスタンが原産国のアフガン・ハウンドは非常に古い歴史をもつ犬種で、紀元前4000年頃には険しい山岳地帯などで猟を行っていたそうです。
そのため肉球は大きく発達し、険しい山道に耐えることができる丈夫な脚を持っています。性格はプライドが高くマイペース。しつけに苦労する犬種と言われているので、焦らずに根気よくトレーニングするのが重要になってきます。
8.ローデシアン・リッジバック
ローデシアン・リッジバックは日本ではあまり聞きなれない犬種ですよね。アフリカ南部原産のローデシアン・リッジバックはライオンを狩る猟犬。ライオンが疲れ果てるまで、何時間でも追い続ける体力と脚力があるので、足が速いのも納得できます。ライオンを恐れない勇敢さがある反面、ふだんはとても穏やかでのんびりとした性格。アフリカ南部の犬種では唯一の公認犬種でもあり、現在でも猟犬、また警察犬としても活躍しているそうです。
まとめ
いかがでしたか?足の速い犬種は大型犬に多く体型も似ていますよね。また、猟犬として野生動物を追っていた犬たちは本能的に早く走る力が残っているようです。
ご紹介した以外でも、足の速い犬種は十分な運動量が必要となるので、もし迎え入れるのであれば、充実したお散歩と走り回ることができる広いスペースを用意してあげましょうね。