犬のオムツかぶれで悩まない!
シニア犬の介護をする上で、飼い主さんを悩ませるのが「オムツかぶれ」です。人と同じく、犬も高齢になると皮膚の抵抗力が弱くなり、炎症を起こしやすくなります。ただれた皮膚は痛々しく、病院に行くにしても一苦労…。
オムツかぶれは、シニア犬でなくても起こす可能性があります。例えば、ヒートでオムツを着用しなければならない女の子のわんちゃんや、お出掛けの際、頻繁にオムツをするわんちゃんなども、オムツかぶれの予防が必要です。
愛犬に少しでも快適に過ごしてもらうために、オムツかぶれに対してできる限りの予防をしておきましょう!予防策と併せて、オムツかぶれを起こしてしまった際の対策もご紹介します。
犬のオムツかぶれの予防策5つ
まずは、犬のオムツかぶれの予防策をご紹介します。オムツかぶれは、毎日一緒に過ごしている飼い主さんにしか予防できません。愛犬が痛そうにしていないか、オムツ周辺を掻いていないか、よくチェックしてあげましょう。
1.排泄したらすぐにおむつを取り替える
オムツかぶれの1番の予防は、犬が排泄したらすぐにオムツを取り替えてあげることです。
最近では、”長時間付けていてもかぶれにくい”と謳っている高性能なオムツも出てきています。しかし、そうはいっても絶対にかぶれないわけではありません。やはり、排泄後すぐにオムツを取り替えるべきでしょう。
2.こまめに拭き取る
犬が排泄したら、オムツを換えるタイミングで下半身をきれいに拭き取ってあげましょう。
水分をたっぷり含んだお尻拭きで、優しく丁寧に拭き取ります。このとき、できるだけ清潔にしようと強い力で拭き上げてしまうと、それが刺激になり逆効果になることも。特にシニア犬の皮膚はデリケートなので、優しく拭き取るようにしましょう。
拭いた後は、ドライヤーで十分に乾かしましょう。濡れたまま放っておくと、皮膚病や風邪の原因に…。また、ドライヤーで温めることにより、血行を良くする効果も期待できます。
3.サイズの合ったオムツを付ける
サイズの合ったオムツを付けることで、オムツかぶれを予防することができます。
サイズの合っていないオムツを継続して付けていると、ずれたり、おしっこが漏れたりしてしまいます。それがオムツかぶれを引き起こす原因になることも…。
オムツを選ぶ際は、サイズはもちろん、吸収性や通気性、抗菌・防臭効果なども調べるようにしましょう。愛犬に合った快適なオムツを見つけてあげることが大切です。
4.腹回りの毛を少し短くカットする
腹回りの毛を短めにカットすることで、ムレにくくしましょう。この方法は、特に長毛種の犬の場合に効果的な予防策です。
これは、”他の部位より少し短めにする”と良いという意味なので、サマーカットばりに短くしてはいけません。あまりに短く刈ってしまうと、皮膚に傷がつきやすい状態になり逆効果です。
5.食事内容を見直す
食事内容を見直すことで、できるだけ適切な量、決まった時間の排泄を目指しましょう。
高齢になると、消化機能が衰えるため、今までのドッグフードやおやつでもお腹をこわしてしまうことがあります。改めて食事を見直すことで、排泄をコントロールしてあげましょう。
犬のオムツかぶれの対策
それでは、犬がオムツかぶれを起こしてしまったときはどうすべきなのでしょうか?次にご紹介するのは、実際にかぶれてしまったときの対策です。
ワセリンを塗る
犬のオムツかぶれが軽度な場合は、ワセリンを塗ってあげましょう。
人と同様、わんちゃんの皮膚を保護するためにもワセリンは効果的です。ワセリンは薬ではないので、かぶれを直接的に治すことはできないのですが、その分副作用の心配がありません。それに、もしわんちゃんが舐めてしまったとしても、余計な成分が入っていないので無害です。
強力除菌剤を使用する
清潔にしているつもりなのに、どうしてもオムツかぶれを起こしてしまう…。そんなときは、強力除菌剤を使用してみるとよいでしょう。
強力除菌剤とは、優れた消臭効果をもつ除菌剤です。特徴は、犬に直接スプレーすることもできるぐらい無害だということ。消臭力が強いため、汚れたオムツに使用するのもおすすめです。
病院で処方された塗り薬を使用する
犬がオムツかぶれを起こしたら、まずは病院に連れて行くことが賢明です。
早く治してあげようと自分なりの治療を考えてみても、それでオムツかぶれが改善されるとは限りません。やはり、プロに頼ることがオムツかぶれの1番の対策でしょう。
まとめ
犬のオムツかぶれの予防と、かぶれてしまった時の対策をご紹介しました。
1度でもオムツでかぶれてしまうと、わんちゃんにとってオムツは不快なものになってしまいます。できれば、十分に予防をして、オムツかぶれを起こさないようにすることが望ましいでしょう。
わんちゃんは、自分で対策することも、人間の言葉を話すこともできません。だからこそ、私たち飼い主が注意深く観察しておくことが大事なのです。
ユーザーのコメント
女性 はな
フレンチのオスなのですが、ゲージの中では便をして、オシッコはそこいら中にするようになり、普段は胴に巻くオムツをしています。他のも全て試しましたが、体型のせいか脱げてしまいます。今日、オムツを替えたら、突然ぎゃん!って泣き出しました。とりあえずオムツを外し、ゲージに入れてます。