動物病院専用ベジタブルサポート
動物専用補助食品の「ベジタブルサポート」には、一般向けのものと、動物病院専用のものがあります。
動物病院では、ベジタブルサポートを単なる健康増進サプリメントとしてだけでなく、特定の病気の治療を補助するためにも多く使われています。
特に多くの動物病院で利用されているのが「肝臓」に関係する病気のときで、ベジタブルサポートの中でも「ベジタブルサポートドクタープラスホエイ」が用いられています。
ベジタブルサポートに期待される効果
分岐鎖アミノ酸(BCAA)が豊富
ベジタブルサポートには分岐鎖アミノ酸(BCAA)が豊富に含まれています。
体には「必須アミノ酸」と呼ばれる、食事から摂取しなければならないアミノ酸があるのですが、BCAAは必須アミノ酸に含まれるアミノ酸で、ロイシン、イソロイシン、バリンの3種類があります。
犬の肝臓サプリとして日々の生活をサポート
肝臓は、動物が生きていくための非常に多くの機能を担っています。その中でも特に重要な機能の一つが「たんぱく質の合成」です。
たんぱく質は体を構成する筋肉の元になっていることはもちろん、様々な物質を各組織に運搬したり、炎症と戦うために必要だったりと非常に多岐にわたって重要な役割を担っています。
しかし、肝臓が障害を受け、その機能が低下してしまうと、このたんぱく質の合成能力も低下してしまいます。
肝臓におけるBCAAの役割
肝臓の機能が低下して、たんぱく質の合成能力も低下してしまうと、動物は様々な障害を受けるのですが、実は肝臓機能が低下したときに、BCAAが豊富にあると、たんぱく質の合成能力がアップすることがわかっています。
つまり、肝臓の機能が低下していても、BCAAが豊富であれば、たんぱく質を維持することができるのです。
そしてベジタブルサポートは手軽にBCAAを補給できるサプリメントなのです。
ベジタブルサポートを与える事が多いケース
犬も様々な肝臓の病気で、その機能が低下することがわかっています。
中でも「門脈体循環シャント」と呼ばれる病気は、先天的に肝臓に流れる血液の量が少なく、肝臓が発達しないため、重度の肝機能低下が起こります。また、肝臓につながる血管の途中から別の血管が大静脈につながり、解毒されない血液が全身に流れ込むために痙攣や嘔吐が起こります。
基本的にこの病気は手術により治療するのですが、その手術前後でベジタブルサポートを使用することで、手術や手術後の経過をより安定させることができるため、多くの動物病院で使用されています。
また、犬では肝機能の低下は「総胆汁酸」という血液検査項目で簡単に調べることができ、その検査に基づいてベジタブルサポートを勧める動物病院もあります。
終わりに
肝臓に関係する病気は犬では案外多く、そのいずれでもベジタブルサポートは、ワンちゃんの健康維持に役立ってくれます。
さらにわんちゃん向けの動物病院専用ベジタブルサポートには今回ご紹介した「ベジタブルサポートドクタープラスホエイ」のほかに、「ベジタブルサポートドクタープラスファイバー」という、腸にも作用してくれるものもあります。
肝臓や腸の問題はなかなか見た目では分かりづらいもの。
犬の健康を少しでも維持するために、ベジタブルサポートのようなサプリメントはぜひ積極的に取り入れたいですね。