大型犬の犬小屋とは?
現在では以前とは違い、室外飼育よりも室内飼育をする飼い主が多くなってきました。とは言え、今でも室外飼育をしている方もいらっしゃると思います。
犬小屋は室外飼育する場合の犬のハウスの事。室外飼育は犬種によっては向き不向きがあり、その犬小屋の大きさも犬の大きさによって変わります。
小さすぎても犬が窮屈に感じるのでよくありませんし、犬は狭い場所が好きなので大きすぎる犬小屋もいいとはいえません。
犬小屋は犬が楽に立ち上がる事ができ、体の向きを簡単に変える事ができる大きさがその犬にとって最適な大きさと言われています。
その犬種の体格に合わせた犬小屋を用意してあげましょう。
室外飼育が向いている犬種
ゴールデン・レトリーバー、レオンベルガー、バーニーズマウンテンドッグ、シベリアンハスキー、アラスカン・マラミュート、グレート・ピレニーズ、ボルゾイ、ニューファンドランド、ジャーマン・シェパード・ドッグ、サモエド、秋田犬、セント・バーナードなどが向いているといえる犬種です。
見てわかる通り、上記のほとんどが大型犬に属する犬種ですが、では小型犬は室外飼育にはむいていないのでしょうか?小型犬は基本的に暑さ寒さに弱い為、室外飼育には向いていません。小型犬は特に、無駄吠えが多いといわれる犬種も多く、その面からも外飼いには向いていないと思われます。
また、番犬として室外で飼育する場合などは特に、小型犬よりも大型犬の方が向いているでしょう。
被毛が長い長毛種、北方の地域で生まれた犬種、被毛がダブルコートの犬種も向いていると言えます。
ただ、これらの犬種は寒さには強い犬種がほとんどですが、暑さには弱い犬種なので室外飼育する場合は暑さ対策が必要となります。
室外飼育に向かない犬種
トイ・プードル、チワワ、ダックスフンド、ボクサー、ラブラドール・レトリーバー、イタリアン・グレーハウンド、ウィペット、グレート・デーン、パグ、ジャック・ラッセル・テリア、ビーグル、ブルドッグ、ドーベルマン、ダルメシアン、チャイニーズ・クレステッド・ドッグ、サルーキなどが向いていないといわれます。
被毛がシングルコートの犬種や被毛が短い短毛犬種、南方生まれの犬種、小型犬は向いていないといわれています。
仔犬や老犬、病気やけがをしている場合も室外よりも室内飼育が向いていると言えます。
被毛が長い場合でも、パグやブルドッグなどのように口が短い短吻犬種の場合は、呼吸があまりうまくできないので、体温調節がしやすい室内飼育に向いていると言えます。
大型犬が室外飼育に向いている理由
室内飼育は、室内を衛生的に保つ為に手間がかかり、大型犬や超大型犬では抜け毛や排泄物が小型犬よりも当然多いので、さらに衛生環境を維持するのが大変になります。
体が大きい分、しょうがない事ではありますが、匂いについても大型犬の方が気になる方も多いのではないでしょうか。
大型犬や超大型犬は、体格が大きい分、室内を自由に動き回った場合の危険度が高く、犬種によっては人よりも大きい犬種もいるので扱いも大変で、室外飼育する方が向いている場合があります。
大型犬に犬小屋を使用する際のデメリット
室内飼育の場合だと愛犬とのコミュニケーションは容易にとる事もできますが、室外飼育の場合はコミュニケーションを飼い主や家族が意識を持ってコミュニケーションを取る必要があります。
犬を室外飼育すると、室内飼育よりもコミュニケーション不足になりやすくなります。
犬小屋を清掃や洗浄をする必要があり、実際にやってみると分かりますが、結構面倒で手間がかかります。
犬は汗腺がほとんどない為にあまり上手に体温調節ができないので室外飼育をする場合は、熱射病を予防する為に特別に日陰を作るようにする必要があります。
室内飼育をする場合はエアコンなどで簡単に体温調節ができますが、室外飼育の場合はそういう訳にはいかないので飼い主や家族が工夫をして体温調節をする必要があります。
大型犬用の犬小屋の選び方
犬小屋を選ぶ時は、まずはその犬種に合わせて選びますが、購入する時の大きさに合わせて購入するのも1つの方法ですが、大型犬や超大型犬の場合は1~2歳ぐらいまで成長する事もある為にその犬種のスタンダードを参考にして成長する大きさに合わせて購入するようにすると何回も買い替える必要がなくなります。
犬の場合は人とは違い、地面と近い為に人よりも輻射熱を感じやすい為に犬小屋は床が高いものを使用しましょう
当然ですが、犬小屋は愛犬を風や雨、雪などの自然環境から守る為に使用するので、愛犬をある程度は守れるものを選ぶように。
室外飼育する場合は犬種に合わせて暑さや寒さに対する対策をする必要がある為に、暑さ対策や寒さ対策を容易にできる犬小屋を選んであげましょう。
