愛犬を触りすぎるリスク1:犬にストレスを与えてしまう
犬は人に慣れていればいるほど触られることに嫌な態度を取りません。ましてや、しつけが行き届いていたり触られることが好きであったり、触る人自身のことが好きであったら嫌な態度をとるというよりも対照的にしっぽを振ったりと喜んでいる仕草をします。
しかし、それは犬が触ってもらいたい時の場合です。犬によっては触ってもらいたいときに自分からお腹をみせたり、触ってもらいたいジェスチャーをすることもあります。
ところが、当たり前のことですが、犬は人間のように、言葉を発する事が出来ません。そのため、触ってもらいたくない時ももちろんあり、そのような時に立て続けに触ったら当然犬にとってはストレスになります。
また、触ってもらうことが好きであってもそれは触ってもらいたい箇所があり、触れられたくない箇所も当然あります。
背中や身体の側面を撫でられるのは好きでも、頭を撫でられるのが嫌な犬は意外と多く、また「顔の近くに手があること事態が怖い」と感じてしまう犬もいるそうです。
理由は様々ありますが、結果として大きなストレスを与えることになりかねません。
愛犬を触りすぎるリスク2:体調不良や病気になってしまう
ストレスを受け続けることによって病気になったり元気がなくなってしまうこともあります。
下痢をしたり便秘になったり、嘔吐の頻度が増えたり、急に皮膚の状態が悪くなったりと様子が顕著に現れます。
長い間ストレスを受け続けるとこのような状態が慢性的に続いてしまいます。結果として犬を苦しめることにもなりかねないため、様子がいつもと違いそれが続くようであれば接し方を見直す必要があるかもしれません。
愛犬を触りすぎるリスク3:ズーノーシス(人獣共通感染症)の可能性が高まる
動物から人間に感染する病気をまとめてズーノーシスと言います。犬だけに限らず過度に接することにより色々なことが原因で感染すると言われています。
例えば、犬と遊んだ後に手を洗わなかったり、散歩に行った後に犬の足をきちんと拭いたり洗わなかった場合です。
普段から愛犬を清潔にしていても病原菌や感染菌などの菌がないとは絶対に言い切れません。
体の表面や体毛に菌が潜んでいたり、散歩に行った際、足が汚れてそこに菌が付着していたりする可能性があります。それらの菌を家に連れ帰るとそこからズーノーシスに感染する恐れがあります。
最も多い理由が菌が手に付着した状態で自分の顔を触れてたり、食べ物や食器などを手でつかみ口に付着したりする事が原因のようです。
また、溺愛するあまりに犬とキスをするのも芳しくありません。そのため遊んだ後や散歩の後は手洗いや足を洗うことを怠らずにしてください。
その他の犬のストレスサイン
犬が次の行動をしていた場合、ストレスを感じている恐れがあります。
あくびをする
犬が頻繁にあくびをする場合、ストレスを感じた時におこる「転移行動」の場合があります。
「転移行動」は、ストレスを紛らわすために犬が無意識に取る行動で、過度のストレスを感じると、そのストレスを減らすためにあくびをする事があります。
自分の身体を執拗に舐め続ける
ストレスが原因で体を舐め続ける場合があります。皮膚炎などの病気にも繋がるので、早めに原因を取り除いてあげましょう。
しっぽを追いかけてぐるぐる回る
ぐるぐると回るのも、ストレスを感じると見られる仕草です。また、ストレス以外にも病気等の可能性も考慮しておきましょう。
お腹を壊す
ストレスが原因で胃腸の調子が悪くなる場合があります。病気でもないのに頻繁に下痢などをする場合は、過度なストレスがかかっていないか確認してあげましょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
愛犬が大好きであるほどスキンシップを取りたくなりますか、触りすぎは様々な観点から気をつけなければいけません。犬がストレスサインを出してる時や、構いすぎたなと思ったら一旦時間を空けることも大切です。適度な距離感がコミュニケーションをとる上で最も重要です。