犬のタンパク質の必要性について
栄養素の中で、犬が最も必要としているのがタンパク質です。
ドッグフードのパッケージに表示されている栄養素や成分を見てほしいのですが、必ずタンパク質量が表示されていると思います。
なぜ犬がタンパク質を必要とし、ドッグフードのパッケージにも表示されているのか。
それは、犬の基礎代謝や免疫力や筋力、被毛や皮膚の健康などを維持するために欠かすことのできない栄養素だからです。
犬の健康のために重要なタンパク質ですが、もちろんカラダの大きさや体重、犬種や年齢などによって1日に必要としている量には違いがあります。
愛犬に必要なタンパク質はどれくらいの量なのかを把握し、与え方には十分に注意しましょう。
犬にタンパク質を与えることのメリットとデメリット、注意点についてご紹介します。
犬にタンパク質を与えることのメリット
- 基礎代謝を維持することができる
- 免疫力を維持することができる
- 筋力を維持することができる
- 被毛の美しさを維持することができる
- 皮膚の健康を維持し、皮膚病を予防することができる
犬にタンパク質を与えることには、主にこのようなメリットがあり、犬の健康と美しさを維持することに必要な栄養素であるということがわかります。
では、このようなことを維持することで、得られるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
健康で活動的な老後を過ごすことができる
タンパク質を与えることで筋肉を維持します。
筋肉を維持することができれば、基礎代謝が下がりません。基礎代謝を維持することができれば、体脂肪を適正に維持することができます。
つまり、太りにくい体質を維持することができ、肥満などが引き起こす病気を予防することができます。
そして、犬が老化するスピードを穏やかにすることや、将来的に寝たきりになってしまうことを予防することもできます。
犬も年齢を重ねるごとに筋肉が衰え、歩けなくなってしまったり、自力で立つことさえできなくなったりします。
しかし、筋肉をしっかり維持することができれば、寝たきりになることを予防することができるでしょう。
また、免疫力を維持することができれば、病気や感染症の予防にもなります。
犬にタンパク質を与えることのデメリット
犬にタンパク質を与えることがデメリットになってしまう理由は、与え過ぎること(過剰摂取)です。
基本的には、適切なドッグフードを与えることができていれば、犬が必要としているタンパク質量をしっかり摂取することができています。
手作り食などで不足してしまう場合には、サプリメントなどから摂取しても良いということです。どんなに犬が必要としている栄養素であっても、過剰に摂取してしまってはカラダに害を与えてしまうばかりです。
タンパク質の過剰な摂取を気を付けたい病気「腎臓病」
犬の死亡原因の3位にも入っている腎臓病。
腎臓の病気は、早期発見によって初期であれば食事療法で治療することができるものです。
腎臓病を悪化させる原因のひとつがタンパク質です。
タンパク質は腎臓で処理する老廃物の一つを作り出します。それは弱った腎臓に対して大きな負担をかけてしまいます。
腎臓に疾患を持つ犬は、獣医さんによってタンパク質の摂取を制限するよう指導されると思います。そのため、腎臓病がわかっているのなら獣医師の指示に従ってタンパク質を制限した食事や療法食を与えるようにしましょう。
まとめ
犬が最も必要としている栄養素であるタンパク質。ただしタンパク質が腎臓に負担をかけ、腎臓病を悪化させてしまうこともあります。
愛犬が1日に必要としている量を知り、適切な量を与えるようにしましょう。
ドッグフードや栄養バランスを見直す良い機会になるかもしれません。ご自身で見極めることができない場合には、獣医さんに相談しましょう。