飼い主の生活が不規則でも犬を飼える?

飼い主の生活が不規則でも犬を飼える?

ストレスフルな生活をしていて、動物を飼って癒されたい!と思う人も以前よりずっと増えたのではないでしょうか。その中でも犬を飼ってみたいという方もいるかもしれません。忙しく不規則な生活の人が犬を飼いたいと思ったとき、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。

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「犬を飼う」というメリット

携帯電話で話す人

癒し効果がある

アニマルセラピーというものがある通り、動物はただ一緒にいるだけで人間の心をリラックスさせたり、安心感を与えたりする効果が期待できます。
ちょっと落ち込んでしまったときも、何も言わず寄り添ってくれるだけの犬たちによって、ストレスが軽減されたり、迷っている自分の気持ちを犬にだけは話すことができてしまったり、と人と暮らすだけでは不十分になりがちな、精神的安定を得ることも可能です。

生活リズムが改善される

多忙な生活をしていると、ついつい起床時間や食事の内容など不規則になりがちです。
しかし犬と一緒に生活をするようになると、これが改善される可能性があります。
朝は一定の時間に起きて散歩に行ったり、遊んだりして体を動かす機会も増えます。
早寝早起きの習慣はもちろん、また犬に食事を与えるタイミングもあるので、ついでに自分の分も食べる時間を取ることもできるようになるでしょう。

「犬を飼う」というデメリット

ベッドで犬を抱きしめる男性

忙しい人は特に、メリットだけでなくデメリットにも目を向けていただきたいと思います。

長時間のお留守番をさせる

多忙な人は必然的に家にいる時間が短く、その分犬をひとりで留守番させる時間が長くなります。信頼関係を築くためには長い時間が必要ですが、そのために十分な時間を充てられない場合、犬のしつけにも大きな影響が現れます。
もともと群れて生活する犬たちは孤独に弱く、留守番の時間が長くなればなるほど不安がつのり、大声で吠えたり家具や飼い主の大切なものを破壊したりする問題行動を発生させやすくなるのです。
また一人で留守番をしているということは、いたずらが原因でも体調が原因でも、犬に何か異変が起こったときに対応できないというデメリットもあります。

十分な運動をさせられない

犬は毎日たくさん散歩をさせなければいけない、と言われています。
もちろん犬の性格や体調にもよるため絶対!というわけではありませんが、可能な限り定期的に外に出して散歩することが、犬の健康にも精神的安定にもつながります。

小型犬の場合は、運動は室内で済ませられると考えられて散歩をしないというご家庭もあるようですが、散歩は運動だけが目的ではなく、社会化や気分転換にも大変重要なのでちゃんと外に出してあげなければいけません。
しかし、多忙な人の場合は毎日の数十分を散歩に費やすことが難しい場合も多く、犬にストレスを賭けてしまいかねません。

犬を飼えるかセルフチェックしてみましょう

犬と散歩する男性

多忙な人でも犬が飼える場合もあれば、飼えない場合もあります。
犬に対して自分の時間をどれだけ使ってあげられるか、そこも問題です。
共に暮らした際のデメリットとリスクの発生を防ぐために、実際に飼う前にセルフチェックをしてみましょう。

犬に時間をどのくらいかけられるか

犬は猫と違い、食事も一日出しっぱなしにして勝手に食べろというわけにはいきません。
(これは食性の問題なので躾ではどうにもできません)。
毎食、必ず準備してあたえなければいけないのです。
また室内飼いの際はトイレのシーツ交換なども必要ですし、大型犬ならば散歩にも一時間程度必要です。
また、これが子犬ならば悪戯の後、片付けなども結構手間と時間を取られます。
これらの状況から、自分が一日の内でちゃんと朝に晩に犬に向き合う時間を取ることができるかどうか、よく考えてみてください。

物理的に犬を飼えるか

ウインクする犬と貯金箱

これはスペースや金銭的な問題です。
犬を飼うためにはその犬の体格に応じたスペースを確保する必要があります。
飼い主が家にいる間は家の中を自由に動き回っていても、留守をする際にはケージを必要とするかもしれません。
その場合、室内にこの犬種に応じたサイズのケージを置く場所が確保できるかどうか、というのもチェック項目のひとつです。
また、犬は意外とお金がかかります。
ドッグフードも手づくりせずに買ってくればその分経費が掛かりますし、ワクチンにもかかります。
室内で飼っていればペットシーツも必要でしょうし、ブラシやつめきり、歯磨きグッズなど日用品も必要でしょう。

飼う側の体力があるか

犬は運動が好きな動物です。
大型犬になれば3歳頃まで子供気分が抜けないということもありますが、大きな体になってもまだまだ無邪気で体を使った遊びをしたがります。
散歩も長時間になりますので、こういったことをこなす体力は絶対必須です。

命に責任がもてるか

これは言うまでもありません。
犬たちもいつも、いつまでも元気なわけではありません。
怪我をして体が不自由になったり、年を取って歩くのもおぼつかなくなって介護が必要だったりとシニアになるほど様々な問題が現れます。
健康なときだけでなく、病気やシニアになったときも面倒を見切られる自信がある場合のみ、動物を飼うことができるのです。

また犬の側の問題だけでなく、飼う側本人が病気や怪我で犬を飼い続けることができなくなる可能性もあります。
こうなった場合に、犬の世話を頼める人がいるかいないかも重要なチェックポイントですね。

まとめ

ソファーで男性とハイタッチする犬

いかがでしょうか。
犬を飼うことは癒し効果や生活改善効果もあるようですが、忙しく生活が不規則な人が飼う場合は相当に犬へストレスをかけることも多いようです。
飼いたいという気持ちはあっても、犬たちの幸せのためにちょっと我慢してみるという選択肢も、考慮のひとつに入れていただければと思います。

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