ケージ(クレート)とは
一般的にクレートとは移動するときに犬を入れて運ぶ「入れ物」のことを挿します。
1~2か所の出入口以外は、すべて囲われた状態の箱型のものが多く、大きさは超大型犬が入る大きさのものから、小型犬が入る片手で持てるほどの大きさまで様々です。
呼び名が「クレート」だったり、「ケージ」だったりするのですが、犬の入れ物という意味では同じものを差します。
プラスチックや布製のものをクレート、金属製のものをケージと呼ぶことが多いようです。
また、天井がない囲い状のものをサークルといいます。
ケージ(クレート)が必要なとき
移動時
ほとんどの場合、犬は電車やバスなどの公共交通機関に乗ることはできませんが、小型犬の場合はケージ(クレート)に入れた場合のみ、乗車を許可されます。
大きさや重量などは、それぞれの交通機関の規定があるのでそれに従わなければいけません。
また自家用車の場合も、座席にフリーにしておくより、ケージ(クレート)に入れて乗せた方が危険回避のためにも良いと言われています。
運転時にいたずらを気にする必要もありませんし、万が一の事故の際も、ケージ(クレート)がシートベルトやチャイルドシートの代わりになってくれるんですね。
旅行時
近頃はペットも家族同然として、一緒に泊まれる宿も増えてきました。
しかし、それぞれの宿泊場所によって全館犬の立入りOKの施設もあれば、客室内でケージの中に入れておくならOKな施設など、様々な規定があります。
どんなところに旅行に行くにしろ、ケージに入っていれば、連れていけるところも多いので安心です。
落ち着く場所として
犬たちは家の中にいるときでも、結構神経をとがらせて警戒していることがあります。
家の外を誰か通れば「縄張り」を主張し、床でごろりと寝ていても家族の誰かが通れば、「ちょっとどいて」と、ゆっくり寝ることもできないかもしれません。
そんな犬たちにとって、家の中でも安心して「自分の場所だ」と思えるところがあるというのは、大事なことです。
落ち着いて熟睡したり、お気に入りのおもちゃをしまっておいたりするのには、ケージ(クレート)が最適なのです。
寝るときにケージ(クレート)を使うメリット
事故防止
室内飼いの場合、愛犬と一緒のベッドで寝るという方も多いかと思います。
しかし、ある程度の大きさの犬ならば踏みつぶすこともないかもしれませんが、小型犬の場合は飼い主の寝返りに巻き込まれて足や尻尾をケガする可能性もあります。
また、子犬の場合は可愛さのあまり同じベッドで寝てしまうという方もいるかもしれませんが、しつけの際の「リーダー」をはっきりさせるためにも、同じ場所で眠らずベッド下などに犬専用の寝場所を作る方がよいでしょう。
こんなときにケージで寝るようにトレーニングしておけば、あらかじめ事故の危険を減らすことができますね。
いたずら防止
これも、ある程度落ち着いた成犬であればそれほど心配はないのですが、しかし、何をしでかすかわからないのが犬という生き物です。
人が寝ている間に一緒に眠っていてくれればよいのですが、暇を持て余していたずらをし始めてしまう子もゼロではありません。
その際に犬が思いもよらないものを飲み込んだり、破壊したりすることを防ぐためにも、ケージは有効でしょう。
特に夜は人の目が届かず、小さないたずらも取り返しのつかない状態になりかねません。
異物を飲み込んだときも発見が遅れれば一大事ですね。
犬の安全、人の安心のためにもケージを有効に使いましょう。
分離不安の防止
犬にとって飼い主と一緒にいることは何よりの幸せですが、人にはお仕事があったり用事があったりで、犬を置いて外出しなければいけないことも多いです。
犬にとってケージが安心でき、落ち着く場所であることを学習させておくと、どうしても留守番させなければいけないときにも、飼い主を追って不安になることが少なくなります。
ケージという安心できる場所にいれば、自分の安全が脅かされることなく、待っていれば飼い主が帰ってくることを理解しやすくなるのです。
また、災害で避難をしなければいけないときにも、ケージで眠るようトレーニングをしておくことで避難所へ一緒に避難することがでできる可能性が増えますし、知らないところで眠る犬の不安を和らげることができます。
まとめ
犬をケージで寝かせるメリットをご紹介しました。
犬にとって安心できる場所を作ってあげるという意味でケージはとても重要な役割があります。
健康なとき、病気のとき、災害のときなど、様々な場面でケージを利用することがあるので、日頃からそれを想定して慣れておくためにも、眠るときにケージを利用するのは有効なんですね。
ユーザーのコメント
女性 匿名
50代以上 女性 青空 天子
お家も狭いので、そんな場合、ゲージは、どうすれば良いのですか?
50代以上 男性 匿名