犬のためのサービス①犬の幼稚園・保育園
犬の幼稚園・保育園は、人間の幼稚園や保育園と同様に日中子犬を預かって、犬同士で遊ばせて遊び方や社会性を身につけさせたり、常駐するトレーナーがトイレトレーニングや甘噛みのしつけ、オビディエンストレーニングなどを行ったりします。
日中数時間の預かりの後は、飼い主さんがお迎えに来たり、車で自宅まで送迎したりして帰宅する形になります。
犬の幼稚園・保育園というだけあってメインは子犬の預かり。
しかし、子犬から通っている子であれば成犬になっても預かりOKというところも多いようです。
ただし、日中の過ごし方やトレーニング内容についてはそれぞれの施設で異なり、しつけなどはほとんどせず、ただ預かっているだけというような施設もあるようなので、預ける場合にはしっかりと確認した方がいいでしょう。
欧米での考え
欧米の動物に関する先進国では、「犬を飼ったらまず幼稚園・保育園へ」という考えが浸透しているところも少なくありません。
短い子犬の時期だからこそ、急いで学ばせなければならないことや、適切に対応しなければならないことなどがあり、それを怠ることで成犬になってからの問題行動につながる可能性が高いということが知られているからです。
日本でも吠えや噛みつき、いたずら、ストレスによる自傷など、様々な問題行動を起こす犬が数多く見られます。
犬の幼稚園や保育園に通わせることで、そうしたことを未然に防ぎ、飼い主自身も犬に対する正しい接し方を学ぶこともできるので、ぜひ日本でも浸透してほしいサービスです。
犬のためのサービス②老犬介護・シニアケア
犬の幼稚園や保育園が徐々に広まってきていますが、最近急速にその数を増やしているのが老犬介護のための施設です。
日中預かりをするデイケアや面倒を見切れなくなった犬を預ける老犬ホームなど、その形は様々で多様性を見せています。
犬の寿命が長くなったことから、犬のシニア期が長く介護期間が長く、さらに共働き世帯が多いため、日中犬を一人にさせることに不安があるなどということからその需要は高まっています。
もちろんずっと自宅でつきっきりの介護ができればいいのかもしれませんが、認知症になって徘徊・昼夜逆転生活になってしまったり、性格が変わったように攻撃的になったりして、様々な苦労があるものです。
介護をする側が寝不足で体調を崩したり、ストレスや不安からうつ状態になってしまったりするということもめずらしいことではありません。
特に人間の介護以上に犬の介護というのは、勤務先はおろか家族からの理解もなかなか得られないことがあります。
そうして孤立してしまいがちな介護者をサポートするためにも、老犬介護に関するサービスがますます充実することを望みます。
犬のためのサービス③心の「見える化」デバイス
活用したい犬のサービスとして、上記では犬に“必要”と思われる施設やサービスを紹介してきましたが、ここでひとつちょっとタイプの異なるサービスを紹介しましょう。
家族である大切な愛犬の気持ちや心の状態を可視化(見える化)するデバイスがいくつか開発されており、注目を集めているのです。
INUPATHY(イヌパシー)
INUPATHY(イヌパシー)は、犬の心を読み解き犬の状態を5つの色であらわしてくれるハーネス型のウェアラブルデバイスです。
電源を入れたら後は犬に着せるだけで「リラックス・ドキドキ・ハッピー・興味・ストレス」を5色のライトで表してくれます。
心拍変動解析技術なども搭載されており、アプリと連動させて犬の健康に関わるデータを蓄積し、健康管理に役立てることも可能です。
しらせるアム
上記のINUPATHY(イヌパシー)と同様のウェアラブル端末で、内蔵された加速度センサーや温度センサーから得られる情報を人工知能解析エンジンが解析をして、全20種類の気持ちや欲求を検知することができるものになっています。
消費カロリーや熱中症予防通知など、健康状態の確認をスマホを使って外出先からチェックすることもできます。
活用したい犬のためのサービスまとめ
犬に関するサービスは多岐にわたり、犬の健康を守る重要なものから遊び要素の高い楽しいものまで様々です。
犬に関するサービスが増えているということは、犬の存在が人間社会の中でも大きなものになっているということのあらわれだと思います。
数あるサービスの中から愛犬と自分にとって必要なものは何かをしっかり吟味して見極め、情報に踊らされ過ぎず、上手に活用していくことができれば、今よりもさらに素敵なドッグライフが待っているかもしれませんね。