犬小屋は室内で使用するケージやハウスよりも清掃や洗浄するのが面倒なものが多いので、簡単に清掃や洗浄ができるものを選んだ方が、飼い主や家族が清掃や洗浄も簡単です。
大型犬用の犬小屋の設置場所と方法
日陰がある場所や日陰を作った場所に犬小屋を設置します。
家庭を訪れる人は全て犬が好きな方ではないので、玄関の近くに犬小屋を設置する場合は犬が届かない場所を確保するようにします。
犬にとっては、キラキラ光るものや音、動く物がある環境はストレスがかかるので、道路の近くには犬小屋を設置しないようにするなど、犬にストレスが極力かからない場所を選択します。
犬種によって暑さに強いタイプや弱いタイプ、寒さに強いタイプや弱いタイプが存在しますので、その犬種に合わせて暑さ対策や寒さ対策を容易に行えるようにする必要があります。
基本的には暑さに強いタイプは寒さには弱く、暑さに弱いタイプは寒さには強い場合が多いようです。
室外飼育をする場合は、室内飼育をする場合よりもノミやダニ、フィラリア対策を徹底して行う必要があります。
特にフィラリアは室外飼育の方が感染する可能性が高くなるのでしっかりと予防を行いましょう。
大型犬用の犬小屋の掃除方法
室内飼育、室外飼育問わずですが、犬小屋やハウスに関しては衛生的にも悪いので定期的に清掃や洗浄をするようにします。
デッキブラシやたわしなどで水洗いしますが、高圧洗浄機を利用すると容易に汚れを落とす事ができます。
どんな方法でするにしても汚れは確実に落とすようにします。
洗剤などを使用する必要はありませんが、使用する場合はしっかりと洗剤などを落とすようにします。
しっかりと洗浄ができたら、しっかりと乾かします。タオルなどで拭き取ってもいいですが、手間がかかるので日向で乾かすようにします。
しっかりと乾いたら、市販の消毒剤でしっかりと消毒をして終了です。
大型犬の犬小屋を自作する際の注意点
犬小屋を市販されているものを購入するのではなく、自作する場合は犬種の大きさに合わせて自作するようにして、雨、風、雪などの自然環境から愛犬を守れるように設計するようにします。
地面からの輻射熱やノミ、ダニの予防の為にも床を高くしたものを自作してあげてください。暑さ対策や寒さ対策が容易にできるようにすると飼い主や家族が後々楽になります。
▼「犬小屋」の基本を知りたい方はこちら
まとめ
犬を飼育する際は、犬という動物の習性から基本的には室内飼育をする場合が向いていると言えますが、飼い主や家族のライフスタイルなどからどうしても室外飼育をする必要がある場合もあり、どちらがいいとは誰にも言う事はできません。
室外飼育をする場合は、愛犬にとってできる限りストレスがかからない環境を作り出し、室内飼育をする場合よりも飼い主や家族が積極的なコミュニケーションを取る必要があります。
何れも面倒な事ですが、犬を飼育する飼い主や家族にとっては品暮はいけない事であり、飼い主の責任といえます。
飼い主とは、ただ犬を飼育する者をいうのではありません。犬としっかりとした信頼関係を結ぶ事ができた者をいうのです。
ユーザーのコメント
女性 あみ
女性 colo
一昔の犬小屋はプラスチックで軽く、雨風がしのげればそれで十分というところもありましたが、今は木で作られたものが多く売られています。
なかにはガラス窓が付いて、入口にドアまである小屋もあり、室内飼いしている愛犬にも欲しいと思ってしまうくらい格好いいものもあります。
ですが、ドアなどがあると案外壊れやすいのも事実です。大型犬用ならあまり余計なものがついていない、木材の厚めなものを選ぶと割と長持ちしてくれると思います。
プラスチック製は安いので購入しやすいですが、直射日光で劣化が早まってしまいます。湿気もこもりやすいです。思ったよりも環境に弱いので、そう長く使えるものではないと思います。衛生面のことも考え、ある程度使ったら買い換えてあげたいなと思う場合はこちらの方が良いと思います。
どちらも設置する場所や雨が直接当たらないようにする工夫を施せば長く使っていけるものだと思います。
買い換えた時などの処分のことも考えておくといいです。大型犬の小屋だと幅も大きめなはず。鉄製のものなら回収してくれる業者もいるので、その辺も考慮してみてもいいと思います。
最終的には飼い主さんの好みによるところもありますが、愛犬のサイズに合ったものを大前提に、快適なお家を選んであげてくださいね。
女性 コーラ
知人の家では、ボクサー犬3頭が、敷地内にある古い家(隣に新居を構えたため)をそのままハウスにしています。玄関を入ると、リビングのソファに人間のように鎮座していて毎回笑ってしまいます。
犬の飼育にはクーラー必須ですし、犬小屋といってもクーラーを設置するようなたいそうな小屋を作る方もいるようですね。