1.ビション・フリーゼ
まずはお手頃な、小型のモフモフ犬をご紹介します。小型のモフモフ犬といえば、代表選手はやはりビション・フリーゼをおいて他にはいないでしょう。フランス語でまさに「愛くるしい、巻き毛」を意味する名前を持つこの犬種は、中世フランスの貴族たちに愛されてきた愛玩犬です。ビション・フリーゼというと、頭としっぽをまんまるにカットした独特のトリミングスタイル「パウダー・パフ」を思い浮かべますが、フランス宮廷ではライオンカットが一般的だったそう。ライオンカットも可愛らしいのでしょうが、モフモフを堪能するには、パウダー・パフのが適していると言えそうでしょうか。
2.ポメラニアン
同じく小型犬でご紹介するのが、ポメラニアンです。ポメラニアンといえば、日本ではいわずとしれた人気犬種。その美しい毛並みは、もしかしたら、モフモフというよりもふわふわといったほうが合っているかもしれません。ポメラニアンと聞くとオレンジ色を想像する人がほとんどかもしれませんが、実は被毛の色の種類はかなり豊富です。歴史的に見てみると、人間の手の加わらない初期は白のみであったものが、クリーム色が主流になり、茶色が流行して高値で取引された後、現在一般的となったオレンジ色が作出されました。今では黒系やブルー系、白黒ミックスしたパーティーなど、さまざまな色があります。ヨーロッパの貴婦人は、新色が出るたびに競って買い求めたと言いますから、まるで化粧品かドレスのようですね。
3.サモエド
毛玉のような小型犬も可愛いですが、やっぱりモフモフ好きとしては大きなモフモフ犬を両腕で抱きしめたい!モフモフに顔を埋めてみたい!と思いますよね。そこでご紹介するのが、サモエドです。
サモエドは、何を隠そう、先にご紹介したポメラニアンの先祖に当たる犬種です。それだけに被毛のモフモフさはポメラニアンと同様なうえ、シベリアの過酷な気候に耐えられるよう更に厚みを増しています。サモエドの魅力はそのモフモフさに加え、「サモエド・スマイル」と呼ばれる笑顔にあります。一説では「現存犬種の中で最も美しい」とさえいわれるサモエド。大型犬のため、なかなか飼育することは難しいかもしれませんが、一度触れ合ったら、その触感と笑顔のトリコになってしまうことまちがいなしです。
4.グレート・ピレニーズ
サモエドでも飽き足らず、もっと大きなモフモフ犬を求めるあなたにオススメなのが、グレート・ピレニーズです。古くから牧羊犬、さらには城館の警備犬として活躍してきた犬種で、特にヨーロッパの山岳地域では人間2人分の価値があるとされてきました。また、グレート・ピレニーズの理想型はクマに近づくことだというから驚きです。その白い巨体から、「ピレネーの生きた雪のかたまり」の愛称を持ちます。ですが、抱きしめればもちろんモフモフで暖かいですから、ご心配なく。
5.オールド・イングリッシュ・シープドッグ
最後にご紹介するのは、最近注目されているモフモフ犬種。人気ドラマ『はじめて恋をした日に読む話』で主人公の愛犬・とろろちゃんを演じて一躍注目を浴びたのが、このオールド・イングリッシュ・シープドッグです。このドラマ以前から、名前は知らないけれど何だか見たことがある、という人も多かったのではないでしょうか。
オールド・イングリッシュ・シープドッグの被毛は、その名の通り、羊によく似ていて、何と羊毛と同様、紡いで糸にすることができるとのこと。とはいえ、あまりに高価に取引されたため、一般に普及することはありませんでした。オールド・イングリッシュ・シープドッグを飼っている方は、愛犬の毛から糸を紡いでマフラーを作るなんていう思い出づくりもできるかもしれませんよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?写真を見ているだけでもうモフモフしたくてガマンできない!となってしまった方も多いのではないでしょうか。ただ、美しく肌触りの良いモフモフを保つためには、ブラッシングやシャンプーなど、日頃のお手入れが欠かせないのは言うまでもありません。モフモフと一緒に暮らしているみなさん、わんこ自身のためにも、入念なお手入れをお願いしますね。