室内における犬小屋とは
室内に犬小屋を置くことは、犬に安心できる場所を用意してあげることになります。犬は元来穴倉で暮らしていた動物です。このため暗くて狭い空間に体を包まれていることに安心感を抱きます。
犬を室内で放し飼いにしてしまうと、室内全てを自分のテリトリーだと思い、テリトリーを守ろうと常に緊張状態が続いてしまいます。そこで自分の場所として犬小屋を用意することで、守る範囲が小屋の中だけになり犬は落ち着くことができるのです。また、来客の時などに犬を小屋に入れてあげると吠えるのを止めさせることもできるため、飼い主さんにとってもメリットになります。
室内における犬小屋・ハウスのおすすめ5選
室内における犬小屋選びではいくつかのポイントがあります。まずは犬の体に合ったサイズ選びが重要です。犬小屋の大きさは、犬が小屋の中で小回りできるかどうかを目安にしてください。次に部屋の広さや設置する位置をしっかり想定し、その場所に合ったものを選びましょう。
素材は部屋の床や壁を傷つけないものが良いでしょう。軽量で移動しやすいものを選べば部屋の掃除がしやすくなります。お手入れのしやすさや清潔を保てるかといった衛生面、トイレとの位置関係も室内の犬小屋選びでは大切なポイントです。
1. trust map ペット ティピー テント
小型犬の室内用犬小屋として大変人気のある商品です。ペット用品でありながらおしゃれなデザインで、価格もお手頃な点が人気の理由になっています。
テント生地に用いられているインド綿は湿気に強く通気性が高いのが特徴です。附属のクッションはリバーシブル構造になっており、表面はさらっとした夏向けの素材、裏面は秋冬向けのシープボア素材で作られているので年間を通して使用することができます。
テント本体は、組み立てが簡単なので、女性や子どもでも10秒ほどで設置することが可能です。使わないときは畳んでコンパクトにしまうことができます。
2. ドーム型ベッド ペットハウス
リーズナブルな大型犬の室内用犬小屋を探している飼い主さんにおすすめの商品です。2.5kgの以下の超小型犬から60kgの大型犬用まで6つのサイズが揃っているので、愛犬の大きさに合う室内用の犬小屋が見つかるでしょう。
こちらの商品には二通りの使い方があります。形状をドーム型にしておけば通常の室内犬小屋として使用することができますし、屋根の部分を押し下げればベッドに早変わりします。
犬の健康に配慮した安全素材を使用しており、化学臭がありません。柔らかい素材なので床や壁を傷つける心配がない点もおすすめです。また、軽量で持ち運びしやすいため簡単に置き場所を変えることができます。水洗いが可能なので、汚れたらすぐに洗える点なども室内用の犬小屋としてはありがたいですね。
3. カワイ 防音犬小屋ワンだぁールーム
無駄吠えする小型犬に悩んでいるご家庭には、防音性に優れた室内専用犬小屋をおすすめします。こちらの商品は本体を二重構造にすることにより遮音性を高めています。一般的な犬の吠え声は90dbとされていますが、この小屋に入れることで静かな図書館内と同レベルの40dbまで下げることが可能です。犬小屋としては高めの価格ですが、無駄吠えによる苦情が心配な家庭のほか、痴呆症により夜中に鳴き続けてしまう老犬がいる家庭から支持されています。
小屋には電気式の換気システムが付いているため、扉を閉めても中が暑くなったり苦しくなったりしません。扉は透明なので、閉めた状態でも中にいる愛犬の様子を見ることができます。キャスター付きで移動も簡単です。
4. ニューエイジペット 室内ドッグハウス
アンティークのデザインが施された、価格以上に高級感が感じられる家具兼用の犬小屋です。ソファの横に設置すると天板部がサイドテーブルとして活用できる高さに設計されています。愛犬もソファで寛ぐ飼い主さんを近くに感じていられるので、安心できそうですね。
小屋の正面部に扉がついているので、来客時などには室内ケージとして活用することもできます。カラーはグレー、ホワイト、ブラックの3色があり、インテリアに合わせて選ぶことが可能です。
素材はアメリカの会社のオリジナル開発品で、腐敗しにくく虫がよりつかないという特徴を持っています。頑丈で歪まずヒビが入りにくいので、中型犬や大型犬にも長く使えそうです。
5. ペット ハウス 木製
