犬の睡眠について
皆さんは愛犬の睡眠の様子を見ていると「ちゃんと眠れているのかな?」と心配になることはありませんか?ちょっとした物音や気配で起きてしまうため、人間のようにぐっすり眠れていないのではないかと思う人も多いでしょう。
元々、犬は野生で暮らしていた動物ですので、敵が来た時に備えてぐっすり眠りに就くということはほとんどありません。浅い睡眠を何度も繰り返すことで睡眠時間を確保するスタイルです。
そのため、ちょっとした物音や気配で起きることができますし、昼でも夜でも少し時間が空くと浅い眠りに就く姿を見ることができます。平均で見ると健康な成犬であれば、この浅い睡眠を何度も繰り返すことで、1日に12~15時間ほど寝ていると言われています。
犬が寝ているときにやらない方がいい行動
では、そんなちょっとした物音や気配でも起きてしまう犬には、愛犬が寝ている時に飼い主がやらない方がいい行動があることをご存知でしょうか。せっかくの睡眠時間をしっかり確保してもらうためにも以下のことは避けるようにしましょう。
1.無理矢理起こす
まずせっかく眠りに就いたというのに、それを「遊んであげたいから」などの理由で無理矢理起こすようなことはやめてあげてください。
先ほどもお話ししたように、ちょっとした物音や気配にも反応してしまいますので、揺すったり軽くぽんぽんと叩けば、せっかく眠っていたにもかかわらず目が冴えてしまうのです。
眠っている最中に無理矢理起こされれば、人間であっても不快に感じますよね。それは犬も同じです。睡眠時間が確保できず寝不足になってしまえばストレスが溜まる原因にもなりますし、エネルギーを蓄えることもできません。
2.離れた場所で寝ているのに触りに行く
犬がわざわざ大好きな飼い主の傍から離れ、場所を見つけて寝ているにもかかわらず、飼い主側からその場所まで行き触りに行くという行為も避けるようにしましょう。
「飼い主さんに撫でられながら眠りたい」「飼い主さんの隣で眠りたい」と思っているのであれば、わざわざ飼い主さんから離れた場所へ移動することはありません。つまり、飼い主さんから離れたところへ移動して就寝しているということは、「今は1人で静かに眠りたい」と思っているのです。
それをわざわざ近づき、触ることで睡眠の邪魔をしてしまっては、静かに眠りに就くことができません。よかれと思って撫でに行くという飼い主さんも多いですが、撫でて欲しいと感じている時は自分から近付いてきますので、そのタイミングに撫でてあげると良いでしょう。
3.近くで大きな音を出す
寝ている時にかかわらず、犬のすぐ近くで大きな音を出すことはやめましょう。犬は人間よりも遥かに聴覚が優れているため、近くで聞こえる音は何倍もの大きな音に聞こえています。
起きているときでも近くで大声を出されたり、大きな音を出されることに不快感を感じるのに、寝ている間に大きな音を出されれば無防備な分、余計に驚いてしまいます。
また愛犬が寝ているときは、少しテレビの音量を小さめにしてあげるなどの配慮も必要でしょう。テレビの音量を上げるとそれだけでも音に敏感な犬や神経質な犬は起きてしまいます。
4.名前を呼ぶ
犬は自分の名前に敏感に反応します。犬自身は名前に対して「名前」という概念は持っていませんが、「この言葉を飼い主さんが発すると良いことが起こる」というように認識していることが多く、それによって飼い主さんの方へ寄ってきたり、反応したりすると言われています。
以上のことを踏まえ、犬は自分の名前である言葉に敏感に反応してしまうため、寝ているときに名前を呼ばれれば反応してしまい、起きてしまいます。特に大切な用事がない場合、無意味に名前を呼ぶことはやめてあげましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬が眠っているときに起こしてしまうような行動をすると、犬の睡眠不足に繋がり健康にも悪影響です。せっかく愛犬が眠りに就いているのであれば、それを邪魔しないよう、静かに見守ってあげましょう。