1.散歩中の落とし穴!いつもの草むらにも注意
犬の散歩で公園やちょっとした空き地、道路脇など草むらに入ることは多いと思います。
排泄や匂い嗅ぎなど、草むらを好む犬は非常に多く、散歩で草に触れない犬の方が少ないのではないでしょうか。草を食べる犬も多いでしょう。しかし、外の草むらには危険が潜んでいる可能性もあるので注意が必要です。
いつも入っている草むらでも、時期によっては所有者や管理者が、除草剤や害虫駆除剤などの薬剤を散布していることがあります。中には「除草剤(害虫駆除剤)をまいています」などの、注意書きを置いてくれている場合もありますが、もちろんそうでない場合も。
除草剤は草が枯れ始めればまいたことがわかりますが、散布したばかりの時は、多くの場合気がつかないでしょう。
除草剤や害虫駆除剤の多くは、犬が口にすると健康を害する可能性のある危険な物質が含まれています。においを嗅いで、少し舐める程度では問題ない場合もありますが念のため注意しましょう。
2.家の中の落とし穴!生活環境を見直そう
食べたら危険な観葉植物も
家の中や庭に様々な植物を置いている家庭はありますが、中には犬にとって非常に危険な存在となるものがあるので注意が必要です。
庭に植えられることの多いアサガオやチューリップ、アロエ、また室内の観葉植物ではポトスやドラセナ(幸福の木)などは非常に身近な植物ですが、犬には中毒症状を起こすなどの危険性があります。
またクリスマスシーズンに置かれることの多いポインセチアや、ヒイラギも、犬にとっては危険な植物とされています。食べたら危険な食べものなどについては広く知られていますが、観葉植物や、庭の植木などについては、あまり知らない人も多いので気をつけておきましょう。
芳香剤や消臭剤の使い過ぎはNG
犬がいる家庭では部屋のにおいを気にして消臭剤や芳香剤を利用していることも多いと思います。
ですが嗅覚の敏感な犬の中には、芳香剤のにおいが苦手な犬、嗅覚が麻痺してしまう犬もいるので使い過ぎには注意しましょう。ちなみに猫は、アロマを体で分解することができないので使用しないようにしましょう。
網戸を突き破って脱走!?
室内の喚起のために窓を開けて、網戸だけにしているということは、非常によくあることだと思います。しかし、この網戸を突き破ってしまう、又は爪で引っかいて破いてしまう犬がいるのです。
外に鳥や猫など、気になるものがいたことや、室内で遊んでいて、はしゃぎすぎてしまった時などに破いてしまい、そのまま外に出てしまう犬もいます。マンション上階などで短時間留守番させる時など、窓を開けておく習慣のある人は気をつけましょう。
3.食べものの落とし穴!チョコや玉ねぎだけではない!
ぶどう・トマトなどナス科の野菜
チョコレートや玉ねぎなど、犬が食べてはいけないものや、あまり食べさせない方がいいとされる人間用の加工食品などについては、与えないよう気をつけている人がほとんどだと思います。
しかし実は食べ物の中で、これらのもの以外にも気をつけなければならないものがあります。
特に危険なのがぶどうやレーズンで、腎臓に負担をかけることになり、腎不全や、最悪の場合命に関わる状態になることもあるので、与えないようにしましょう。
またナスやトマトなどのナス科の野菜は、微量ながらアルカロイドを含んでいるため、関節炎や、寄生虫感染を起こした犬にとっては害となる可能性があるとも言われています。
常温保管の野菜や乾物
じゃがいもやにんじん、玉ねぎなど常温保管ができる野菜や、乾物などを常備している家庭は多いと思います。これらの保管についてあまり意識しておらず、玄関など涼しい場所に置いている家庭も見られますが、犬がいたずらをして食べてしまうことがあるので、気をつけてください。
特に玉ねぎは犬にとって命に関わる危険な食べものですし、じゃがいもなども生で食べると、下痢や嘔吐などを引き起こしてしまいます。
<まとめ>犬との生活に隠されている落とし穴
犬を飼い始めてからしばらく経ち、生活も落ち着いてくると、どうしても油断してしまうことが多いと思います。留守番をさせる時や、犬から目を離す時、飼い始めの頃は危険がないかなどしっかりと確認していても、徐々にその目が緩んでいくこともあるでしょう。
それは犬の成長に伴い当たり前のことでもありますが、時に犬は飼い主でも予測のつかない行動を取ることがあります。観葉植物を食べてしまう、網戸を突き破ってしまうなど多くの人が「うちは大丈夫」と思っていることが実際に様々な家庭で起きています。
是非この機会に家庭環境を見直してみて、犬の周辺に危険がないかチェックしてみてくださいね。