フロントラインとフロントラインプラスの違いを徹底比較!どちらを選ぶ?

フロントラインとフロントラインプラスの違いを徹底比較!どちらを選ぶ?

フロントラインとフロントラインプラスの違いを比較します。同じ駆除薬のシリーズ製品でも違いがあるため、製品の特徴を紹介します。犬・猫の体質や生活環境によって最適な製品を選びましょう。

フロントラインとフロントラインプラスに違いはあるの?

ノミ・ダニ薬

フロントラインとは、犬猫用のノミ・マダニ駆除薬です。フロントラインには、「フロントラインスポットオン」と「フロントラインプラス」という同じシリーズの製品があります。

多くの共通点がありますが、フロントラインプラスには使用体重・年齢の制限がないなどの違いがあります。違いを理解すれば、目的に合わせて使い分けができます。具体的に何が違うのか、それぞれの特徴をみてみましょう。

同じシリーズの製品だが違う点もある!

同じシリーズでも有用性や使用制限に違いがあります。

《フロントラインスポットオンとフロントラインプラスの違い》
  • 効き目を発揮する寄生虫の種類
  • 使用できる年齢制限
  • 使用できる体重制限
  • 水浴、シャンプーに関する注意点

薬の安全性や有効性はどちらも十分

フロントラインスポットオンも、フロントラインプラスも同じ会社が製造する動物用医薬品です。

後発品の販売もありますが、安全性が高いのは治験などがしっかりと行われている先発品といわれています。フロントラインスポットオン、フロントラインプラスは両方ともに薬効の持続期間・効き目が表れるタイミングなど同じレベルが保証されています。

フロントラインとフロントラインプラスの違いを比較!

AとB比較する女性

犬によって体質や生活環境が違うため、使用するべき寄生虫駆除薬も変わってきます。

フロントラインスポットオン、フロントラインプラスのどちらも十分な効果が期待できますが、両者の違いを比較して、的にあった方を使用しましょう。また駆除薬だけに頼らず、公園に行く際は虫よけ対策なども合わせて行なうことが大切です。

駆除できる寄生虫の種類

フロントラインスポットオンは、寄生するノミ・マダニの成虫に効果があります。一方、フロントラインプラスは、ノミ・ダニの成虫以外にもノミの卵や幼虫の成長を阻害し、さらにシラミ・ハジラミにも効果があります。

幅広い寄生虫に効果があること、室内でのノミの増殖予防などから、動物病院ではフロントラインプラスの取り扱いが多くなっています。

薬を使用できる犬・猫の年齢と体重

フロントラインスポットオンとフロントラインプラスの使用できる年齢と体重を比較。

《フロントラインスポットオン》
【動物用医薬品】フロントライン スポットオン ドッグ 犬用 S(2kg~10kg未満) 0.67mL×6本入
  • 使用可能年齢:犬は10週齢~、猫は12週齢~
  • 体重制限:犬は2㎏以上、猫は制限なし

フロントラインスポットオンは、犬の体重制限があるため、見た目で判断せず体重測定後に使用することが大切です。

《フロントラインプラス》
【動物用医薬品】フロントライン プラス ドッグ 犬用 S(5kg~10kg未満) 0.67mL×3本入
  • 使用可能年齢:犬猫ともに8週齢~
  • 体重制限:犬猫ともに制限なし

フロントラインプラスは、子犬・子猫にも使用可能。また体重制限なく使用できるので安心ですね。

薬の投与前後のお風呂が可能なタイミング

フロントラインスポットオンは、使用前後2日間の水浴・シャンプーは禁止です。一方、フロントラインプラスは、使用直前のシャンプーが可能。さらに使用24時間後に水浴も可能です。2日後にうっかり水遊びしてしまっても大丈夫ですね。

フロントラインの種類の違いに迷った時の対処法

犬と話をする獣医と女性

寄生虫駆除薬は種類が多く、愛犬にはどれを使用するべきか悩みますよね。動物病院で取り扱っている製品もさまざまです。

ネットでも駆除薬を安価に購入することは可能ですが、病院で購入できる動物医薬品の50%しか効果がないものがほとんど。安くするためにネットで購入した駆除薬を使用したことで、犬がノミ・ダニに寄生されてしまっては、逆に寮費が高くなってしまい、意味がないですよね。

