メンタルが弱い犬と暮らすコツ①怖いものを把握する
メンタルが弱いということは、臆病でストレスや挫折などを強く感じやすい、またそれにより心身に何らかの影響を及ぼすことがあるタイプの犬だと思います。メンタルが弱い犬と一緒に暮らしてく上でまず大切なのが、その犬がどういったものを怖い・苦手だと感じたり、ストレスを感じやすいのかということをしっかりと把握することです。臆病でストレスに弱いと言っても、その対象は人や他の犬、社会にあふれる音やものなど多岐にわたります。
日頃から愛犬の様子をしっかりと観察し、何を見て何を聞いた時に犬にストレスがかかっているのかなどを理解してあげることがそれを克服するための第一歩となります。克服することが出来ないとしても飼い主が犬の状態を把握することが出来ていれば、ストレスを感じた犬のケアをすることが出来ると思います。
メンタルが弱い犬と暮らすコツ②自信をつける
特定のものだけを怖がるということではなく、新しい環境や初めて見るものなど多くのことにストレスを感じやすいメンタルの弱い犬には、飼い主がその気持ちに寄り添うこととともに自信をつけてあげることも大切です。十数年という長い時間をともに暮らしていくのですから、少しでも愛犬が楽しく伸び伸びと生きていくことが出来るようにサポートしてあげるのも飼い主の大事な役目だと思います。
犬が自信を持ち、メンタルを強く持つためにはさまざまな経験をすることが必要です。さまざまな場所に行き、色々なタイプの人・犬・その他の動物に出会って、社会にあふれるありとあらゆるものに触れ合うこと。そしてその経験は犬にとって楽しいものである必要があります。「少し怖かったけど勇気を出して関わりを持ったら楽しかった」「自分にも出来た」という経験を積み重ねていくことで、犬は自分自身に対して自信を持つことが出来るようになっていきます。経験値を上げるために飼い主は隣に寄り添い、励ましたり褒めたりしながら共に成長していくことが出来るといいですね。これはメンタルが弱い犬に限らず、経験の少ない子犬の時期(社会化期)にもとても大切なことです。
メンタルが弱い犬と暮らすコツ③驚かせない
メンタルが弱い犬というのは、いつもドキドキと緊張している場合があります。私たち人間に置き換えて考えてみても分かると思いますが、何が起こるかわからない不安と緊張を抱え続けて生活するというのはとても疲れるものです。そんな中で心を休めてくつろぐことが出来る場所があるというのはメンタルが弱い犬にとってとても重要なこと。それは当然のことながら自宅であり、飼い主とともに過ごす時間である必要があります。
そのためには飼い主が犬に対してストレスを与えるようなことを出来るだけしないように気をつける必要があります。ですが腫れ物に触るように丁重に扱え、というわけではありません。必要なしつけはしっかりと行い、多少の負荷をかけながら色々な経験を積ませていかなくてはなりません。それでも飼い主自体にはストレスを感じることがないように、犬が嫌がることや驚くようなことを無意識のうちにしてしまわないように注意しましょう。メンタルの弱い犬は、人の急な動きやふいに触られること、突然の大きな物音や見知らぬものを苦手とする場合が多く見られます。自宅では安心して休むことが出来るように、出来るだけ犬を驚かせるようなことは控え、犬のペースを見ながら接してあげるように心がけるといいでしょう。
<まとめ>メンタルが弱い犬と暮らすコツ
メンタルが弱い犬と暮らしていると飼い主にとって「面倒だな…」と感じてしまう時もあるかもしれません。筆者自身の愛犬もとても臆病でメンタルが弱いため、怖いと感じるものが多くパニックや緊張から立ち直るのに少し時間がかかります。他の犬が楽しそうに遊んでいる場所で、固まって何も出来ずにいる愛犬を見てほんの少しがっかりしてしまったことなどもありますが、こういったタイプの犬といると犬の気持ちをとても考えることが出来るようになりました。愛犬の表情やボディランゲージをしっかりと観察する癖がつき、ちょっとした気持ちの動きにも気付くことが出来るようになったのです。それは飼い主とその愛犬にとってとても重要なこと。犬の気持ちを理解し歩み寄ろうと思っているからこそ、愛犬も飼い主に強い信頼を寄せてくれるのだと感じています。