犬を畳の部屋で飼うメリット
犬を畳の部屋で飼う際のメリットは、フローリングとは異なり、畳は滑りにくく柔らかいので、犬にとって足腰の負担が減るという点です。
犬の足の怪我が慢性的になると関節炎などの病気に直結しますし、犬自身の生活も不自由なものになります。したがって犬にとって、洋室で過ごすよりも和室での生活の方が犬の身体に優しいというメリットが存在します。
洋室にジョイントマットやコルクマットを敷き詰めたくない人や、犬用のスペースの確保が難しい家庭の飼い主は、犬を和室で飼育するのもひとつの手段です。
犬を畳の部屋で飼うデメリット
犬の臭いが取れにくくなる
犬を和室で飼育すると畳に臭いが染み付き、部屋全体が動物臭くなるというデメリットがあります。
特にトイレのしつけを適切に行わないと、和室はあっという間にマーキングされてしまい、犬の尿の臭いが充満してしまいます。犬の臭いとはいえ、アンモニアの臭いは人間にとっては不快な臭いです。犬のマーキング対策を取り、部屋を清潔に保つ必要性が出てきます。
犬が畳を傷つける
犬はストレスがたまると物を破壊する事があります。和室で犬を飼育している場合、真っ先に餌食となってしまうのが畳です。
特に好奇心旺盛な子犬の時期に、飼い主と良好なコミュニケーションが取れていないと、犬がストレスを感じて畳の部屋をボロボロにしてしまう可能性が高まります。
犬が畳を舐めてしまう
犬は畳を舐める事がありますが、畳の掃除はなかなか難しいです。畳を舐められてしまうと拭き掃除が難しいので、細菌が繁殖してしまい、カビ発生の原因となり部屋が不衛生な状態になってしまいます。とはいえ和室で生活している以上、犬は畳を舐めてしまうでしょう。畳を保護する物を敷く必要があります。
犬との生活で畳を保護する方法
犬のマーキング対策
犬のマーキング対策として、畳の部屋にブルーシートを敷くという手段があります。しかし、ブルーシート自体をきちんと固定しないと逆に犬の遊び相手になってしまいます。したがって、ブルーシートがめくれないように滑り止めを忍ばせ、新聞紙やペットシーツをブルーシートの下に敷く事で、和室でのマーキング行為を防ぐ事が出来ます。
犬が粗相をしてしまった場合の対処法
万が一、犬が畳に粗相をしてしまった場合の対処法もあります。それはお湯とお酢を用意すれば簡単に匂いを取る事が可能です。
- 犬が粗相をした場所にお湯を垂らします。
- その後に乾いた雑巾を置いてお湯を染み込ませます。
- この作業を複数回やった後、お酢と水を1対1の割合で混ぜたスプレーをかけます。
- 最後にドライヤーで畳の該当箇所を乾かし、換気をよくします。
この方法で畳を掃除すれば、3日後には犬のアンモニア臭が消えています。
犬が畳をかじる、なめる、ホリホリ対策
犬が畳をかじり、ホリホリすると、畳はあっという間にボロボロになってしまいます。また、畳を舐められると洗濯が出来ないため、部屋が不衛生な状態になってしまいます。すると、人間のためにも犬のためにも良い生活環境を作り出す事が難しくなります。
このようなトラブルには敷物を敷く事で解決しますが、ブルーシートや新聞紙、ペットシーツだとあっという間に犬にボロボロにされてしまいます。コストは掛かりますが、畳の上からカーペットを敷く事で回避することが出来ます。
まとめ
畳のある和室で犬を飼育する事は、犬にとってはメリットの方が大きいです。
実際、私も犬を飼育していますが和室の方が居心地が良いようで高確率で和室でくつろいでいます。しかし、和室でのペットの飼育は人間にとっては不都合な場合が多いです。特に臭いについて畳は、なかなか洗濯できないので深刻な問題となります。
したがって、ブルーシートなどの敷物を敷く事によって、あらゆるトラブルを回避出来るので、飼育の際は用意しておくと良いでしょう。
しかしあらゆる手を尽くしても、畳すべての防波堤を犬に突破されてしまう可能性が高いです。本来であれば犬を和室に近付けさせない方が良いのですが、それは難しいと考えられます。
畳の部屋で犬との円満な生活をするには、しつけをする事が最も有効な手段であると考えられます。