当たり前の日常の中の、大切なこと
私は時々、我が家に初めて犬が来た日のことを思い出すようにしています。
まだ赤ちゃんだったわんこを抱っこした時の感動や、わんこが家に来るまでに必要なものを揃えて、カリカリも健康に良さそうなものを購入して、ソワソワしながらわんこの到着を待っていたあの頃の気持ちです。
しかし、わんことの生活が始まって1年2年と時を重ねていくと、どうしても「わんこがいて当たり前」の日常に慣れていってしまいます。当たり前の日常の中に、大切なことが埋もれていってしまうのです。
今回は「犬を飼うと忘れてしまいがちなこと」を改め考えてみたいと思います。
1.一緒に散歩をする喜び
犬を飼う前は、「犬を飼ったら一緒にお散歩ができる」とワクワクしますよね。
しかし、雨の日も風の日も忙しい日もお散歩をしなければならないと実感し、時々負担に思ってしまうことも増えてしまいがちです。寄り道するわんこに「早く行くよ!」なんて、リードを引っ張って催促してしまうこともあるのではないでしょうか?
しかし、犬にとって飼い主さんとのお散歩は一番のビッグイベント!飼い主さんとのお散歩の時間を毎日楽しみに待っていることを忘れずにいたいですね。
2.歯磨きの習慣
最初は頑張っていた歯磨きですが、だんだんと頻度が減ってきてしまったり挫折してしまう飼い主さんも多いです。
ワンちゃんが赤ちゃんの時はまだ歯もキレイで、お口もそれほど臭くありません。しかし、歯磨きを頑張って続けた結果はシニアになってから現れるものです。
歯周病が進行して歯が抜けてしまうと、ワンちゃんがあれほど楽しみにしていたごはんを楽しめなくなってしまいます。そして、歯周病はひどくなると命を脅かすことも。
今からでも遅くありませんので、ワンちゃんの健康な歯のためにもう一度歯磨きの習慣を見直してみましょう。
3.隣にいてくれることの嬉しさ
若い頃は活発でやんちゃ盛りな犬ですが、大人になると落ち着きが増して寝ている時間も増えます。イタズラをして困らせることが減るので、飼い主さんが手を焼くことも少なくなりますね。
犬と元気に遊ぶことももちろん楽しいことですが、いつも隣にいてくれることの幸せをもう一度思い出してみましょう。安心してスヤスヤと寝ている顔を見ているのも、飼い主としては至福のひとときですね。
いつも一緒にいることは当たり前ではなく、出会えて毎日一緒にいられることこそが奇跡なのです。
4.犬も歳を取るということ
毎日一緒にいると気付きにくいのですが、犬も人間と同様に歳を取ります。そして、人間よりも寿命が短い犬の老化現象は、私たちが想像するよりも早く訪れます。
- 小さい頃はあんなに活発だったのに、今は寝ている時間が増えた
- ソファーの上にジャンプして上れなくなった
- 顔に白髪が目立ってきた
- 目が白く濁ってきた
- 耳が遠くなった
このように、少しずつ犬の老化現象が現れてきます。
シニア犬になるとできないことは増えてきてしまいますが、ワンちゃんは飼い主さんやご家族が一緒にいてくれることがなによりの幸せです。穏やかにゆったりと毎日を過ごせることがシニア犬との生活の魅力の1つでもあります。
ワンちゃんの老化現象を受け入れて、ワンちゃんの年齢ステージに合わせて遊び方やごはんを変えてあげたり、家具などが負担にならないように工夫してあげたいですね。
まとめ
今回は「犬を飼うと忘れてしまいがちなこと4つ」をご紹介しました。
私の実家の犬は今年18歳になるシニア犬です。1日の中で寝ている時間がほとんどになりましたし、耳も遠くなってしまいました。ですので、もう歩いてのお散歩には行けなくなり、おもちゃで遊ぶこともほとんどなくなりました。
しかし、私が久しぶりに帰ったときはちゃんと立ってお出迎えしてくれますし、昔遊んでいたおもちゃを引っ張ってきては「遊ぼう」と誘ってくることも。わんこはちゃんと、全部覚えているのです。
私たちは仕事に趣味に子育てに毎日忙しいので、どうしてもわんこを優先できない日もあります。わんことの日々が当たり前に幸せなので、出会った頃の初心を忘れがちになってしまいます。
しかし、犬にとっては飼い主さんとの日常が全てで、全て忘れずに覚えているのです。
そのことに気付いた私は、忙しくてしんどいなと思った時はわんこと出会った日のことや、わんこが初めて家に来た日のことを思い出すようにしています。
わんこと一緒に暮らすことの喜びを忘れずに、1日1日を大切に暮らしたいですね。
ユーザーのコメント
40代 女性 匿名
うちのワンコは家に来て4カ月です。
まだ老いた時の内容は先の事になりますが、うちの子に出会って抱かせてもらったとき、とまどいながら初めてご飯を食べたとき、小さな小さなうんちや、びくびくしながら初めてのお散歩に行ったときなど、一緒の時間を過ごし、うちの子にもらっている喜びがたくさんあります。
時々イタズラされて怒ることや、眠りを邪魔されてイライラすることもありますが、もらっている幸せがそれ以上にあると主人と時々話しています。
いずれ私たちの歳を追い越し、先に老いてしまうことを考えると胸が締め付けられる思いですが、その時にはもう出来ないかもしれないお出かけや大好きなお散歩を、今この時にたくさんしてあげたいと、このコラムを読み返して感じています。