駆除薬の選び方に迷ったら、かかりつけの獣医師に相談して動物病院で購入するのがおすすめ。

犬や猫の体質、投与の手軽さなどによっても選ぶ駆除薬は変わってきます。さらに、即効性やペットの皮膚に滴下しても問題状態かなども獣医師に相談しましょう。

どの駆除薬を使用するか迷ったときの選択ポイントを紹介します。

簡単に滴下できるスポットオンタイプ

フロントラインスポットオン、フロントラインプラスは犬・猫に滴下するタイプです。肩甲骨の間に薬液を垂らすだけという手軽さがあります。

即効性のあるスプレータイプ

フロントラインにはスプレータイプの製品もあります。重度寄生時の即効性駆除に優れており、犬・猫ともに生後2日から使用可能。

即効性、持続性に優れたスプレータイプですが、全身にスプレーを噴霧した後に、換換気のよいところで動物の被毛をドライヤー等を使わず自然乾燥させる必要があります。被毛が濡れたまま狭いケージ等に入れると、アルコールによる中毒症状を引き起こす場合もあるため、注意が必要です。

皮膚が弱い犬・猫に投薬できるおやつタイプ

ネクスガードという、おやつのように食べるタイプがあります。フロントラインと同じ製造会社から発売されている製品です。

皮膚が敏感、外用薬が苦手な犬・猫に使用可能。薬でありながら牛肉味なのが犬・猫にとっては嬉しいポイントです。

フロントライン製品の正しい使い方

薬を注す犬

フロントラインスポットオン、フロントラインプラスどちらも使用方法は同じです。

体の表面に垂らすだけの簡単投与でノミ・マダニが駆除できます。滴下された薬剤は、皮膚の脂分に伝わって全身に行き渡るので、1か所の滴下で十分です。

ただし、どの製品を選んでも正しい使い方をしなれば十分な効果を発揮できません。ここからは、効果を十分に得られるためのポイントを紹介します。

犬や猫のサイズに合うフロントラインを選ぶ

フロントラインスポットオンは、犬では2㎏以上の体重制限があります。体重別に薬剤の量を調整しているため、容量を守って使用することが重要。節約のために大きいサイズを複数の犬に分けて使用しても十分な効果を得ることはできないのでやめましょう。

犬や猫がなめられない部位に薬を滴下する

犬や猫が薬を舐められないように、肩甲骨の間に滴下します。その際に、液体が流れ出やすいので注意しましょう。ポイントは、毛をかき分けて皮膚に直接薬液を滴下することです。

薬の滴下直後は同居動物からの毛づくろいを防ぐ

多頭飼育の場合、薬の滴下直後のグルーミングには注意しましょう。薬の滴下後、4時間は投与部位に触れないようにすることがポイント。犬同士でグルーミングし合うと、塗布した薬剤が舐め取られてしまい効果が発揮できなくなる可能性があります。

薬の正しい投与手順

フロントラインスポットオン、フロントラインプラスの投与手順をご紹介します。

  1. ピペットを容器から取り出す。
  2. ピペットの先端、の切れ込みを折り開封する。この時、薬剤が飛び散る可能性があるため先端は自分の体に向ける。
  3. 犬・猫の肩甲骨の間に滴下する。薬液が垂れることがあるため被毛をかき分けてゆっくり滴下する。
  4. ピペット内に薬液が残っていないことを確認する。
  5. 滴下後に患部に発赤・脱色などの異常がないか観察する。

まとめ

考える女性と犬

フロントラインスポットオンとフロントラインプラスの違いについてご紹介しました。

どちらも安全性、有用性がある製品です。駆除薬はネットなどでも安価に購入できますが、効果は50%程と低いものが多いので、動物病院での購入がおすすめ。

フロントラインスポットオンとフロントラインプラスは、同じシリーズの製品ですが、年齢や体重など使用制限に違いがありますが、主に動物病院では広範囲の寄生虫に効くフロントラインプラスが多く使用されています。

この他にも、フロントラインのスプレータイプやネクスガードのおやつタイプなど駆除薬にはさまざまな種類があります。愛犬や愛猫の生活環境や体質によって最適な薬を選ぶことが大切です。

自己判断せず、獣医師に相談してそれぞれに合った駆除薬を処方してもらい、正しくノミ・ダニを予防して楽しいペットライフを送りましょう!

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