嫉妬深い犬の特徴5つ
犬の性格には個体差があります。同じ犬種間でも性格に傾向はあるものの、同じ犬種だからといってすべての犬が同じ性格というわけではありません。したがって、すべての犬種に嫉妬深い犬はいますので、特徴を確認して愛犬が当てはまるかどうかを確認しましょう。
自分の輪に入ってきた人に対して吠える
まずは自分の輪、あるいはテリトリーに入ってきた人や犬に対して吠えるという特徴があります。自分だけが可愛がられていない、飼い主を独占できないという状況に嫉妬してしまうのです。
例えば自分の大事な家族の中に新しい子犬が迎えられたとします。皆が新しい子犬の方ばかり構ってしまうとほとんどの犬が子犬に対し嫉妬し、普段とは異なる行動をとります。
しかし、他の犬より嫉妬深い犬の場合、自分のことを構ってもらっていても、飼い主が少し新しい子犬に対して目を向け、構ってあげただけでも嫉妬し、怒りを子犬にぶつけるように吠えることがあります。このような場合は、他の犬よりも嫉妬深い傾向にあると考えられます。
ソファやクッションなどを破壊する
嫉妬するような状況の中、嫉妬する対象に対して攻撃的になる事はないけれど、普段とは違った行動を取る場合はこれも嫉妬している可能性が高いです。またそのような行動をHんぱんに行う場合、嫉妬深い性格かもしれません。
嫉妬している際にとる行動の1つに破壊行為が挙げられます。最も多い行動がソファーやクッションを壊してしまうといった行為です。
嫉妬により溜まってしまったストレスを解消したい、けれども嫉妬対象に攻撃はできないといった強い感情が破壊行為に繋がっています。急に激しくソファーを掘り穴を開けてしまったり、クッションを振り回し中の綿やビーズをぶちまけてしまうといった問題行動が見られます。
以前はできていたのにトイレを失敗する
新しい入居者など、愛犬にとって嫉妬の対象となる者が現れる前は問題なくおしっこやうんちをトイレにできていたのに、それを期にトイレを失敗するようになった場合も嫉妬しているために起こす行動です。
これはトイレを失敗することで飼い主の気を惹こうとしていると考えられます。「僕もおしっこ失敗しちゃったよ」「構ってくれないとこうなっちゃうよ」といった犬なりのアピールなのです。
強いストレスがかかることにより、通常のような冷静な判断ができないことや飼い主へのアピール行為をしようという考えが重なり、問題行動に移すことは珍しくありません。
無理矢理飼い主の隣に入り込もうとする
わかりやすく「僕も構って」「そっちばかり構わないで」とアピールしてくる犬もいます。例えば、嫉妬の対象と楽しそうに遊んでいる時や話をしている時、構っている時に限って邪魔をしてこようとします。
わかりやすい例を挙げるならば、赤ちゃんのお世話をしようとするとすかさず反応し、飼い主の隣にぴったりくっついてみたり、中には赤ちゃんと飼い主の間や飼い主の脇の下に顔を突っ込み、自分の存在をアピールしようとする犬もいます。
このような行動を起こす犬は、元々素直で甘えんぼうな犬が多く、そのような傾向の強い犬は嫉妬深い性格を持ち合わせていることが多いため、嫉妬してしまうような状況に陥った場合、このような行動を起こしやすくなります。
自分の体の一部を執拗に舐め続ける
飼い主の言うことをよく聞き、基本的に冷静な性格の犬であっても実は嫉妬深い犬もいます。このタイプの犬はわかりやすくアピールしてきたり、あるいは問題行動をとり気を惹こうとすることはあまりありません。
しかし、よく観察していると普段とは少々違った問題行動をとっていることに気付くでしょう。その行動の1つが自分の体の一部を執拗に舐め続けるという行為です。
これは自傷行為とも言われており、非常に強くストレスを溜めている状態です。「構って欲しいけれど、問題行動を起こしてはいけない」と理性を保ちながらもストレスを発散させようとしているのです。
一見、問題がないようにも見えますが、心の病に繋がる恐れがある上、同じ箇所を執拗に舐め続けると皮膚炎になってしまう恐れもあるため、実は最も注意が必要な特徴でもあります。執拗に舐めている場合は、すぐにやめさせ、炎症が起きていないかどうかを確かめましょう。
必要ならば動物病院へ連れて行き治療や薬を処方してもらう必要があります。またストレスを自分の中に抱え込んでしまう犬ほど、なるべく気に掛けるようにしてあげましょう。
まとめ
いかがでしたか。嫉妬深い犬は問題行動を起こすタイプと自傷行為に走ってしまうタイプの2種類がいます。今まで気付いていなかったけれど、実は嫉妬の表れだったというような行動もあります。あるタイミングから普段とは違った行動をとるようになった場合、嫉妬によるストレスを疑いましょう。