犬にも生まれ持った性格がある!
犬の飼い主さんならお分かりだと思いますが、犬は個体によってそれぞれ性格が違います。
人間と同じように生まれ持った気質があり、これを先天的な性格といいます。育てやすい犬種や、しつけやすいと言われる犬種がありますが、一概にはそうとは言い切れず、本来その犬の生まれ持った先天的な性格が優先されるのです。
犬種によって
- 人懐こい
- 好奇心旺盛
- 温厚
- 従順
などの特徴がありますが、育てやすい犬種でも人見知りのコや大人しいコもいます。また、人見知りはしないけれど人間に媚びたりせずにマイペースなコもいます。
同じ犬種や同じ両親から生まれても、色々な性格の子犬が産まれてくることは人間と同じです。
さらにブリーダーさんからどのように扱われてきたのか、そして新しい家族に迎えられた後の、
- 飼育環境
- 育て方
- しつけの仕方
などでその犬が成犬となった時、犬の性格に影響を与えます。
犬の社会化期が重要なのはなぜ?
子犬は生後4週齢~13週齢ごろの社会化期に、愛着形成が築かれる大切な時期を迎えることになります。
3週齢ごろでは感覚や神経が未発達で、12週齢を過ぎると見知らぬ場所や動物に対して警戒心を抱くことになることから、犬の社会化期は4週齢~13終齢が適切な時期といわれています。
特に人間家族と暮らす家庭犬は、母犬からの愛情を充分に受け、兄弟犬との触れ合いの中で犬の社会化を学ぶとともに人間との社会化を学ぶことが重要です。
この大切な時期に、ブリーダーさんや人間が生まれたばかりの子犬を母犬任せにしていたりすることで、子犬は人間に対し警戒心を持ったり、攻撃的な性格になってしまうことがあります。
子犬が人間に世話をしてもらい、優しく接してもらうことによって、警戒心を解き、温厚で従順な性格になっていきます。
甘え下手な犬って?
「うちの犬は甘え下手なのかな?」と思われる飼い主さんがいらっしゃると思います。
それは家族の愛情が足りないとか、リーダーとして信頼していないということではないのです。
犬の性格には、性格判断テストなどで分類されるいくつかのタイプがありますが、下記のような先天的な性格に分けることがあります。
- 支配欲が強い性格
- 従順な性格
- 独立心の強い性格
支配欲が強い犬は、群れのリーダーになる気質を持っている犬です。従順な犬は育てやすく盲導犬などに向いているタイプです。独立心が強い犬は、人間や他の犬に媚びないわが道を行くタイプ。
わが家の先住犬ハナがこのタイプで、独立心旺盛でまさに人や他の犬に媚びないマイペースなコです。
飼い主が抱っこしようとしても、後ずさりしたりプイっと背中を向けて隠れてしまうことがあります。
それでも、たまに自分から甘えたい仕草を見せることがあります。
- 飼い主のそばに寄ってくる
- お座りをして飼い主の顔をじっと見る
- スリッパやおもちゃを咥えて持ってくる
- 飼い主のそばにお尻をブリンとくっつける
- お腹を撫でて欲しそうに転がる
などなど、犬の行動を見ていれば甘えたい仕草が分かりますよね。
独立心が強い犬でも犬は基本的に「かまってちゃん」なのです。
なので、毎日生活していれば犬にも甘えたい時が必ずあるはずです。
甘え上手な犬の真似をすることも
後住犬のテファは、従順で温厚。人間に甘え上手な性格です。
お散歩の途中で声を掛けてくれる犬好きな女性には、膝の上に手を乗せて甘えていきます。
女性の方が好きなのかもしれません。
そんなテファを観察して先住犬のハナが真似ることがあります。
犬にとっては人間に対して甘えるとか、媚びるなどといった感覚はおそらくないかもしれません。
しかしテファを抱っこしてくれる時の行動を良く観察しているのか、抱っこして欲しい時はテファと同じように甘えてくるのです。
普段独立心旺盛な犬が、甘えたそうな姿を見せた時は、思い切り抱っこしてあげましょう。
独立心が強いタイプの犬は、誰にでも媚びるような性格ではなく、飼い主家族だけに心を開く忠実なタイプの犬です。
そんな犬の性格を飼い主さんが理解してあげましょう。
最後に
犬が抱っこをせがむ時の心理は、ズバリ!甘えたい時です。
元々抱っこをせがむほど好きではないので、普段はマイペースなだけで、飼い主に忠実な性格なのです。
しかし人間と同じように、独立心が強い犬は、甘えたくても我慢している時があります。
そんな心理を察してみると、いじらしくて愛おしいですよね。
犬にとって飼い主さんに抱っこされている時は、幸せを感じる時。
飼い主さんにとっても至福なひと時ですよね。
犬をギュッと抱きしめることで、犬は甘え方が自然に身についていきます。
ぜひともギュッと抱きしめて、愛情と信頼関係を深めましょう。