犬の世話と育児は両立できる?

犬の世話と育児は両立できる?

育児の真っ最中でも犬を飼いたいと思っている人、反対に犬を飼っているがそろそろ子供を迎えたいと考えている人は少なくないでしょう。しかし、犬の世話と育児の両立は大変なのでは?と二の足を踏んでしまう人が多いのも事実。ここでは犬の世話と育児の両立について考えてみたいと思います。

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育児中に犬を飼うメリット

男の子の顔を舐めるラブラドールのパピー

犬との時間が癒し・息抜きになる

家庭の中に犬がいるということは、とても楽しいものです。
犬は私たちにたくさんの愛情を持って接してくれるため、癒しになり心の支えにもなってくれる存在です。
育児に行き詰まりそうになったときなどにも、犬の存在が癒しとなったり、犬と出る散歩が息抜きの時間になったりすることもあると思います。

子供により多くの経験をさせることができる

犬がいる家庭では子供も一緒に散歩に出たり、外で他人や他の犬と出会い関わったりする機会も多いと思います。
小さい子供がたくさんの人や犬と触れ合い、様々な経験をすることは成長にとって非常に重要だとされています。
犬を飼っている家庭では、犬がいるからこそできる遊びなどに、子供も一緒に連れ出してより豊かな毎日を送らせてあげてくださいね。

思いやりの気持ちや犬との接し方を学べる

犬のいる家庭で育った子供は、自分の家にいる犬を含め散歩などで他の犬と出会い触れ合うことも多いため、当然のことながら犬に慣れています。
もちろん家庭で犬との接し方をしっかりと教える必要がありますが、動物との距離感や接し方などを自然に身につけることができますし、言葉の通じない相手の気持ちを考えたり思いやることができたりするようになるでしょう。
これは言葉で教えるだけでは、簡単に身につかない大切なことなので、子供にとって最大のメリットとなると思います。

育児中に犬を飼うデメリット

ベッドで寝ている子供と母親を舐める犬

犬と子供の世話で忙しい!

犬の世話と育児の両立のデメリットと言えば、何と言ってもその忙しさでしょう。
特に手のかかる乳幼児がいる家庭では、犬のしつけや散歩に時間を割くことが難しいということも少なくありません。
そのため、母親がひとりで犬の世話も育児もしようとするとパンクしてしまうこともあるので、家族でしっかり協力して行うようにすると、負担が少ないと思います。

お互いが生活リズムを乱す原因になる

犬も子供もはじめはお互いを気遣う気持ちなど持っていませんし、それぞれの事情を汲み取ることも難しいと思います。
特にまだお昼寝が必要だったり、夜泣きをしたりする時期の赤ちゃんがいる家庭では、犬の吠え声やバタバタ歩く音で起こしてしまったり、反対に寝ている犬に突然子供が飛び乗ったりなど、お互いの存在が負担になってしまうこともあるでしょう。
ただし、これは一緒に過ごす時間や子供の成長によって、解消されていくことが多い問題です。

衛生面や事故の心配がある

犬は家族と言っても動物であることには変わりありません。
散歩から帰った犬の体には、様々な汚れや虫などがついていることもありますし、完璧に衛生的な状態を保つことはできないと思います。
また、子供に驚かされるなどしたときには、反射的に威嚇や攻撃をしてしまうことなどもあるでしょう。
ニュースなどで耳にしたことがあると思いますが、実際に子供と犬の悲しい事故は起こっています。そうしたことからそれぞれの健康や安全を守るためには、世話をする大人がしっかりと目を配って管理しなくてはなりません。

犬の世話と育児を両立するコツ

おもちゃの電車で遊ぶ男の子と柴犬

犬の世話と育児の両立をすることは、簡単なことではないかもしれません。
そのため、それらを両立するためにはいくつかのポイントやコツを押さえておいた方がいいでしょう。

分担する

まず、犬の世話も育児も多くの家庭では「母親」が行うことが多いでしょう。
ですが、犬の世話も育児もどちらも大きな負担となることですから、夫婦や家族で協力しながら役割分担をして行わなければうまくいかないと思います。
犬の世話も育児もどちらか片方でも十分に大変なことです。
ですから「朝の散歩はお父さん、夕方の散歩はお母さん」「食事や歯磨きなどのケアはお母さん、シャンプーはお父さん」などと、分担するようにしましょう。

頑張りすぎない

すべてをどちらか片方が負ってしまうと、忙しさからストレスになり、犬や子供に対してイライラしてしまうことがあったり、厳しい態度で接してしまったりするようになってしまうこともあるでしょう。
特に「すべてきちんとやってあげなくちゃ!」という意識や責任感の強い人ほど、負担を感じやすいので、たまには手抜きをしてお散歩をさぼって、家で遊ぶ日があっても良しとするなど頑張りすぎないこともストレスをためないポイントです。
散歩などの日課を、死に物狂いで維持するよりも、家の中心にいる人が笑顔で楽しそうに過ごしていることが犬や子供にとって重要なことなのです。

タイミングをずらす

また、赤ちゃんと子犬というのはどちらも愛おしい存在ですが、とてもとても手がかかる存在でもあります。
その両方を同時にみることは大変厳しいので、犬のしつけが一段落して成犬になってから子供を迎えるか、子供が幼稚園や学校などに入って少し手が離れてから犬を迎えるようにすると負担が少ないと思います。

<まとめ>犬の世話と育児の両立はできる

ディスクで遊ぶ子供とラブラドール

犬の世話と育児を両立することができるかという問題の答えは「YES」です。
実際に犬の世話と育児を両立している家庭は数多くありますし、実際筆者も犬と2人の子供を育てています。
しかもすでに犬がいる状態で子供を迎えたので、とても手のかかる赤ちゃんの世話と両立してきました。

犬の世話と育児は両立できると断言しましたが、簡単なことではありませんし、誰にでもおすすめできることではありません。
特に乳幼児のいる家庭では、子供に時間も手もかかるため母親への負担はとても大きいと思います。
そこでストレスを感じずに犬や子供たちと接することができるかというのはそれぞれの性格、家庭環境によって大きく異なるので、誰にでも両立できるとは言い切れません。
育児中でこれから犬を迎えるのであれば、少なくとも子供が幼稚園や小学校に入って、時間に余裕ができてからが望ましいと思います。

犬の世話と育児は大変な点も多いですが、筆者自身は両立してきてよかったととても思っています。
子供たちの動物への接し方や思いやりの気持ちが育っていることは常々感じますし、時折ペースを乱されつつも、子供たちと楽しそうに遊んでいる犬の姿を見るととても微笑ましく、幸せな気持ちになります。
犬の世話と育児の両立は、家族の協力がどれだけ得られるかにも左右しますので、迷っている人は夫婦や家族で納得がいくまで話し合い、じっくり考えてみてくださいね。

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