本体に使われている木材は松の木片を用いたもので、耐久性があり変形しにくいという特徴があります。環境や健康に配慮した特殊な加工法により作られているので、室内用犬小屋として安心でき、価格の面でもおすすめと言える商品です。
側面につけられた小窓がアクセントになりながら風通しの役目もしています。背面にも犬の足跡模様に開けられた換気孔があるので通気性は抜群です。
付属品のクッションはリバーシブルになっており、年間を通して使うことができます。夏に適したオックスフォード素材は涼しくて肌触りが柔らかなうえに、汚れや毛が付きにくいというメリットがあります。冬用のバーバー・フリースは温かく抗菌効果があります。
室内での犬小屋の置き場所
室内での犬小屋の置き場所には注意したい点がいくつかあります。室内に犬小屋を置こうとするとインテリアを優先に考えてしまいがちですが、まずはエアコンの風や直射日光が当たらない場所を選ぶようにしましょう。窓側に設置する際は1日を通して陽射しが直接当たらないかどうか考慮する必要があります。
愛犬と飼い主さんがお互いの気配を程よく感じられる場所であることも大切です。犬によっては家族以外の人の出入りが激しい場所では落ち着けないことがあります。愛犬がくつろげる設置場所を選んであげてください。
風水上では、犬小屋の設置場所は、東の方角が良いとされています。上記の条件を満たしたスペースが東にあるときは、犬小屋を東側に設置するものいいかもしれませんね。
室内用の犬小屋を手作りしよう
愛犬のために室内用の犬小屋を手作りしてみたいという飼い主さんは、カラーボックスをリメイクした犬小屋作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。
ここではカラーボックス2個を用いた、簡単な小型犬用の犬小屋の作り方をご紹介します。
カラーボックスを前後に繋ぎ合わせることで犬小屋に奥行きを持たせ、さらに正面の片側に扉を付け、小屋内に暗いゾーンを作ることで犬が安心できる犬小屋が完成します。
必要な材料
- 2段カラーボックス(中棚板を外せるタイプ) 2個
- ストレートプレート(家具の固定板) 6枚~8枚
- 扉用板 1枚
- 蝶番 2個
- 取手 1個
- ドライバー
- ねじ
- リメイクシート
- マグネットシート(強力タイプ)
カラーボックスは大きさにズレが出ないように、同じメーカーの物を2つ用意してください。マグネットはシートタイプのほか、「扉用マグネット」も市販されています。お好みのタイプを使用してください。
作り方
- カラーボックスA(前用)を中棚と背板を付けずに組み立てます。
- カラーボックスB(後ろ用)の中棚を付けず、背板のみを付けて組み立てます。
- AとBを横にして前後に並べ、天面3~4か所をストレートプレートで連結固定します。
- 裏返して底面も同様に3~4か所をストレートプレートで連結固定します。
- 扉板に好みのリメイクシートを貼り、表側に取っ手を付けます。
- 本体と扉板裏面の設置部分にマグネットシートを貼ります。
- Aの左右どちらか好みの側に扉を蝶番で接続し完成です。
これをもとに、さまざまなアレンジを加えることで更に機能性を高めることができます。背板を有孔ボードに変えるとより通気性が確保されるでしょう。また、底にキャスターを付ければ移動が楽になり、室内のお掃除もしやすくなります。DIY用のリメイクシートもたくさん出回っていますが、ペンキで好みの色を塗るのもおしゃれになりそうですね。
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まとめ
室内用の犬小屋のメリットや必要性、室内用に適した犬小屋をご紹介しました。室内に犬小屋を置くことで犬が安心して過ごせるのならぜひ用意してあげたいですね。また、無駄吠えが減るという点では飼い主さんにとってもメリットにもなります。
室内という限られたスペースに犬小屋を置くことはさまざまな制約が生じてしまいますが、
できるだけ愛犬が快適に過ごせる場所を考えて設置するようにしましょう。
素材や機能性などを考えて、ご家庭の状況や愛犬に合う犬小屋が選べるとよいですね。市販品で適した犬小屋が見つけられない場合は、今回ご紹介した方法で手作りをしてみてください。