なぜ犬はウンチの後にお尻を拭かなくても綺麗なの?
愛犬がうんちをした後、皆さんは愛犬のお尻を毎回拭いたり洗ったりしていますか?「毎回拭いてあげている」という飼い主さんもいれば、「汚れていれば拭いている」あるいは「拭いていない」という人もいるかもしれません。
しかし、毎回拭いていなくても、多くの犬のお尻はうんちが付いたままということはなく、綺麗な状態を保っています。では、なぜ犬がウンチをした後でも犬のお尻は綺麗な状態なのでしょうか。これを知るために、まずは犬の体の構造について知る必要があります。
人間と犬の違いといえば、二足歩行か四肢歩行かという点が挙げられます。二足歩行ができる人間の場合、お尻や臀部の筋肉が発達しているため、通常肛門部分は閉じられている状態です。したがって、便を出した際はトイレットペーパーで拭く必要があります。
しかし、犬の場合は四肢歩行のため、お尻や臀部の筋肉が人間ほど発達していません。それに伴い常に肛門が閉じられていることもなく、ウンチが出しやすいのです。
さらに犬を始めとした動物はウンチをする際、一緒に直腸の一部が肛門から飛び出しています。「直腸の一部が!?」と驚いてしまう方も多いでしょうが、それによってお尻に直接ウンチが付くことを防げています。これが犬がウンチの後にお尻を拭かなくても綺麗な理由です。
犬のお尻は拭いてあげた方がいいの?
犬がウンチをした後、なぜお尻を拭かなくても綺麗なのかという理由について理解していただきましたが、それでも「一応拭いてあげた方が良いのでは?」と気になってしまう飼い主さんも多いでしょう。
結論から言うと、絶対拭かなくてはいけないということはありません。むしろ、強くゴシゴシと拭いてしまうと、皮膚を傷つけてしまう恐れがあるため、必要以上に強く擦ったりしない方が良いです。
しかし、基本的にはウンチの後でも綺麗なお尻を保っている犬ですが、時々どうしても汚れてしまうことがあります。もしも飼い主さんから見て汚れているなら、衛生的にも拭いてあげましょう。
お尻の周りにうんちが付いちゃったら?
基本的には毎回必要以上に犬のお尻を拭く必要はありませんが、お尻の周りにウンチがついてしまった場合は拭き取ってあげる必要があります。では、ウンチを拭き取る際、どのような点に注意する必要があるのでしょう。また取れにくいウンチはどのようにして取るべきなのでしょうか。
強く拭くと皮膚が傷ついてしまう恐れ
まず先ほどもお話ししたように、無理に拭き取ろうとしたり、必要以上に強く擦ってしまうと、犬の肛門周りの薄い皮膚を傷つけてしまう恐れがあります。傷つけてしまうと炎症を起こしてしまうなど、別の問題を引き起こす原因となります。
したがって、犬の肛門周りを拭く際は、なるべく優しく拭いてあげるようにしてください。通常のウンチであれば、軽く拭き取ったり、ぽんぽんとたたき落とすように拭いてあげるだけでも綺麗を保つことができます。
ぬるま湯で優しくほぐしてから拭き取る
もしも優しく拭くだけでは取り除けないようなウンチが肛門周りについてしまった場合はどうすれば良いのでしょうか。この場合、お風呂場などに連れて行き、ぬるま湯を肛門部分に優しくかけてあげることでウンチを柔らかくし、拭き取りやすくします。
シャワーを直接当ててしまうと犬もビックリしてしまいますし、肛門に優しくありません。なるべくぬるま湯を手で受け取り、手で軽く肛門部分にかけてあげるようにしましょう。十分濡らしたらウェットティッシュなどで拭き取りましょう。
肛門周りをサロンでカットしてもらう
綺麗なお尻を保つことができる犬であっても、上記で拭き取り方をご紹介したように、ウンチがお尻に付いてしまうこともあります。しかし、飼い主としても犬としても、なるべくお尻にウンチを付けたくないですよね。
その場合は、トリミングサロンで肛門周りを綺麗にカットしてもらうことで、ウンチが付いてしまうのを防ぐことが可能です。一般的に「桃尻カット」と呼ばれていますので、トリマーさんにお願いする際に「お尻の方は桃尻カットにしてください」と頼むと綺麗にカットしてくれますよ!
まとめ
今回ご紹介したように、犬がウンチをした後にお尻を拭かなくても綺麗な理由は、四肢歩行にありました。しかし、それでもウンチがお尻についてしまうことはありますので、付いてしまった際は飼い主さんが優しく拭いてあげましょう。
ユーザーのコメント
女性 匿名
50代以上 女性 匿名
50代以上 女性 星のたてごと