犬を飼うと人の生活に大きな変化が起こる
犬を飼うことを考えはじめたとき「毎日犬と暮らせるなんて楽しそう」「癒されそう」などポジティブなイメージを持つ人と、「散歩が大変そう」「抜け毛が気になる、掃除が面倒」などネガティブなイメージを持つ人に分かれるかもしれません。そのどちらも間違いではなく、どちらも現実だと思います。
犬と飼うということは良くも悪くも生活に大きな変化があらわれるということを忘れてはいけません。ペットショップなどでは「小型犬は散歩しなくてもいいし、お世話も簡単」などと犬を飼う苦労を伝えないこともありますが、散歩のいらない犬やお世話が不要の犬なんていないということを知っておいてください。
犬を飼えば人の生活は大きく変わる。それをどう感じてどう向き合っていくかはそれぞれ異なると思いますので、犬を飼う前にしっかりイメージをして本当に飼うことができるかを考えることが大切だと思います。
犬を飼うことによるメリット
精神的に癒される
これは犬のことが好きだという大前提があってのものですが、犬はとてもかわいく私たちに癒しを与えてくれます。そのあたたかで柔らかい体に触れたときや、疲れているときにそっと寄り添ってくれるときなどはとても心が安らぐものです。
飼い主に対して無条件に愛情を向けてくれる犬とのスキンシップやコミュニケーションは、人の心を安定させてくれますし言葉では言い尽くせないほど素晴らしいものだと思います。
家族のコミュニケーションが増える
犬の存在はとても愛おしく、愉快なものです。犬が家庭の中にいることで一気ににぎやかになりますし、家族間にさまざまな話題を提供してくれることでしょう。
そのため、犬を飼うことで家族の間での会話が増えるのは必然で、子育てを終えた夫婦やむずかしい年頃の子どもがいる家庭などでも潤滑なコミュニケーションをもたらしてくれると考えられます。
運動の機会や周囲との関わりが増える
犬を飼うと毎日の散歩が必須となります。散歩をすることで飼い主も自然と運動をすることになりますし、外に出ることで近隣の人などと会話をする機会なども増えると思います。
犬を飼っているというだけで一気に世代や性別の垣根が取り除かれ、さまざまな人に声をかけられるようになったりコミュニケーションを取るようになることが多い傾向にあります。
犬を育てることで学ぶことがある
犬を飼うためには毎日ご飯を与えて散歩をし、必要に応じてしつけをしたり体調を気にかけてお世話をしたりします。そうしてひとつの命を育てていくことは簡単なことではありませんが、その中で私たち飼い主も成長をさせてもらっていると思います。
言葉の通じない動物だからこそ、その気持ちを読み取るために観察したり慮ったりするでしょう。そうした経験は子どものみならず大人であっても精神的な成長が期待されるものです。
犬を飼うことによるデメリット
散歩やお世話に時間がかかる
犬はぬいぐるみとは違いますから、毎日の散歩を含めさまざまなお世話が必要です。それは飼い主の体調や天気が優れないときでも同様で、待ったなし。忙しくても疲れていても犬のお世話は必要で、特にお散歩にはある程度時間が取られるということを覚えておきましょう。
お金がかかる
犬を飼うためには当然のことながらお金がかかるということも忘れないようにしましょう。毎日の食事をはじめ、狂犬病やさまざまな病気を予防するためのワクチン接種、毎月必要になるフィラリアやノミダニ予防、シャンプーやトリミング、おもちゃ、おやつなどさまざまな費用がかかります。
また、病気になったら治療にお金がかかりますがペット保険に入らない限りは自費診療になるので高額になる傾向があります。
お出かけや旅行に制限が出る
犬を飼っていると長時間家を空けるようなお出かけや旅行がむずかしくなる場合もあります。犬もある程度留守番は可能ですが、12時間を超えるような長時間の留守番は犬のストレスなどを考えるとあまり好ましいものではありません。
旅行についても犬連れでは行けない場所もあると思いますので、ペットホテルに預ける必要なども出てきます。
<まとめ>犬の飼育で起こる生活の変化について
犬を飼うことは大変です。犬は私たち人間と同様の命や感情を持った生き物ですから、そのお世話をしながら一緒に生きていくことは簡単なことではありません。
犬を飼い始めれば人の生活にはさまざまな制限が生まれますし、大きな変化が起こることでしょう。しかしその変化は苦労ばかりをもたらすものではなく、人に喜びや癒しを与えてくれるものでもあります。
犬を飼うことで幸福を感じられたり、犬を飼うことで知らなかった世界に触れることもできるようになると思います。この変化を楽しむことができるか苦労に感じるかは人それぞれですが、犬を飼い始めたからにはできるだけ楽しんでもらいたいなと思っています。