注意点①脱走対策は万全に
自宅の庭では公園などと違ってリードをつけずに自由に遊ばせることが多いと思いますが、脱走には十分注意しなければなりません。自宅の庭の場合、人が通れるように外につながっている場所があることも多いですし、最近の住宅の傾向としてあまり高い柵を設けていない庭も多く見られます。犬の体よりも高いから問題ないと思っていても思っていた以上のジャンプ力を持っていることもありますし、フェンスなどの場合は足を引っかけて高くても乗り越えてしまうということが少なくありません。庭には物置やベンチなど足場になるものが置かれているものも多いのでそういったものを使って脱走してしまう犬も多く見られます。
また、長時間犬だけを庭に出して放っておいたら柵の下の土を掘って下から抜け出してしまうことなどもあるようです。自宅のため首輪もつけていないこともあり、その状態で脱走してしまうと保護された時も身元がわかりにくく、飼い犬であることすらわかってもらえないこともあるのです。自宅だからと油断しすぎることなく、庭で遊ぶ時も出来るだけ目を離さないように注意しましょう。
注意点②植物や害虫によるトラブル
自宅の庭でさまざまな植物を育てている人も多いと思います。人間にとっては害のないものや食べることが出来るような植物でも犬が口にしてしまうと有害なものも少なくないので注意が必要です。自宅に庭に生えている植物やそこに集まる虫などについてきちんと把握し、危険なものは出来るだけ置かないようにしたり犬が近づけないようにしっかりと管理しましょう。
また、害虫除けの殺虫剤や駆除剤を使用している場合は犬がそれを口にしてしまったり、体についてしまったりすることのないようにすることも大切。犬を庭で遊ばせることがあるのであれば、犬に害となる薬剤は出来るだけ使わないようにしましょう。
注意点③吠え声など近隣へ迷惑をかけない
公園などでは放し飼いは禁止されていますし、自由に遊ばせることがなかなか難しいと思います。そのため自宅の庭であれば自由に遊ぶことが出来るため、犬もストレスフリーで楽しく飼い主もまわりを気にせず遊ばせることが出来ていいものだと思います。しかし、その分犬もテンションが上がりすぎて遊びながら吠えて騒いだりしてしまうことがあり、その声が近所迷惑になってしまうことも。特に住宅が近接している地域の場合、庭も隣家と非常に近い位置にあったり、庭の声や音が響きやすい構造になっていることも。もちろん近隣との関係性などにもよりますが、自宅の庭だからこそ周囲への気遣いも大切です。
また、自宅ということもあり犬に縄張り意識が生まれて攻撃性や防衛本能が発揮されてしまうことも少なくありません。庭の前を通る人や犬に対して吠えたり威嚇したりする犬も少なくないので、その場合はしっかりとしつけで対応するか犬だけを庭に出しっぱなしにすることなどは控えるようにしましょう。
自宅の庭で遊ばせる時の注意点まとめ
自宅の庭で犬を遊ばせるのは飼い主にとっても犬にとってもストレスが少なくとてもいいものだと思います。しかし、自宅だからこそ生まれる犬の縄張り意識や吠え声による近隣への迷惑などのトラブルも少なくありません。また、脱走という愛犬にとって非常に危険な問題もあります。自宅の庭で遊ばせる時も、念のため迷子札のついた首輪をつけておくことや脱走出来そうな場所をなくすこと、口にしては危険なものを排除・隔離することなど十分に注意して安心して遊ばせることが出来る環境に整えるようにしましょう。