多頭飼いのメリットとデメリット
多頭飼いのメリット
新しい家族が増えることは、私たち飼い主もとても嬉しいことですよね。先住犬と相性が良ければ、楽しいこともたくさんあります。
- 愛犬のストレス発散
- お留守番が寂しくなくなる
- 先住犬が元気になる
いつでも走り回ったり思いっきり遊んだりすることが可能な犬は、ストレスもほとんどないと思いますが、現実には今の社会ではなかなか難しく、休日にドッグランに連れて行き、思う存分走り回らせるくらいが精一杯の方が多いのではないでしょうか。
室内でも犬同士でコミュニケーションをとらせ、しっかり遊ばせることで、運動不足やストレスの解消に繋がります。お留守番のときも、今までは寂しく眠って飼い主さんの帰宅を待っていた先住犬が寂しい思いをしなくてすみます。
中には年齢を重ね、体力が落ちてきた先住犬のシニア犬が、新しい家族になった犬の影響で走れるようになったり、ダイエットに成功したりしたなど健康面で良い影響がでるケースもあります。
多頭飼いのデメリット
まず考えられるのは、犬同士の相性が良いか悪いかですね。相性が悪いと楽しいはずの多頭飼いは、物凄く大変なものになってしまいます。可能であれば迎え入れる前に1度会わせておきましょう。
それ以外のデメリットは何でしょうか?
- 費用が倍になる
- お世話やお散歩に時間がかかる
- しつけが難しくなる
今現在、ご自宅にいる愛犬に1か月どれくらいお金がかかっていますか?
1頭だけ新しい犬を迎え入れるのであれば、単純に最低でも2倍かかりますし、初期費用として新しいケージやベッドなども用意しなくてはいけないので相当な金額がかかります。
これにもし、病気でもしたら支払いは2倍では済まなくなりますよね。多頭飼いはお金がかかります。金銭的な余裕がないのであれば諦めましょう。
またお金と一緒にかかるのが時間です。ブラッシングやシャンプー、耳掃除や歯磨き、細かな日々のお手入れも、1頭だったときとは違います。
お散歩も同じペースで歩いてくれる犬同士であれば良いですが、どうしても一緒に歩けない場合は2回に分けてお散歩をすることになるので、時間を確保するのも大切なことです。
しつけに関しては、新しく迎え入れられた犬は先住犬の真似をすることが多いので、先住犬がしっかりしていれば、ある程度しつけを任せることができます。
しかし、任せっきりにしてしまうと犬同士の絆ばかりが強くなり、飼い主さんとの関係が薄くなってしまいます。あくまで人間がリーダーで、人間社会で生きていると言うことをしっかり教えなければいけません。
多頭飼を始める前に準備したいものや心得
新しい愛犬のために準備したいもの
何もかも、先住犬が使っていたものを一緒に使うわけにはいきません。
- ケージやクレート
- 首輪とリード
ケージやクレートは、犬にとって自分自身の家であり1番落ち着ける場所でもあります。
大きなハウスに2頭一緒に入れると、心から安らぐことができません。個別に1つずつ用意してあげることによって、心身ともに休むことができます。
リードに関しては、丈夫なものであれば先住犬のお下がりでも使用が可能かと思いますが、何頭か一緒にお散歩をさせるのであれば、多頭飼い専用のリードが販売されていますので、そちらを使用するとお散歩が楽になります。
首輪はサイズがあるので、万が一にも外れてしまうと大変です。新しく迎え入れた愛犬にピッタリなサイズの首輪を準備してあげてください。
多頭飼いの心得
多頭飼いを始める前に最低限の心構えをしておきましょう。
- 多頭飼を始めるタイミング
- それぞれの犬とコミュニケーションをとる
多頭飼いを始めるタイミングは、先住犬が精神的にも健康面でも落ち着いている時期が好ましいです。年齢的には3歳を過ぎた頃になります。しつけがしっかりとできていなく、問題行動が多い時期や、体調面での不安がある時期は避けましょう。
遊ぶときは全員仲良く一緒に遊ぶのも良いですが、個別に1頭、1頭としっかりとコミュニケーションをとりましょう。
大切なのはそれぞれの犬に愛情を平等に与え、ヤキモチなどのストレスを感じさせないように接することです。犬もそれぞれ性格が違いますので、個別に愛情を注ぐ時間を作り、信頼関係を築き絆を深めると多頭飼いを楽しく過ごせます。
まとめ
犬好きであれば、犬に囲まれた生活は夢のようですし、愛犬にもプラスになることが多くあり、とにかく毎日が楽しくなります。
その反面、お金、時間の問題など、その他にも多頭飼いを始める前に覚悟しておかなければいけないことが多くあります。もしもう1頭迎え入れたいのであれば、しっかり考えてからにしましょう。