犬のほっぺが伸びる理由
「柴犬のほっぺはよく伸びる」という噂を検証するために、愛犬のほっぺをモチッと伸ばしたことはありませんか?まるでお餅のようにビヨ~ンと伸びる柴犬のほっぺが可愛くて、SNSでもかなり話題になりましたよね!
しかし、なぜ犬の皮膚はこんなに伸びるのでしょう?人間でも皮膚がよく伸びる人はいますが、それにしても犬の皮膚は伸びやすい…。何か大事な理由でもあるのでしょうか?
じつは、犬の皮膚がよく伸びるのは外敵から身を守るためです。他の犬や動物に噛まれたとき、致命傷にならないように、特に首の皮膚は伸びやすくなっているそうです。それから犬も猫もそうですが、お母さんが子どもを運ぶときは首の皮をくわえて移動させますよね。このように、動物にとって首の皮が伸びるのはとても大事なことなのです。
また、背中や大事な器官が入っている頭周りの皮膚も、外敵から守る必要性が高いため、伸びやすくなっています。
ほっぺ以外にも伸びる部位
ほっぺ
横に伸ばしたり、縦に伸ばしたり…。ほっぺはモチッと伸ばしても嫌がらない子が多いようです。ただし、伸ばしすぎはNGですよ!
唇
ほっぺ同様、伸びやすい唇はぷるぷるしていて気持ちいいですよね。けれど、敏感な箇所なのでびよ~んの途中に怒られるかも・・・。
耳
意外と伸びやすい耳の皮膚。特に耳の裏の皮膚が伸びやすく、優しくマッサージしてあげると喜ぶ子が多いようです。
背中
「ちょっと太った・・・?」というのは勘違いで、伸びやすい皮膚がたるんでいるだけかもしれません。顔や耳の皮膚より伸ばしやすいので、ぜひ試してみましょう。
皮膚が伸びるデメリット
犬の皮膚が伸びやすいことにはメリットがありますが、じつはデメリットもあります。デメリットとは、皮膚が伸びやすい箇所には菌が入り込みやすいということです。
伸びやすい皮膚は皮膚との間に隙間ができるため、そこに傷があった場合、菌が入りやすくなってしまいます。ひどい場合には、菌が入り込んだ箇所が壊死することも…。 そうならないためにも、愛犬がケガをしたら早急に獣医師の診察を受けましょう。
柴犬だけじゃない?ほっぺが伸びる犬種
特に皮膚が伸びやすい犬種として、
- 柴犬
- バセットハウンド
- レトリバー
- ダックスフンド
- パグ
などが挙げられます。
反対に皮膚が伸びにくい犬種として、
- ドーベルマン
- ブルテリア
- グレイハウンド
など、短毛でピンと張った皮膚の犬が挙げられます。
愛犬の皮膚が伸びやすいかどうか、ぜひ一度試してみてくださいね!
まとめ
犬の皮膚が伸びる理由を解説しました。いかがでしたか?
SNSには、犬の皮膚をモチッと伸びした写真がたくさん投稿されています。初めて愛犬の皮膚を伸ばしてみる場合は、無理やり引っ張ったり、嫌がるのを無理に押さえつけたりしないように注意しましょう。特に唇や耳など敏感な箇所は、伸ばしすぎないように気をつけてくださいね。
もし皮膚が伸びやすい箇所にケガを見つけたら、それ以上悪化しないように早急に獣医師の診断を受けましょう。日頃から、愛犬を触ったり、皮膚を伸ばしたりとスキンシップを取り、異変にいち早く気づいてあげたいですね。