愛犬とボールを投げて遊んでいても、取りに行く回数が何回かに一回と減ってきたり、ボールを取りには行くが、見るからにイヤイヤ取りに行ったりと、ワンちゃんのその日の体調や気分によって変わることがあります。
そのときに、飼い主さんが怒ったりイライラしてしまったりすると、愛犬はさらに嫌がるようになり、徐々におもちゃに対する執着心や、楽しさが失せてきてしまいます。ここで大切なことは、ダラダラと遊ばないことです。
愛犬と遊ぶための5つのルールとは?
愛犬にルールを徹底させることは大切なことで、いつでもどこに行っても、安心して楽しく遊ぶために必要不可欠です。
1.はじめと終わりを決めること
愛犬と遊ぶ時間は、短く区切ることがポイントです。飼い主さんの「はじめ!」の合図で遊ぶようにして、「終わり!」の合図で止めるようにします。
もしも愛犬と引っ張り合いをしているうちに、唸りだしてきたら、必ずそこで終わりにすることが大切で、おやつとおもちゃを交換してください。そこで、服従トレーニングの「伏せ!」や「お座り!」をさせてから、飼い主さんの合図で引っ張り合いを再開しましょう。
2.愛犬を好き勝手に乱暴にさせないこと
愛犬が遊びに夢中になり、勢い余って飼い主さんに飛びついたり、歯を当てさせたりしてはいけません。もしもそのような行動を愛犬がとったら、即時に遊ぶのを止めます。
ワンちゃんにとって、遊んでもらえないことが何よりの罰になりますので、何度も粘り強く教えてください。
3.ワンちゃんだけにしないこと
ワンちゃん同士で遊ばせるときにも、飼い主さんが側にいて管理していなければなりません。愛犬同士が徐々にヒートアップして、本気のケンカに発展することもありますので注意してください。
常日頃から愛犬が遊んでいる最中でも、飼い主さんの合図ひとつで、スムーズに呼び戻しができるように訓練しておきましょう。
4.周囲に迷惑をかけないこと
家から外に出て遊ぶときには、時間帯や場所を確認してください。そして、公園で愛犬をノーリードで遊ばせることは絶対にやめましょう。また、ロングリードは通行人の邪魔をしてしまうこともあり、ロープが絡まりやすいので注意してください。
ほかにも、すでにボール投げなどで遊んでいる犬をみかけたら、トラブル防止のために場所を離れましょう。さらに、日中の気温にも注意してください。
5.飼い主さんは冷静さを保つこと
足腰に問題を抱えているワンちゃんや、高齢犬の場合には、事前にかかりつけの獣医師に相談してから遊ばせるようにしてください。遊び方によっては、愛犬の身体に負担をかけることがあります。
遊んでいるときは愛犬に限らず、私たち人間もヒートアップしてしまいがちです。愛犬の身体をよく観察して、筋肉や関節、また心臓に度が過ぎる負担をかけないように注意しましょう。
愛犬を満足させるおもちゃ以外の遊び方
愛犬を楽しませる遊びは、おもちゃ以外にもあります。小さい子犬の時期から、おもちゃにあまり興味を示さないワンちゃんも、違う遊びで飼い主さんと一緒になって、楽しむことを感じさせてください。
トリック(手品)
愛犬と一緒になって楽しく、「お手!」や「おかわり!」から始めて、飼い主さんがおやつを握っている方の手を当てる『どっちかな?ゲーム』など、常日頃からワンちゃんと遊んでいることが立派なトリックゲームになります。愛犬と飼い主さんが楽しければ、それが最高の遊びになるでしょう。
スイミング(泳ぐ)
サマータイムは思い切って、愛犬にスイミングを挑戦させてみてはいかがでしょうか。近年は愛犬とともに楽しめる宿泊施設などにも、プールが完備されているところもあります。しかしながら愛犬が泳ぐのを嫌がったら、無理強いさせないように注意しましょう。
かくれんぼや宝探し
食欲が旺盛なワンちゃんには、大好きなおやつを探す『宝探し』ゲームを、甘えん坊なワンちゃんには、家の中で家族の誰かに隠れてもらい、愛犬に探させる『かくれんぼ』ゲームがおすすめです。愛犬が日常あまり使わない嗅覚をたくさん使うので、ワンちゃんの本能を満足させる効果があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。愛犬の体調があまり本調子ではないなと感じたら、思い切ってその日の遊びを止めることもひとつの案です。
さらに愛犬の喜ぶ顔が見たいと、飼い主さんの親心から、次々と新しいおもちゃを購入しても意味がないです。愛犬にもおもちゃの好みの形や色がありますので、たくさんおもちゃがあっても、結局いつも遊ぶのは同じおもちゃというのも、よく見聞きします。
何よりもまず、愛犬が好きなおもちゃはどれか、よく確認をしてみましょう。また、おもちゃの出しっぱなしはよくありませんので、遊ばないときはしまいましょう。